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共通している不思議な目撃談
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勤め先の飲食店で、スタッフもお客様も合わせて10人以上が共通している不思議な目撃談がある。スタッフと言っても店長と私しかいない小さな店だけど。その目撃談というのは、白シャツにデニムというラフな格好に、髪を簡単だけど小綺麗にまとめた若い女性が、壁に向かって立っているというもの。目撃情報は去年の春先くらいからで、女性が立っている位置は同じ。もちろん実際はそこには誰もいないはずの時。しかもスポットライトが当たっている位置。 みんなハッキリと見えていて、普通に「新しい人入ったの?」「さっきいた女性は帰ったの?」という反応で、聞いてみると上に書いたような女性の話をする。路面店でドアに大きなガラスがはめ込まれていて外からも見えるんだけど、私の夫(零感だが視力はサンコン並)が帰宅早々に、「あれ?いるの?じゃあさっきお店にいたのは誰?」と言ってきたこともある。怖い話が苦手な夫には先述の話はしないでいたし、脳天気な夫に言われた時は私も例の話とは結びつかず、「奥さんか新しく入った人じゃないの?」と返した。すると、「いや、店長は下向いて仕込み作業してるし、女の人は何もしないで壁向いて立ってるし、お互い無視してるような変な感じ」と言われて、例の話を思い出した。髪型や服装も同時に語られたので確信した。私と店長も、就業中に人がいるので避けたら誰もいなかったり、かがんでいる時に横にコンバースのスニーカーがこちらを向いてたりと、30cmくらいの距離で見てる。だけど何かしてくるわけでもないし、怖く感じないという印象も皆が共通してる。飲食店はそういうものが集まり易いのと、そういうものがいなくなったら店が寂れる前兆というのが暗黙の了解なので、放置してる。他件は何も見たことも感じたこともなく、第六感的な勘さえ鈍いという完全な零感の人達ばかりなのに、そういう人達にもハッキリと見えるっていうのが不思議。
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