怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
息遣い
お気に入り
1597
39
0
短編2分
コピー
「息遣い」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
数年前、栃木県の地方の病院に勤めていた時のことです。 その日は仕事でおそくなり、病院を出たのは夜10時を過ぎていました。家は病院の職員住宅で、病院とは300メートルばかりのところにあり、その日は歩いての帰宅になりました。 途中かなり広い道路なのですが、9時を過ぎると街灯が消されてしまい、足下も暗くなってしまっています。道路のまわりは田んぼでちょうど田植えが終わった時期でもあり、水田になっていました。 私は帰宅を急ぎ、やや早足で歩いていました。ふと、5メートルほど先を白い服を着たおじいさんが杖をついて、ゆっくり歩いてるのに気がつきました。 おじいさんとの間隔はどんどんつまってきます。すぐに追い付きそうになりました。 で、それにしてもおかしいと思いました。街灯が消えているといっても、薄明かりぐらいあるし、人がいたのなら最初から気付いているはずなんです。 道のわきの田んぼも人がかくれられる所はないですし。そう考えたら背筋に寒気が走りました。 まあ、暗がりの中を独りで歩いているのですから最初から恐いなあ、とは思っているわけなんですけど。意表をつかれたこともあり、もしかしたらこの人はこの世のものではないのかもしれない、そんな感じがしてドキドキしながらもついに追い付きました。 追い抜くときにその人にならびました。で、背の低い腰の曲がったおじいさんでしたが、人間の存在感というか息遣いを感じることはできました。 抜き去る間のほんの一瞬でしたが。ああよかった、やっぱりこの世の人だ、普通の人だと、ひとまず安心できました。 そして自分とその人との距離はどんどんひらいてゆくのでした。と、その次にまた凍りついたんです。 あれ、足音が聞こえない、おかしいぞ、と。そう思うやいなや、怖いものみたさで、反射的に振り向きました。 するとなんというか、、誰もそこにはいなかったのでした。もちろん人がかくれられる様な場所ではありません。 消えてしまったとしか思えません。やっぱり第一印象のとおりだった。 この世の人ではなかったのだと思います。でも、追い抜く時には人間の存在感をはっきりと感じたのです。 それは人の気配というよりももっと強く、確かに息遣い、体温とかのはっきりと実体を持ったものとして感じられたのですが。不思議な体験でした。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった39
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
メダリスト(13) (アフタヌーンコミックス)
転生したらスライムだった件(29) (シリウスコミックス)
新ルパン三世 : 2 (アクションコミックス)
凪のお暇 12 (A.L.C. DX)
新ルパン三世 : 1 (アクションコミックス)
僕の心のヤバイやつ 12 (少年チャンピオン・コミックス)
前の話:【洒落怖】隣の部屋の
次の話:【洒落怖】テープ
怖い話 No.8725
【洒落怖】白いの
1551
怖い話 No.2687
【洒落怖】ボロアパートで体験
2107
32
中編3分
怖い話 No.1059
【洒落怖】外から
1155
45
短編1分
怖い話 No.7494
【洒落怖】白い煙
1406
29
怖い話 No.1671
【洒落怖】やばい世界に迷い込む
朗読 怖い話 怪談 朗読
1650
25
長編5分
怖い話 No.1309
【洒落怖】タクシーに乗せた女
朗読 めたんの怖い話紹介ch
2462
26
中編4分
怖い話 No.9617
【洒落怖】右腕
1147
42
怖い話 No.2023
【洒落怖】「いいぞ!」「ギャー!」
1927
48
怖い話 No.17255
【洒落怖】若い同業者
1877
35
怖い話 No.356
【洒落怖】キツネ
1233
27
1
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
お父さんはお母さんを人間扱いしてくれないの!
手を引っ張るモノ
裏S区?
(´・ω・`)
邪視
真夜中の花嫁
もうお一人様乗れる余裕が御座いますが、いかが致しますか?
長い髪の毛
腕章の少年