怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
めしうま
お気に入り
1296
27
1
0
長編8分
コピー
「めしうま」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
俺の実家の幽霊の話です。 当時は家族5人で暮らしていた。 祖父、祖母、母、俺、弟。 祖母は数年前、突然亡くなった。 母は男が出来て突然いなくなった。 俺は結婚して出て行った。 そして今はその実家には、 祖父と弟だけが暮らしているというわけ。 家の造りはかなり古くて、 知らない人が見たら 誰も住んでないんじゃないかと思うような ボロボロ極貧なたたずまい。 昭和初期からあるような家のイメージ。 家の中はなんとも薄暗く、 太陽の光がほとんど入ってこないような造りになっている。 だから、昼夜問わずに家の中は常に薄暗い。 壁は土壁で、 天井にはクモの巣があるわ、 調度品はいつの時代から置いてんだよみたいな古いモノばかりだし、 タンスのうえには和人形(テレビとかでよく見る毛が伸びるようなああいうような人形)や キモチノワルイフランス人形?のようなモノが長い間ホコリをかぶっておいてある。 そんな不気味な家だ。 なんで誰も掃除しないんだよ! って突っ込むとこなんだが、 家族全員会話もほとんどなく、 基本的にみんな家の中のことに我関せずなんだよな。 いろいろややこしい家庭事情なこともあって・・・ そこは話すと長いから省略する。 本題にはあんまり関係ないと思うし。 家がおかしいことに気付かされたのは、 俺が高校生のときだった。 それまでは知りもしなかったさ。 きっかけは当時付き合っていた彼女と 部屋でイチャコラしてたとき。 彼女「・・・・・・」ブルブル いきなり震えだす彼女 俺「どしたの?」 彼女「・・・・・」ブルブル 俺「なに?(キメェwww)」 彼女「・・・・女の人がこっちをジッとみてる・・・」ブルブル 俺「そんなことあるわけないしwwww なに言ってんのwwww」 そのとき付き合ってた彼女は 若干電波なところがチョコチョコ見受けられたから、 また始まったよハイハイ程度に聞いてた。 自演乙wwwみたいな。 霊が見えるだの、 ハッキリいって全然信用してなかったんだ。 ・・・まぁその「女の人」というのが 後々俺をガクブルさせることになるわけだが。 ガクブルしてたが メンドクサイというか聞きたくもないので、 放置してたが、あまりに長いこと震えてるから聞いた。 俺「はいはい、で、どんな女の人よ?」 彼女「白い着物着て、部屋のすみからこっちをじっと見てる。」 彼女「目が、煤みたいに真っ黒・・・」 俺「ふうん。っていうかやめようぜ、気持ち悪いから普通に。」 俺「オレ、毎日ここで寝てんのに、寝れなくなる。」 彼女「ゴメン・・・」 想像したらあまりに怖くて ついイラっとして話を終わらせた。 というか普通に怖いです。 で、その彼女はちょくちょく俺の部屋に遊びに来るものの、 よく電波なことを言っていた。 あるときは突如 彼女「シッ!今男の人がドアの前に立ってこっち見てる」 俺「バカなの?ドア挟んでるのにこっち見れねぇwww バロッシュwww」 とか。 またあるときは 彼女「この部屋に刀あるでしょ?」 俺「なんで知ってんの?」 この頃、バカまっさかりだった俺は 部屋のタンスの奥になぜか日本刀を所持していた。 ちなみにその刀は 祖父が第二次世界大戦のとき持ち帰ったものらしい。 聞いたところによると当時、 その刀で人も殺したこともあるそうだが・・・ ホントかどうかはシラネ 彼女「その刀になんかいろいろ集まってきてる。 早く捨てたほうがいいよ。」 俺「あ、あぁ・・・」 さすがにこのときは 「この子ホンモノ?」って思った。 知らないはずのものを言い当てられて ビックリしたから。 他にもいろいろ電波なことを言ってたけど、 記憶に残ってることだけ書いた。 他にはいきなり何もないところを見つめてたり、 突然走って帰っていったり、 なんせ変なヤツだった。 そしてその彼女とはほどなく別れて、 平和な日々が戻ってきたときです。 その数ヶ月後、 元カノと寄りを戻すことになった。 (↑に書いた彼女とは別の子) その元カノも霊感が強いらしい。 先祖が巫女の家系だった。 わかりにくいから呼び名つける。 刀を見破った彼女 ⇒ 電波女 寄りを戻した彼女 ⇒ 巫女 で、 電波女に言われたことがちょっと引っかかってた俺は 巫女に聞いてみた。 そのとき巫女が 俺に部屋に遊びに来ているときだから ちょうど良かった。 俺「なぁ、俺の実家って何かいてる?」 巫女「何かって?」 俺「幽霊とか」 巫女「あぁ、いっぱいいてる」 俺「ちょwwwなんで前に付き合ってたとき黙ってたwwww」 巫女「言ったら気にするでしょうよ。」 俺「確かにー」 俺「で、どんなのがいてる??」 俺はちょっとwktkしていた。 ちょっとしたwktkで聞いたんだ。 そしたら・・・ 巫女「んー、言わない。ってか見たくないし。」 俺「えっ、なんでwww」 巫女「普段見ないようにしてるのに、 見ようとしたらなんでもかんでも見えるようになるからイヤだ。」 なんか封印みたいなもんらしい、 1回能力を解放してしまうと次々見えてしまうんだとか。 霊感ある人って、そういうもんなの? 俺「いやいや、そこをなんとか!!!」 俺は必死に懇願した。 なぜそんなに必死なのかというぐらい懇願した。 巫女「・・・。そこにもいてるし、 どこにいてるとかってレベルじゃないよ」 巫女「この家全体にうじゃうじゃいる。」 