1. ホラスト
2. 洒落にならない怖い話

間違い電話の連続

お気に入り

• 間違い電話の連続の朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「間違い電話の連続」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• 間違い電話の連続とは

  憑きそい (扶桑社コミックス)

• 明日は日曜日で仕事休という土曜の夜。
  
  今日も休みだったわけだが、
  朝からパチンコして、
  5万円も負けてしまった。
  
  明日の競馬の資金稼ぎと思ったのが間違いだったようだ
  
  給料日まで一週間か…
  また前借りするか…などと考えながら、
  俺はテレビを観ながらくつろいでいた。
  
  親から継いだ一軒家に独りで居る
  
  その親も亡くなって今は居ない
  
  家の電話が鳴った
  
  
  出ると
  
  「さいとうさんのお宅ですか？」
  
  「いえ、違いますよ」
  
  よくある間違い電話だった。
  
  一分ほど経った頃、
  また電話が鳴る
  
  先ほどとは違う声で
  
  「よしおだけど、たかし？」
  
  「番号間違ってますよ」
  
  またかよと思いながら電話を切る
  
  そして、また電話が鳴った。
  
  少し苛立ちながら取り
  
  「はい？」
  
  と俺は不機嫌な声で出た。
  
  今度は女の声で
  
  「あの～、たなかさんのお宅じゃ？」
  
  「なんかの嫌がらせ？いい加減にしてくれるかな。」ｶﾞﾁｬ
  
  叩きつけるように電話を切る
  
  間髪いれず電話が鳴った
  
  ﾁｯ、取ると言ってやった
  
  「いい加減にしやがれ、バカヤロー！しつこいと警察に言うぞ」
  
  ドスの効いた声が返ってきた
  
  「警察？上等だ！うちから100万も借りてて、逃げられると思ってんの？」
  
  「…」
  
  「今から行くから待ってろ。す巻きにして東京湾に沈めてやるからよ」
  
  「いや、違うんで…す…」
  
  ツーー・・
  
  電話が切れた
  
  震える手で受話器を置く。
  
  腹から力が抜けていく感じがして、
  膝がガクガクした。
  
  立っていられなくなった。
  
  全身から汗が吹き出し、
  寒さを感じてくる
  
  頭が真っ白で逃げるという考えも浮かんでこないでいた
  
  ただ電話を見つめたまま、
  フリーズしていたのだった
  
  それからしばらくしてチャイムが鳴った
  
  ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
  
  ﾋﾞｸｯ！
  
  その音に俺は我に還った。
  
  ドアノブがｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
  
  鍵は掛けてある
  
  ドアをドン、ドン、ドンと叩きながら、
  先ほどのドスの効いた声が聞こえてくる
  
  「居るんだろ？開けろコラ！」
  
  早過ぎる。
  
  どうやら近くまで来て、
  携帯から電話してきてたようだ
  
  「おいお前、逃げられないように裏へ廻れ」
  
  二人以上で来たのは確実になった
  
  「開けろや！」
  
  ドン！ドン！ドン！
  
  腰が抜けて立てない
  
  少しでも音から遠ざかりたくて、
  這って押し入れに逃げ込んだ
  
  ドン！ドン！ドン！
  
  耳を塞いでいても聞こえてくる
  
  俺は震えながら
  
  『ちがうちがうちがう』
  
  何度も声に出して言う
  
  『ちがうちがうちがう』
  
  ﾄｩﾙﾙｰ
  
  ドキッ！！
  
  電話が鳴った
  
  ﾄｩﾙﾙｰﾄｩﾙﾙｰ
  
  出ないでいると、留守録に繋がる
  
  「もしもし、よしだだ。
  居るんだろ？悪かったな
  今、人は間違い電話を何度も受けると、
  どのように心理変化していくか、
  迷惑がらずに何回まで冷静に対処出来るか、
  心理学上のデータ集めてるんだっ」
  
  「そこで悪いと思ったが、
  《すずき》にサンプルになってもらった訳だ。
  詳しくは月曜に学校で話すよ。じゃ」
  
  切れた
  
  ドン！ドン！ドン！・・・
  
  「おい、かまわねーから窓割れ」
  
  
  た・す・け・て・・・俺、《すずき》でもない・・

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった30

  
• • #中編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】うえまつそうの学校の怖い話 Amazon
  • 【洒落怖】親切な先輩 中編4分
  • 【洒落怖】シャン 中編4分
  • 【洒落怖】スイカの季節 中編3分
  • 【洒落怖】ざんげの値打ちもない 中編4分
  • 【じわ怖】道路側から誰かが押す 中編4分
  • 【意味怖】トラ 短編1分
  • 【じわ怖】山中で妙な会話 短編1分
  • 【ほん怖】地獄の釜の蓋が開く 短編1分
  • 【意味怖】みかた 短編1分
  • 【じわ怖】ワンワン 短編2分

  ひっそりと話題になってる心霊系の本

  • 

    心霊スポットの漫喫でバイトしてた話 パチ美のWeb漫画まとめ

  • 

    心霊探偵八雲４　完全版　守るべき想い 心霊探偵八雲　完全版 (講談社文庫)

  • 

    心霊探偵八雲１　赤い瞳は知っている (角川文庫)

