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綺麗な石

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• 綺麗な石とは

  心霊探偵八雲３　完全版　闇の先にある光 心霊探偵八雲　完全版 (講談社文庫)

• 多分小学2か3年の夏ぐらいの時、
  下校時に道と畑の境目の辺りに、
  厚めの楕円型で
  表面はザラザラしていない綺麗な石を見つけたので、
  珍しいの見つけた！
  と持って帰り、
  丁寧に洗って居間に置いておきました。
  
  その晩、暑さで寝苦しくぐずっていた私を連れて
  父は、空調のきいている居間へと移動して床につきました。
  
  
  
  
  
  まどろみの最中、
  何度かぼーっとした光が居間中を照らしては消えていくような感覚を覚えました。
  
  居間は豆電球をつけており、
  色は薄いオレンジといったところだが、
  その光は寒色系、青白いといったところか。
  
  いったい何だろう、
  あんまり嫌な感じはしないなぁと、
  どれぐらいの時間だったか、
  気がつくと朝になってました。
  
  朝食の席で、
  昨晩の事をわりかし覚えていたので
  
  「昨日ね…」
  
  と口にした際、父が驚いた表情で、
  
  「俺も同じ夢を見たぞ！
  そのお前が拾ってきた石が光っていたんじゃないか？」
  
  と、卓上に置いていた例の石を指差し、
  少し顔をにやつかせ
  
  「不思議だなぁ」
  
  と言っていました。
  
  テレビを横目に呆然と聞いていた母が
  石を見た瞬間怪訝そうな顔になり、
  
  「あんたそれ何処で拾ってきたの？
  お墓に戻しておいで…」
  
  とボソッと言い、
  そそくさと食器を片付けました。
  

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