怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
昼寝のあと
お気に入り
1823
48
0
短編2分
コピー
「昼寝のあと」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
もうずっと昔の話なんだけど、 夏になると思い出して怖くなる。 当時小学生だった俺は、 夏休みに両親と一緒に田舎の爺ちゃんの家に泊まっていた。 毎日田んぼや畑で虫取りやオタマジャクシを取って遊んでいた。 その日も午前中目一杯遊んで、 昼飯を食ったあと昼寝していたんだ。 目を覚ますと家には誰もいなくて、俺は 『みんな買い物にいったのかな?』 と思った。 しかし車は置いたままだった。 両親や祖父母の靴もある。 でも俺は、そのときは 『どうでもいいや』 って思って、 虫取りあみを持って家を出た。 でも外に出ると少しずつ違和感に気づいていった。 まず夏真っ盛りなのに異常に静かだった。 やかましいセミの鳴き声が一切聞こえない。 草むらに山ほどいるはずの虫が一匹もいない。 虫取りをしてると 必ず声をかけてくれる近所の人たちも一人もいない。 俺は段々不安になってきて、 近所の家に手当たり次第行ってみた。 でも誰ひとり居なかった。 比較的車通りの多い道へ行っても 一台も通らなかった。 そんなこんなしているうちに徐々に日は傾いていった。 俺はもう怖くて怖くてたまらなくて、 道端にうずくまってガタガタ震えていた。 人間って本当に怯えると 泣くことなんて出来なんだとわかった。 日が完全に沈んで、 何の音も無い不気味なほど静かな山道でずっと震えていると、 突然眩しい光が見えたんだ。 よく見ると、 軽トラに乗った祖父ちゃんと両親だった。 不安の糸が切れた俺はワンワン泣いて、 そのまま両親に抱かれながら爺ちゃんの家に帰った。 後日両親が言うには、俺は 「昼寝をしていたはずなのに いつの間にか居なくなっていた」 らしい。 近所の人総出で俺を捜索していたんだと。 当然俺は物凄く怒られた。 俺の言い分は誰も信じてくれなかった。 ただ爺ちゃんは信じてくれて、 かばってくれた。 「子供の時はそういう不思議なことが起きるもんだ。 俺も子供のときあったよ」 って言ってくれた。 後日爺ちゃんに連れられて、 近所のお地蔵様に 「ありがとうございます」 ってお礼に行った。 意味は解らないけど、 とにかく感謝しろって言われた。 もしかしたら何か知ってたのかもしれないけど、 もうずっと昔に死んだからわからずじまい。 ただとても怖い、不思議な体験だった。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった48
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
禍話 SNSで伝播する令和怪談
変な家: 1 (HOWLコミックス)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定カラーイラスト収録&電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集
前の話:【洒落怖】サーバの調子
次の話:【洒落怖】祖母が視力を失ったきっかけ
怖い話 No.10347
【洒落怖】妙な音の正体
1326
27
長編5分
怖い話 No.1006
【洒落怖】ガレージの前にいる女性
961
41
中編3分
怖い話 No.14420
【洒落怖】胸の辺りを押さえているおじいさん
1147
34
怖い話 No.80
【洒落怖】アタマイタイ
1504
35
怖い話 No.21193
【洒落怖】社員さんの部屋
814
38
怖い話 No.22990
【洒落怖】夕日が沈む前
953
25
怖い話 No.2861
【洒落怖】山小屋に住み着くモノ
朗読 オカメ【2ch怖い話朗読】
3340
長編14分
怖い話 No.1722
【洒落怖】取り壊された家
1048
1
怖い話 No.22565
【洒落怖】引きこもりの死
1109
14
怖い話 No.2066
【洒落怖】6つの閉じられた目
1401
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
切り裂き魔
夜中に服を着替えさせられた
偽コトリバコ
5分間の留守電
神様に貰ったチャンス
キャベツの千切り
一年に一度村を無人化
夢じゃないよー