怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
そんな格好でいると凍えてしまうぞ
お気に入り
1668
45
0
短編2分
コピー
「そんな格好でいると凍えてしまうぞ」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
田舎で祖父から聞いた話です。 私の祖父は昔の国鉄に勤めており、 とある駅の駅長をしていました。 時代は戦後間もない頃の冬、 最終の汽車を見送り、 駅舎の点検や掃除、 信号のチェックなどをして、 帰路につきました。 その年は例年よりよく雪が降り、 その日も一日中、 雪が降っていました。 祖父の勤めていた駅は中国山地にあって、 雪の多い場所です。 サクサクと雪を踏みながら急いでいると、 ちらちら程度に降っていた雪から急に風が吹いてきて、 雪も粉雪から牡丹雪になり、 まるで吹雪のようになりました。 風をもろに顔に受けて、 顔がいたくなったので 襟巻きで顔を半分隠し前傾姿勢で急いでいると、 前から人が歩いてくるのが見えました。 ぼんやりとした雪明りの中、 良く見ると着物を来た女性でした。 祖父は幻覚でも見たのか、 と思ったそうですが、 だんだんと近づいてくる女性を見て 幻覚ではないと思い、叫びました。 「おい、あんた。 そんな格好でいると凍えてしまうぞ」 しかし、 女性の方は気にするようでなく、 そのまま祖父の方へ向かって歩いてきます。 徐々に女性との距離も縮まって、 あと少しですれ違うところで 女性はピタリと止まりました。 祖父も驚いて止まると、 女性は笑顔で祖父に会釈をして、 「心配いただいてありがとうございます。 私は平気です。 お勤め帰りのところを申し訳ありませんでした。 明日の朝には雪を止ませますので、 今日は気をつけてお帰りください」 と言うような事を言い、 そのまま歩いていきました。 「おい、あんた!」 と祖父が振り返ると女性の姿は無く、 いつの間にか吹雪は止み、 ちらちらと粉雪が降っていました。 見てはいけない者を見たのだろうか? と思った祖父は怖くなり、 何度もコケながら 雪まみれになって家に着きました。 火に当たりながら 祖父の母(曾祖母)に帰り道で見たものの事を話すと、 曾祖母は 「ああ、それは山の神様だね。 きっと、どこかに用事で行ってたんだろうよ」 と事も無げに言ったそうです。 雪女でも見たんじゃないかと思っていた祖父は、 良いものを見たねと曾祖母に言われて、 なんとも微妙な気分だったそうです。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった45
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
フォロワーさんの本当にあった怖い話
実際にあった怖い話 2025年7月号
本当にあった怖い体験談7: てにくまちゃん。の怖い話 てにくまちゃんの怖い体験談
怖い話名著88 乱歩、キングからモキュメンタリーまで
怪談屋怪談2 怖い話を知り尽くした17人が語る舞台裏と実体験
前の話:【じわ怖】聞き覚えのある声だな
次の話:【じわ怖】公園でギターの練習
怖い話 No.11866
【じわ怖】木造2階建ての借家
919
27
中編4分
怖い話 No.4269
【じわ怖】今のお客さん、外に出た?
1414
44
怖い話 No.5530
【じわ怖】夜中に2人組の客を乗せた
1664
31
短編1分
怖い話 No.12253
【じわ怖】葬儀送迎
1408
42
怖い話 No.5884
【じわ怖】髪の毛が手に絡みつく
1774
49
怖い話 No.4260
【じわ怖】不思議な中学校
1172
46
怖い話 No.4873
【じわ怖】食堂向かって歩いてた
1763
29
怖い話 No.12687
【じわ怖】わしと組んだらもっともっと釣れるぞ
2097
37
1
長編5分
怖い話 No.18687
【じわ怖】散歩コース
1413
20
怖い話 No.15423
【じわ怖】数十冊あるアルバム
1566
39
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
自分の祭壇
幽霊がゆーれーてーるー
消えた仏黒山村
スティキン
保母さんが妊娠
熟女体験談逆周り