怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
藪の中
お気に入り
1359
49
0
中編3分
コピー
「藪の中」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
山仲間の話。単独で入山中に、不思議な光景に出会した。行く手の繁みの中で男性が二人、藪漕ぎしながら歩いているのだが、ある程度進むとくるりと踵を返してから、元来た藪中を戻っていく。そのまま50メートルほど戻ると、そこでまた180度回転し、再びこちらへ向かって進んでくる。その二人組はそんなことを何度も繰り返していたのだ。 顰め面が見て取れるほどに近よってみたが、向こう側は彼のことが目に入らないようで、気が付きもしない様子。「あのー、何をしているんですか?」流石に気になってそう声を掛けると、吃驚した顔で立ち止まった。二人して安堵の息を吐きながら、こんなことを口に出す。「あぁ良かった、人に逢えた。僕ら、実は昨日からずっと道に迷ってて・・・。ここがどこかわかりますか?」「いや、あなた方、ずっとそこでグルグル行ったり来たりを繰り返していたんですけど?」そう指摘された二人は、彼にからかわれたものと思ったらしく、「何を言ってるんですかぁ」と苦笑しながらこちらに向かってきた。いきなり前を歩いていた方が立ち止まった。ギョッとした顔で足下を見つめている。「ここ・・・昨晩僕らがテントを張った場所だ。このペグの痕、見覚えがある。・・・嘘だろ、ここから半日以上は歩いている筈だぞ」そう呟くと顔を上げ、あれ?っという表情になる。「何だ、ここ、○○峠に下りる途中道じゃないか!!」「・・・本当だ。今まで嫌と言うほど通っているのに。どうして気が付かなかったんだろう?」どうやら後ろの男性も、現在地の特定が出来たらしい。二人して顔を見合わせて、頻りに首を傾げている。丁度、下りる先が同じだったので、彼も二人に同行することにした。問題なく下山出来て、礼を言ってくる二人に別れを告げたのだという。「あの二人組、揃って狐にでも騙されたのかね?」そんなことを考えたそうだ。しかしその三年後、彼もその藪で道に迷い、別の登山者に助けられた。道を失ったのは、正にあの藪の中であったという。「・・・あそこの藪って、何かヤバいモノでも潜んでいるのかな・・・」以来、彼はそこの道を利用しないようにしているそうだ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった49
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
本当にあった怖い話: −コマラセラレタ (あん堂)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
「超」怖い話 癸 (竹書房怪談文庫)
実際にあった怖い話 2024年9月号
ちょっと怖い話1 フォロワーさんのひとこと体験談
前の話:【じわ怖】山に入る道
次の話:【じわ怖】川猿・淵猿
怖い話 No.20699
【じわ怖】不自然な歩行スピード
1657
45
怖い話 No.11811
【じわ怖】二人組で見に来てくれる女の子たち
1250
42
1
短編2分
怖い話 No.13072
【じわ怖】人形供養
1833
37
怖い話 No.5050
【じわ怖】あったさん
1694
38
怖い話 No.19234
【じわ怖】トイレね?
1563
中編4分
怖い話 No.12535
【じわ怖】顔がある石
1875
27
怖い話 No.18792
【じわ怖】ドアを開ける
969
36
短編1分
怖い話 No.13236
【じわ怖】槌お化け
977
29
怖い話 No.18686
【じわ怖】燃やしたぬいぐるみ
1321
39
怖い話 No.21906
【じわ怖】十九地蔵
964
24
長編5分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
壁から200本の手が出てくる
山を登ろうとする夢
蝗の大群
取り囲まれた家
時空のお姉さん
遠泳実習
私の娘
知らない方が良いこともある