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団地の窓
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今から10年ぐらい前の話。田舎から都会の団地に引っ越してきました。団地の北側の部屋の窓は、落下防止のための柵がありました。その柵はほかの部屋とも繋がっているらしく、離れた部屋で柵にぶつかった音がよく響いてきました。夜になると、下のほうの階に赤ちゃんがいるらしく、泣き声が聞こえてきたりしていました。夜になると、きまって柵に何かがぶつかる音がします。ガーンガーンガーンと響いてくるのです。 最初の頃は我慢していましたが、毎日聞こえてくるのでイライラしてきました。一言、文句を言ってやりたい。文句は言えなくても、どこの家がガンガン叩いてるのか調べてやる。そう思い、行動に出たのです。音は夜11時頃に聞こえるので、その時間帯を狙って窓を開けて見ていました。ガーンガーンガーンとその日も聞こえてきました。窓から顔を出してキョロキョロしていると、3部屋右隣の窓の外に、水色のボールのようなものが垂れ下がっていました。子供がボールで遊んでいるのか?と思ってみていたのですが、どうも違うみたいです。水色のボールは、くるりと向きを変えました。赤ちゃんでした。頭の中は????でした。赤ちゃんは、無表情で壁伝いに私の家のほうに移動してきました。ヤバ~と思い、急いで窓を閉めました。鍵をかけカーテンを閉めると、街灯の明かりで赤ちゃんの影がうっすらと窓の前にいるのがわかります。しばらく、じ~っとして、それからもときたほうに戻って行きました。あとで聞いた噂では、私たちが引っ越してくる前に、3部屋右隣に住んでいた人の子供が死んだらしいです。当時は事故として処理されたようですが、虐待だったのではないのかとの噂話です。
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