怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
深夜の訪問
お気に入り
1276
41
0
中編4分
コピー
「深夜の訪問」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
年末の追い込みで独り残業をしておりました。 残業規制厳しい折、電灯は自分の席のみに限定され、結構広い事務室は私の席を残して後は全部真っ暗の状況。商店街の一角の会社とはいえ、23時を過ぎますとあたりは人通りもすっかり途絶え、けっこー不気味なんです。 そんな時、向こうの奥の課の電話がなったんです!「よりによってこんな時間になんだ?やっかいなことに巻き込まれたらやだな。唯でさえ終電に間に合わなくなるかもしれないのに・・・」と思って取りませんでしたが・・・・・延々5分くらいでしょうか?いや10分くらいかもしれません。 鳴り止まないんです!だんだんそのしつこさに腹が立ち始めた私は席を立ちとうとう電話にでました。すると結構明るいっていうかはぁはぁ息せききった声で「す・・すいません!こんな時間に!お約束の見積書を今からお持ちしたいんですが!」と若い男性の声。 私は「いやぁこんな時間ですから、もうここは誰もいませんよ。あすにして頂けますか?」と怒りを押さえながら断りました。 ・・・・・が相手は「申しわけありません!ですが実は予定が大幅に狂ってしまってこんな時間になりましたが実は、最寄の駅に今ついたところなんです。あすは別件でお伺いできないのでなんとか受け取るだけでも!御願いします!」といって食い下がってきたんです。 私は「いや困ります。私も今もう帰るところですから、明日にして下さい。 担当がいないときに持ってきてもらっても困ります!」と再度かなり強く断ったのですが、電話がそのとき切れてしまいました。「失礼な奴だな」腹が立ちましたが、やむを得ません。 駅から会社までは交通の便が悪く歩いて15分くらいです。私は席に戻りました。 ですが、15分たってもその男性は会社にくる気配がありません。時計はもう23時に30分を回ろうとしています。 「あれからもう30分経ったぞ?なにやってんだ!」いらいらは絶頂に達しつつありました。そのときです。 また部屋の奥で電話がなりました。電話をとりますと、さっきの男のこえです。 やっぱり同じように「すいません!路に迷ってしまって!もう少しですから・・すいません!」と弱弱しく謝るんです。「もう終電がなくなりますので、本当に困るんですよ!」といったんですが、「すいません」といいながらまた電話が切れたんです。 事務所はビルの4階なんですが、窓の外をみると人通りは全くありません。するとまた電話です。 「いま近くに来ました!保安の方に話して私を中に入れていただく様御願いします!」といってまた切れました。もう一度外をみましたが、やはり誰も玄関には人の気配はありませんでした。 ようやく私もだんだん不気味になってきました。保安に電話をしましたが、当然誰も尋ねてきていないとのこと。 「いたずらか?」と疑念を抱きながらも私個人への執拗ないたずらとすれば、なおのこと不気味です。また電話が来ました。 もう私は真っ暗な奥の課の席にへばりつきです。「ありがとうございます。 今中に入れて頂きました!エレベーターで今あがります!」また切れました。もうこのときは向こうは妙に快活な口調で一方的に喋って切ってますので、こちらからは何もいえません。 「おいおいおい」・・・私は事務室の真っ暗な入り口を凝視しました。通常は事務室の中に外部の人間を入れないために、入り口のところに簡易電話を置いてあってそこから、担当者に電話してもらうのです。 もうこの段階でいたずらということは確信していたのですがそれにしては、電話の口調はあくまでも「誠実で」「快活」な若手サラリーマンのそれでしたので、一方で妙にねっとりとした不気味さが高まっておりました。また電話がかかってきました。 「今つきました!お待たせしてすいません。今受付におります」相手ははぁはぁ言っています。 実に誠実そうで申しわけなさそうな口調です。「あんたね!何時だと思ってんだ!」私が怒鳴りますと急に沈黙が流れました「・・・・・・・・・・・・・・・」後は一通り罵ったのですが「・・・・・・・・・・・」ここから先は沈黙です。 私は再度部屋の奥の真っ暗な入り口を凝視しました。何か人の気配がするようで。 しかし当然誰もいません。相手は沈黙です。 「・・・・・・・・・」私は今度はこちらから電話を切りました。すると今度はすぐまた電話がかかってきました。 私はもう終電がなくなるので、電話には出ませんでした。ですが、なり続けます。 私が部屋を出るまでなり続けてました。会社を出た途端全身に鳥肌が立ちました。 「あの執拗ないたずらはなんだろう。俺狙われてるのか?それとも?????????」これマジの話です。 一番怖いのは人間です。・・・というオチにしとこう。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった41
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
ひっそりと話題になってる心霊系の本
心霊浄化師 神楽京 恐怖の地下屋敷
心霊特捜 <新装版> 心霊特捜 <新装版> (双葉文庫)
心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている (角川文庫)
月下の黒龍 浮雲心霊奇譚 (集英社文庫)
ルポ“霊能者”に会いに行く 「本物」は存在するのか
新 心霊探偵八雲 赤眼の呪縛
前の話:【洒落怖】公園で
次の話:【洒落怖】逆さまの女の子
怖い話 No.1868
【洒落怖】不在
1551
26
短編2分
怖い話 No.10233
【洒落怖】北海道にある祖母の家
朗読 OCCULT HITORI 怪談朗読ラジオ オカルトヒトリ,オカメ【2ch怖い話朗読】
3819
36
4
1
長編14分
怖い話 No.21498
【洒落怖】アンティーク着物
1177
18
怖い話 No.22286
【洒落怖】霊は孤独
986
14
短編1分
怖い話 No.7909
【洒落怖】くもりガラスに映った影
1778
34
中編3分
怖い話 No.8901
【洒落怖】黒い靄
1346
長編8分
怖い話 No.1110
【洒落怖】ヘルメット
1696
47
怖い話 No.1994
【洒落怖】ヤバイおっさん
2002
33
怖い話 No.646
【洒落怖】安いアパート
1183
怖い話 No.618
【洒落怖】叩かれるドア
2125
43
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
消えた彼女
でんわ
でんでん
着信7百回の男
戦中の魔物
オヤジ殺し
笑う女の夢
はいじま駅
団地での新聞配達