  • 

    新　心霊探偵八雲　赤眼の呪縛

  • 

    恐怖の心霊実験★幽霊ホテルに泊まる★縁起の悪いこと、ぜんぶやる★深夜の有名心霊スポット巡り 恐怖の心霊実験―――どんな不幸が訪れるのか？ (鉄人文庫)

  • 

    【心霊＆絶叫】身近にひそむ恐怖体験～チャールズ後藤編～ （1） (本当にあった笑える話)

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  間違い電話の連続 についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【洒落怖】６時半

  次の話：【洒落怖】泊めないで

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.7095

    【洒落怖】遭遇

    では、貴船神社で遭遇した話。かなり昔の話なんで伝わりにくかったらご勘弁。 免許取り立ての頃って皆そうだと思うけど、車の運転が嬉しくてよく夜中に車であっちこっち行ったもんだった。 その日は俺を入れて男３人女２人

    2224

    43

    0

    0

    中編4分

  • 怖い話 No.425

    【洒落怖】水の中で無理やりしゃべっているような感じ

    大学１年の夏の始めごろ、当時俺の部屋にはクーラーはおろか扇風機もなくて毎日が地獄だった。 そんな熱帯夜にある日電話が掛かった来た。夜中の一時くらいで、誰だこんな時間に！と切れ気味で電話に出た。 すると電話口からはゴボ

    1554

    25

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.22805

    【洒落怖】姉は霊感があるらしい

    うちの姉の話を。 直接本人の口から聞いたわけじゃないんだけど、 どうやら霊感があるらしい。 俺が中学生の時の話。 その日学校終わった後、 友達のA、Bが家に遊びに来てて、 まあ普通の話してま

    922

    15

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.1876

    【洒落怖】警備員

    ついこの前、俺の友達が体験した話を。 俺の友人＝Ｎ太が、お盆に出社したときのこと。そこの会社は盆休みってヤツがなくて、それぞれ交代で休みを取るんだそうだ。 その日はＮ太の他に2人しか出社していなかった。大抵そういう日

    2508

    48

    0

    0

    中編4分

  • 怖い話 No.22435

    【洒落怖】毎晩参加していたチャット

    他人が聞くとそう怖くないかも知れない話だけど、 私の実体験の中で怖かったことを書きます。 数年前のことだけど、 あるチャットでの会話に毎晩参加していました。 そこはいつも同じ常連さん達がいるチャットで

    963

    41

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.17214

    【洒落怖】鬼の形相の女と守護霊

    保育所で働いていた頃、 ニット帽かぶっていたら、子どもに 「おばあちゃん」 と言われた。 帽子自体はピンクのコサージュが縫い付けてある 若い人向けのデザインだったし、 私は当時20代前半。

    1613

    35

    1

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.17112

    【洒落怖】仲の良い2人のおばあちゃん

    今年の夏、伯母から聞いた話。 伯母の家の近所に、 Aさん、Bさんというおばあちゃんが住んでた。 2人はとても仲がよく、 AさんはしょっちゅうBさん宅に遊びに行ってた。 ところがある日、 Aさ

    952

    52

    0

    2

    短編2分

  • 怖い話 No.9857

    【洒落怖】怪談の下の男

    俺が高校の頃の話。 秋頃、友人のＭが悩みでもあるのか元気がなくなった。 友人連中で相談でも聞いてやろうと思って聞き出したら 「絶対笑うなよ」 と前置きして話し出した。 悩

    1878

    47

    1

    0

    長編6分

  • 怖い話 No.7561

    【洒落怖】追いかけてくる女

    これは俺が厨房の頃の話 柔道部に在籍していた俺は ヒザを怪我していたんだ 順調に回復していたヒザにうれしくなり 山を歩きたくなったんだ まあ山ってか山頂にある神社へ続く階段なんだけどｗ &#

    1624

    35

    1

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.2782

    【洒落怖】生臭い空気

    彼は、爺様の代から続いた三代目の大工である。 そんな彼の父親である二代目師匠は先日、職場で亡くなられた。肉親という感覚以上に、師匠として父親を非常に尊敬していた彼は暇を見つけては初代と二代目が眠る墓によく墓参していたと

    1776

    39

    0

    0

    短編2分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• 間違い電話の連続

  ふっかつの呪文

  ぜぺぺみく　へをでぎく　きもひこご　どぞごどあ　
  ぜがかおへ　はなをみぼ　しぐしほむ　ほわへぎぇ　
  のふせあめ　うりどふな　ごかほぎぶ　ぷんぎがう　
  たぉがばぷ　ゅげみぜみ　りよどがお　こらさけや　
  こぬっきぁ　ゎぼえぎい　べぅぞゆほ　ぅぴらじゅ　
  ュアェセシ　カウギャグ　ドムビォツ　ヮロマヂド　
  ラリミュク　タァプヲビ　ァヮルヂハ　ワエヤラム　
  ヲノヲギネ　ヶバモダビ　ネデハマレ　モベロコヨ　
  ゾクヵギウ　ズピパヮヶ　チパカケセ　ギィツヵヅ　
  ポヌマゴバ　クソツイヨ　グワフバサ　ダゾオツゼ