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暇だし学校に戻って遊ぼう
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中学生の頃に 友達数人と放課後に暇を持て余していました。 新しく出来たコンビニで 屯しながら話していたら友達の一人が 「暇だし学校に戻って遊ぼう」 と提案。 部活動の生徒しかいない学校に戻りました。 私達の教室は 3階建ての校舎の3階の一番端にありました。 その教室に入り、 コックリさんをしてみようと言うことになりました。 ちょうど教室には私達以外には誰もおらず、 西陽が射し込みがらんと静まり返っていました。 後ろの方で給食を食べる時のように席をくっつけ 皆で向かい合いコックリさんの準備をしました。 コックリさんをしている途中、 友人の様子がおかしい。 その友人をM子とします。 M子はちょうど私と向かい合う形で、 黒板の方を向いて座っていました。 M子は笑っているのに 目から涙をたくさん流し出しました。 普通、泣き出す前は 顔が何らかのアクションを起こしそうですが 突然でした。 他の友人たちや私は困惑して、 M子に訪ねました。 「どうしたの?何で泣いてるの?」 M子は驚いた顔をして、 涙を拭い あれ?という声を発しました。 私「なんで泣いてるの?怖いの?」 M子「全然。急に涙が出てきた」 私は怖くなって M子に問いただしました。 本当はなにかあるの?と M子は気まずそうな顔をした後に言いました。 「あんまり言いたくなかったんだけど、 教室に入った時から女の人がいるよ。 私の席から見えるんだけど、 黒板の下にうずくまって座ってる。 その人が泣いてるから私も涙がでる。 私が悲しいわけじゃないよ」 その言葉を聞いて 私達は途端に恐ろしくなりました。 見えないのですが、 黒板の辺りに女の人がいる。 嘘だとしても気味が悪い。 そしてM子は嘘を言う様な子ではない。 これはやばい。 涼しい顔をしたまま 涙を流し続けるM子の手を引いて 一目散に教室から出ました。 自転車置き場まで走り、 落ち着いたところでM子にまた聞きました。 本当に女の人がいたのか? するとM子は 少し顔をひきつらせながら、 「ううん、ごめん冗談」 と笑いました。 皆その言葉に安堵して、 遠い家の子達は先に帰るね と帰路に着きました。 私とM子、 あともう一人A子。 この3人は家の方面が一緒だったので、 残っていました。 私達も帰ろうと言おうとした時、 M子が3階を見上げながら 「私もう一回教室に行ってくる。 先に帰ってていいよ」 と言いました。 私とA子は驚いて止めましたが、 M子は気になるからまた行くの一点張り。 私とA子は好奇心もあってか 再びついて行くことにしました。 昇降口から学校に再び入りました。 M子は再び涙を流しており、 上を見上げながら どんどん階段を上がります。 私はM子の制服の裾を引っ張りながら、 あまり早く行かないでと少し怯えていました。 M子が階段を登り、 私達は着いて行っていました。 私は2階から3階に向かう階段を跨いだ時、 なんとも言えない感覚に襲われました。 背中が思いと言うか、 身体が重いのです。 ずーんと 3階から重たーい空気が落ちてくる感覚。 下を向き階段を一段ずつ上がりながら、 これは嘘ではないのかもしれないと嫌な汗が出ます。 M子がちょうど3階に続く踊り場に着いた時です。 目を見開き、 涙を流しながら身を乗り出して 「なんで?なんで?」 と取り乱し出しました。 その形相が怖くて、 制服を引っ張りながら M子にいきなりなんだと聞くと、 「あの人、 教室から出てきてるどうしよう」 それを聞いた途端 私とA子はM子を引っ張り階段を駆け下りました 階段を降りる間もM子は なんでなんでどうしようと連呼していました。 外に出てM子は 戻らなければよかったと言いました。 でも、外に出たし きっとこれ以上ついてこれないよと笑い、 それをみた私達は少し安心していました。 3人で自転車に乗って帰っていると、 M子はまた一人でブツブツ言っています。 A子の家に先につき、 A子がばいばいと私達に手を振って 家に入って行きました。 するとM子はまた 一人でブツブツ言っています。 私「ねぇ、なにをブツブツ言ってるの」 M子「あいつ、学校から着いてきてる。 待ち伏せしてる。 電柱の後ろとか、 林の陰とかに先にいるの。 しかもね、今、A子にばいばいって言ってた。 気持ちが悪い」 M子はとても怯えていました そして私に 神社かお寺がここら辺にあったら着いてきて欲しい と言いました。 近くに行けば きっとその女も消えると思うと 心当たりがあった私は そちらの方面にM子と向かいました。 お寺の近くを通るとM子が ああ、もう大丈夫と言いました。 まだ心配だった私は 家まで送るよと伝えると M子は一人で帰れるよありがとうと言って そのまま別れました。 次の日学校に行くと M子の姿がありませんでした。 M子と幼馴染で 近所に住んでいたT子にM子のことを聞きました。 T子「今日の朝一緒に来なかったよ。 お母さんがM子は体調が悪いからっ休むって」 おかしいなと思い、 T子に昨日の話を伝えました。 T子は驚きながら、 あることを私に教えてくれました。 T子「M子が嫌がるから言ってなかったけど、 昔からすごく霊感が強いから お母さんに四国に連れてかれて 変な修行もさせられたみたい。 だからそんなのが見えたのかな」 私はM子と仲良くなったのは中学からなので 全く知りませんでした。 そして一週間以上M子は学校に来ませんでした。 そして、 一週間ちょっと経った頃 M子は学校に登校して来ました。 普段と変わらず ニコニコと笑顔。 なにもなかったかの様な振る舞い。 私はM子を呼び出して どうして来なかったのか聞きました。 M子は風邪を引いただけと 最初は言っていました。 その時M子の手首に包帯が巻かれているのに気が付き、 問いただしました。 するとM子は 余り言いたくなさそうに口を開きました。 M子の話によると あの日学校から帰って部屋に行くと 急に怖くなり もしかしたらあの女がまた学校にいくと現れるんじゃないか と不安になったそうです。 そして、考えているうちに 気付いたら寝てしまっていたそうです。 寝てしまったM子は 夜中に変な違和感を感じて目が覚めたそうです。 背中が異様に痒い。 ばりばりと掻きながら ふと振り返ると窓を背にしている事に気付いて、 カーテンをそっと開けたそうです。 すると学校にいた女が 窓に張り付いてM子を見ていたと。 背中が異様に痒く感じたのは、 その女が窓越しに ずっと背中をみていたからだと察したそうです。 女は家に入れず ずっと窓に張り付いてM子を見ていました。 何故入れないかと言うと、 M子の母親も霊感が強いので よく霊が着いて来たので 家の周りに水晶を置いて結界を張っていたから。 M子はあまりの恐怖に 気がおかしくなるんじゃないかと思い、 一晩中手首を掻きむしったそうです。 そのせいで手首が傷だらけになり、 包帯を巻いて登校した。 一週間来れなかったのは、 お祓いをしてもらっていたそうです。 お母さんがそう言ったのに詳しく、 今回はしつこいのを連れて来た とボヤいていたみたいです。 話は以上です。 M子はそのあとは普通に学校に来ました。 これは実体験なので、 脚色なしです。
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