俺「ほ、ほぅ・・・」 正直引いた。 俺「よくそんなとこにいて平気だな」 巫女「うじゃうじゃいるって言っても、 1つ1つは浮いてるようなやつだから 気にしなかったら別に害はない。」 俺「そうなんだ・・・」 もう俺完全にビビってた。 基本的に幽霊は信じてるタイプで、 怖いのも苦手。 でも別にそんなに霊感強くないし、 生まれてから何度か不気味な体験をした程度だった。 巫女「でも・・・」 俺「なに?」 巫女「ヤバイのがいるにはいる」 俺「どういうこと?」 巫女「女。」 まさかと思った。 俺「え、どんな?」 巫女「んー・・・あんまし言いたくないけどなぁ。 ってか今見られてるし。そこにいるよ。」 もう何言うか頭のどこかでわかってるけど、 聞かずには終われない俺がいた。 俺「どんなの?」 巫女「目がない。白い着物着てる。」 俺「・・・・・・。」 一致した。 もちろん、電波女と巫女は一切面識はない。 これまではもしかしたら幽霊はいるのかしれんと思ってたが、 俺はこのとき幽霊ってやっぱりいるんだなぁと改めて思った・・・。 その後はもう気になってしょうがなかったから、 ねほりはほり聞いた。 なんでも、 その女の人はかなりの別格なんだそうだ。 今までいろんなのを見てきた中でもSクラス、 比較できないくらいにエグイ怨念をもってるらしい。 殺すなんてぬるいわ… 不幸になってしまえばいい… 人の不幸を見てるのが究極だわ… 要約するとこんな感じの幽霊らしい。 なんてめしうまなヤツ。 (以下、めしうま) 俺の母親はバツ2なんだが、 いつも結婚してもうまくいかないのはめしうまのせい って巫女が言ってた。 俺もこれまで実家で何回か心霊体験をしたことがあって、 それを思い出してみると合点がいった。 中学二年の冬、 夜中二時頃にトイレにいったとき 廊下の窓の向こうに光る物体が目に入った。 窓はスリガラスでボヤっと見えただけだから あまり気にせずにトイレに入った。 でもふと思った。 トイレに向かう廊下の窓の先は壁があるだけだから、 バイクの光も反射するわけないし、 ましてや人が深夜二時になんか光を持って通るわけがない、と。 で、あ、いるって本能的に思った瞬間、 開いていたトイレの小窓を女の顔だけが こっちを見ながら横切っていった。 その女、めしうまの特徴と一致。 中学三年の夏、 めずらしくも家族旅行にいく前夜で 夜中まで寝付けず、テレビを見ていた。 そしたらいきなり俺の部屋のドアが ガタガタ言い出した。 えっ?と思ってテレビの音量を下げて ドアに意識を集中させた。 でも特に何も起きないから、 またテレビの音量をあげた瞬間、 またガタガタ鳴っている。 ドキッとして、 テレビの音量を下げた瞬間、 ドアの向こうでなんとも表現しがたい女の笑い声が聞こえた。 なんというか、 人間の声とはちょっと違うような、 幼女のような成人女性のような・・・ とにかくなんとも表現できない笑い声だった。 旅行前夜で雨戸はすべて閉め切っていたし、 みんな寝静まっていた。 今思えば、幼少期(4~5歳位かな)にも 電波女と巫女が言うような特徴の女を 何度も目撃していたような気がする。 夜寝ているときに、目が覚めて、 和室だったんだけどふすまの向こうに(ガラスですりがらす) 女の人が、すり足みたいな感じで ふすまの端から端を何度も往復して歩いているのも 朧げに覚えている。 すりがらすで見えないはずなのに、 なぜか女の人だと頭ではわかる奇妙な感覚。 そのとき俺は、 それを母親だと思っていた。 今思えばそれもめしうまなのかと思ってしまう。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった27
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Switch売れ筋
スーパー マリオパーティ ジャンボリー - Switch
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…- Switch
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - Switch
Minecraft (マインクラフト) - Switch
マリオカート8 デラックス -Switch
世界のアソビ大全51-Switch
前の話:【洒落怖】人に生える木
次の話:【洒落怖】恐れを知らない金の亡者
怖い話 No.344
【洒落怖】残念ながらあなたの娘さんは
朗読 洒落にならない怖い話
6298
31
3
2
短編2分
怖い話 No.7719
【洒落怖】執念深く恨む男の子
1133
47
中編3分
怖い話 No.22487
【洒落怖】E島にいた親子
801
8
長編6分
怖い話 No.8203
【洒落怖】おじさん達
1495
38
怖い話 No.21062
【洒落怖】幽霊踏切
1137
21
短編1分
怖い話 No.2021
【洒落怖】ビー玉
1301
29
怖い話 No.14792
【洒落怖】お節介な母親
649
34
怖い話 No.7320
【洒落怖】青山怪談
1620
33
怖い話 No.9865
【洒落怖】祭り
1819
23
中編4分
怖い話 No.534
【洒落怖】ご飯だよ
1743
28
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
袋叩き
ペイント
ばあちゃんの人形
呪いのエノキ人形
ラフレシアを求めて
読書家
拍子抜け
水泳部はほとんどが女子
自称犯人