怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
山小屋の店開き
お気に入り
1525
39
0
中編3分
コピー
「山小屋の店開き」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
夏山開きの直前に店開きする小屋があり、今年も案内状が送られてきた。年間わずか4ヶ月ほどしか営業せず、残り8ヶ月は無人だ。夏にスキーが可能というかなりの山奥で、小屋の周辺に雪が絶える事はほとんどなかった。最近は温暖化の影響で雪はだいぶ少なくなったようだが。ずいぶん前、一度だけ店開きを手伝った事がある。 「まずね、出てってもらわなきゃあ。残ってると、やっぱり気持ち悪いからね」いくつかある部屋を回りながら、それぞれの部屋に声をかける。彼が何をしているのか、見当はつく。無人の間の小屋守に、お引取り願っているらしい。窓を開け、布団を出し、避難小屋代わりに使ったパーティが残したガラクタやら、忘れ物やらを箱詰めする。ある大学の、山岳部の名前入りの忘れ物が多い。「見たことないけど、たぶんね」と前置きして主人が話してくれた。「マナーが悪いと、脅かされるんじゃないかな。で、大慌てで逃げていくから、忘れ物が多くなるんだよ、きっと」確かに、大学山岳部のような物品管理にやかましいグループで、ラジウスやグランドシートなど大事な装備をいくつか置き忘れるなど、普通は考えられない。「忘れ物の多い学校は、たいがい、二度と来ないんだ」そう言う彼の言葉は、これまでの経験に基づいている。「お前さんは、脅かされないの?」訊ねる俺に、「やられてるのかもしれないけど、俺、霊感無いから」彼はそう答えて笑った。その日の夕食は大皿料理だった。飯もおかずも山盛りにされ、いくつもの小皿がテーブルに置かれた。霊感が無いという彼には、今年の小屋守が何人か分からないらしい。「分かれば、ちゃんと茶碗に盛るんだけどさ。お前、分からない?」いきなり聞かれたが、よく分からない。無人の間によどんだ空気が、まだ小屋のあちこちに残っているような、そんな感じしかしない。翌朝、小屋を囲む万年雪には、山を下る足跡があった。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった39
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Switch売れ筋
スーパー マリオパーティ ジャンボリー - Switch
ドンキーコング リターンズ HD - Switch
Minecraft (マインクラフト) - Switch
世界のアソビ大全51-Switch
HUNDRED LINE -最終防衛学園
Pikmin 4(ピクミン 4) -Switch
前の話:【じわ怖】瑞垣山の山頂付近
次の話:【じわ怖】残置ハーケン
怖い話 No.13204
【じわ怖】ベテラン登山家
1580
32
怖い話 No.5834
【じわ怖】敷地の広い実家の話
1556
42
長編8分
怖い話 No.13520
【じわ怖】元オタ友の遺品整理
1273
37
中編4分
怖い話 No.19059
【じわ怖】見知らぬ女の子
983
怖い話 No.13207
【じわ怖】古い石の処理
903
29
短編2分
怖い話 No.5455
【じわ怖】山の中のホテル
1317
31
怖い話 No.20641
【じわ怖】謎の海洋生物
1251
55
怖い話 No.4183
【じわ怖】記憶障害
1551
25
怖い話 No.21957
【じわ怖】リスカ事件
956
36
怖い話 No.5626
【じわ怖】進行車
1298
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
保母さんが妊娠
熟女体験談逆周り
電気つけずに台所でバナナ食ってた
卒業式後の日曜日
苦労を支えあった義母との思い出
冒険生活送ってた
ジョージアの謎
コンビニの外にいた男