怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
インドの幽霊
お気に入り
3598
57
0
中編4分
コピー
「インドの幽霊」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
国が違えば常識も違ってくるという話をひとつ。 いきつけのインド料理店で、 友達と幽霊やら妖怪の話をしていたら、 店長さん(日本人・インド在住経験有)が凄い食い付いてきて、 さらに厨房の調理スタッフのAさん(インド人)まで話に加わってきた。 ヒンドゥー教って輪廻転生するんだから、 インドに幽霊とかいるんすか?って聞いてみたら、 「イッパイイルヨー。 ヒルマモソノヘンフラフラシテルヨー」 みたいな答えが返ってきた。 以下、店長さんの経験談と Aさんの話を通訳してもらった内容をまとめると、 ・インドでもきちんと弔ってもらえなかった人は幽霊になる。 ・大半の人が見えていて、日中でも普通に出てくる。半透明なのですぐわかる。 ・むしろ当たり前すぎて誰も怖がらない。歩行者や車も気にせず通り抜ける。 ・幽霊は力の強さによって明確に4段階のランク分けがなされている。 ・日中や人ごみの中に出てくるような奴は、ランク1や2の無害な奴だけ。 ・夜間や人の踏み込まない山の中、特に水辺などには大量に、そして特に力の強い奴が集まってくるから注意が必要。 ・危険な奴ほど姿がはっきりしていて、生きてる人間と見分けがつかない。 ・ただし足元を確認することができれば、下半身が前後逆になっているのですぐわかる。etc… これはそのAさんが子供の頃に体験したという話。 店長による通訳越しなので、 細部は聞き間違えている部分もあるかもしれないけど、 そこはご容赦を。 Aさんが10歳くらいの頃、 夕暮れ時に友達4~5人と河原で遊んでいたときのこと。 いい加減遊び疲れてきて、 そろそろ帰ろうかって話になりかけてたとき、 河の上流から歩いてくる人がいるのに気付いたそうだ。 子供の目から見ても上質な服を着てて、 優しそうに微笑んでいる品の良さそうなおじさんだったらしい。 その人は手に大きな器を持って近づいてきて、 「みんなお腹が空いているだろう?これを召し上がれ」 そう言って、 茶色くて潰れた楕円形みたいな、 ふわふわしたもの(Aさん曰く、日本の饅頭みたいな感じ)を、 一人一人に手渡してくれた。 それはほかほかと温かくて、 とても美味しそうな匂いがしたという。 全員にそれを配ると、その人はにこにこしながら、 また上流に向かって歩いていってしまった。 現代の日本なら小学生だって怪しむところだろうが、 インドはそのあたりまだまだのどかな文化だそうで、 近所の人が子供たちに食べ物を配ったりするのはよくあることなんだとか。 けれど友達の一人が、 去っていく男性の後姿をじっと見つめながら、 小声だけど真剣な口調で 「おまえら、それ絶対に食うなよ」 と言ってきた。 腹が空いてたAさん達は、 なんでだよ美味しそうじゃん、 食べようぜ、と喚いたのだが、 「あれは××××だ(ヒンディー語でランク4の悪霊を指す言葉)。 すぐに寺院に持っていって納めてこないとやばい」 そう言って、 みんなを引き連れて街にある寺院に向かった。 Aさん達も××××のことは知っていたけれど、 さすがに半信半疑だったらしい。 けれど寺院の敷地に入った途端、 持っていた饅頭?らしきものが煮え滾るように熱くなり、 みんな慌てて地面に放り投げたという。 全員ビビリまくっているところに、 寺院から何人もの僧侶が飛び出してきて、 「大丈夫か?誰も口にしてないな?」 と聞かれ、 そのまま寺院の中に連れて行かれてお祓いのようなことをされ、 家の人を呼んでもらってそれぞれ帰されたそうだ。 後日、Aさんがその友人に、 どうしてあれが××××だとわかったんだ?と聞いたところ、 「だってあいつ、 河の向こう岸から歩いて渡ってきたんだぜ? どう考えても普通じゃないだろ」 全員、男性が河の上流から歩いてくるように見えていた (その友人も上流のほうを向いていたはずだった)のに、 実際には俺達全員河の向こう岸を見つめていたんだと、 その友人は言った。 それ以来、 日が落ち始めたら急いで家に帰るようにしてるんだと言って、 笑いながらAさんは厨房に戻っていった。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった57
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
本当にあった怖い話: −コマラセラレタ (あん堂)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
「超」怖い話 癸 (竹書房怪談文庫)
実際にあった怖い話 2024年9月号
ちょっと怖い話1 フォロワーさんのひとこと体験談
前の話:【洒落怖】でんわ
次の話:【洒落怖】水平チョップ
怖い話 No.22706
【洒落怖】慰霊の森
839
29
短編2分
怖い話 No.2773
【洒落怖】深夜勤務
1092
47
中編3分
怖い話 No.8742
【洒落怖】絶対に入ってはいけないとされる温泉がある
朗読 オカルトヒトリ 怪談朗読ラジオ
1559
49
1
長編9分
怖い話 No.8817
【洒落怖】鐘撞き堂の男
1138
35
長編6分
怖い話 No.893
【洒落怖】下宿先の恐怖体験
2001
17
怖い話 No.14928
【洒落怖】記録係
1087
38
怖い話 No.21172
【洒落怖】時をかける自転車
1284
19
怖い話 No.22285
【洒落怖】お見通し
355
9
怖い話 No.9271
【洒落怖】ドアを引っ掻く音
2257
41
長編8分
怖い話 No.1490
【洒落怖】きれいなカゴ
1113
短編1分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
切り裂き魔
夜中に服を着替えさせられた
偽コトリバコ
5分間の留守電
神様に貰ったチャンス
キャベツの千切り
一年に一度村を無人化
夢じゃないよー