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電池交換をしなくてはならない
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若い頃、 某ブランド時計を母から譲り受けた。 電池が切れたので、 地元の時計屋さんに持っていくと、 おじいちゃん職人が対応してくれた。 その店は電池交換で 過去2回くらい利用させてもらったかな。 おじいちゃん曰く、 某ブランド時計は細工が細かく、 ネジが小さいから職人さんが電池交換をしなくてはならないと言われた。 おじいちゃんが電池交換をしてくれて、 1週間くらいは使用していた。 ふと見ると時計が止まっていたんだ。 職人ぽいこと言ってたおじいちゃんが交換してくれた電池なのにおかしい。 今度は修理になっちゃうかな、 なんて思いながらも時間が作れなくて、 すぐには時計屋さんに行けなかった。 確か1週間くらいは止まった時計を持っていた。 時間を作って時計屋さんにやっと持っていくと、 シャッターが閉まってたんだ。 びっくりしたのはシャッターの貼紙。 『おじいちゃんが亡くなりましたので店を閉めます』 みたいな文章が書いてあった。 正確な文は忘れた。 おじいちゃんの死はすんなり受け止めながら、 私の時計交換がおじいちゃんの最後の仕事だったのかな、 なんて想いに浸りながらふと時計をみると… 時計が動き出してた。 当日に、 絶対止まっているのを確認したのかと聞かれるとあやふや。 でも当時の私には衝撃! 職人さんの力が時計に宿ったような不思議な気持ちだった。 怖がりな私だけれどその時は気味悪さとかはなく、 すんなりと状況を受け止めて温かい気持ちになれたんだ。 書いてて思い出したけれど、 修理に出そうと思った当日に、 おじいちゃんが電池交換して1週間で止まるはずないから、 時計が動いてるんじゃないかと確かめて、 やっぱり動いてないのを確認して店に行ったんだった!
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