怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
おまえこそ
お気に入り
1874
33
1
0
中編3分
コピー
「おまえこそ」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
自分が大学生の時の話。 マジで思い出したくない。自分が学生の時の友達にA君という奴がいた。 A君には中学くらいのときから付き合ってるBさんという彼女がいて、いつもどこに行くにも一緒ってくらいのラブラブ(死語?)っぷりだった。そんなある日、Bさんが交通事故で亡くなった。 それ以来、A君は前までの明るかった性格が一変し、暗く塞ぎ込みがちになりそのうち大学にも来なくなっていった。心配した友人一同は何回もA君の住んでるアパートに行ったりもしたんだがA君は大抵留守で、たまに部屋にいても居留守を使われる始末だった。 そして2ヶ月ほど経ち、みんながA君のことを忘れ始めた頃にひょっこりA君は大学にまた来始めた。それは以前のような明るい性格のA君だったのだがどこか影があるように感じられ、実際に顔はやつれて目は落ち窪んでいた。 どこか変わってしまったA君を他の友達は避け始めたんだが、自分だけはけっこうA君と仲が良かったので付き合いを続けた。しかしどうもA君の話しがおかしい・・自分「なあ、A。 あんまり考えすぎるなよ。落ち込むのはわかるけどそんなんでこれからどうするんだよ?」A「大丈夫だよ。 毎晩ちゃんとBが俺に電話で励ましてくれてるから。」自分「え!?何言ってるんだよ?」A「Bってばかわいいよな。 俺の気持ちを察して電話掛けてきてくれるんだ。それのおかげでなんとか大学にも来れるようになったんだし。 」A君は虚ろな目で自分を見ながら言う。自分「しっかりしろよ!Bちゃんは死んだんだよ!」A「しっかりするのはお前のほうだよ!Bは生きてる。 ちゃんと俺に電話もくれるし・・・・・・・」憤りながらも生気のない声で自分にまくしたてるA君に自分はゾッとした。自分はA君がちょっと尋常じゃない精神状況にあると感じ、病院に行くことを薦めたが、いっこうに聞く耳もたない様子。 その時は自分も思い余ってつい、自分「じゃあおまえの部屋連れて行けよ!俺がBちゃんと直接話すから!」今思うとこんなこと勢いで言うんじゃなかったと激しく後悔しているのだが・・・その日の夜、自分はA君の部屋に行き普通に飯食ったり、テレビ見たりして時間を過ごした。その時一緒にいるぶんにはA君に特に変わった様子もなく、ふと時計を見るともう午前2時を過ぎていた。 (やっぱりA君はちょっと精神的に疲れてるだけだな。しばらく様子見ってことで大丈夫だろう。 )なんて思っていた矢先だった。突然A君が立ち上がりながら言った。 A「ほら、来た来た」自分「え!?何が?」ビックリしながら自分は聞いた。A「何って、話しただろ。 Bから電話が来たんだよ。」そう言ってA君は電話に向かって歩いていく。 そしてA君はおもむろに“鳴ってなどいない”電話の受話器を取るとさも誰かと話しているように楽しげに会話している。よくよく聞くと今日の大学での出来事とか自分が部屋に遊びに来ていることなどを話している。 自分「電話なんか鳴ってないだろ~!!」急に怖くなった自分は叫びながらダッシュでA君に近づき受話器をもぎ取った。隣で「何するんだよ!」とか喚き散らしてるA君をシカトして、自分は受話器に向かって大声で言った。 自分「誰なんだよ!イタズラならたち悪いぞ!いい加減にしろ!!!!!」しかし受話器からは何も聞こえてこない。ウンともスンとも言わない受話器に自分は少しホッとしてA君に言った。 自分「なんにも聞こえね~ぞ。ただの無言電話じゃね~か!いい加減に・・・」そこまで言った時にふと気が付いた。 自分は“鳴ってない”電話の受話器を耳に当てていた。普通、鳴ってない電話の受話器を取ると「ツ――――――――――」とかいう音が聞こえるはず。 なのに受話器からはひたすら無音だった。胸の奥から恐怖がものすごい勢いでこみ上げてくる。 受話器を耳に当てたまま完全に固まってしまった自分に受話器から女性の、しかし図太く耳障りの悪い声がトドメを刺した。「オ マ エ コ ソ ダ レ ダ」自分は受話器を床に投げ捨ててダッシュでその部屋を出た。 何故かA君がその時今までみたこともないような顔でニヤニヤ笑っていたのを覚えている。それ以来、自分は完全にA君を避けた。 しばらくしてA君はまた大学に来なくなり、風の噂で退学したということを聞いた。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった33
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
ひっそりと話題になってる心霊系の本
心霊探偵八雲(12) (あすかコミックスDX)
訳アリ心霊マンション 4巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
訳アリ心霊マンション 3巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
会社を辞めてバイクにまたがり今日も会いにいく 日本一周心霊ノ旅
訳アリ心霊マンション 1巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
心霊スポットの漫喫でバイトしてた話 パチ美のWeb漫画まとめ
前の話:【洒落怖】遮断機の音
次の話:【洒落怖】お祓いの効果
怖い話 No.22278
【洒落怖】会社へと戻る道中で死にかけた
867
7
長編5分
怖い話 No.589
【洒落怖】マウスの飼育
1085
34
中編4分
怖い話 No.17037
【洒落怖】すれ違う女の人
1337
32
短編2分
怖い話 No.10431
【洒落怖】能力者
1435
19
怖い話 No.8032
【洒落怖】普通の人には出せない物件
2601
40
2
怖い話 No.1062
【洒落怖】忘れた時くらいに
怖い話 No.318
【洒落怖】当り屋
1664
39
短編1分
怖い話 No.9668
【洒落怖】身に起きた変な話
1786
24
怖い話 No.22444
【洒落怖】何かを轢いた
890
16
怖い話 No.8089
【洒落怖】家の中を見せてくれない
2133
60
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
どうか呪わないで。 空き巣より
逆吸血鬼と存在しない町
一年に一度村を無人化
普通の彼女じゃない
あんた死ぬよ
降って沸いた心霊現象
好奇心
タヌキ
赤猫