1. ホラスト
2. じわじわ来る怖い話

ケラケラさん

お気に入り

• ケラケラさんの朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「ケラケラさん」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• ケラケラさんとは

  解剖、幽霊、密室 (ビームコミックス)

• 知り合いの話。
  
  彼女が小学生の頃、河川敷で仔犬を拾った。
  
  残念ながら家で飼ってはくれなかったので、
  橋の下に毛布を入れた段ボール箱を置き、
  そこでこっそり面倒を見ることにした。
  
  放課後になると、
  給食の残り等を持参して世話をしていた。
  
  仔犬の方も、彼女にとても懐いていたという。
  
  
  
  
  
  そんなある日、
  いつものように河原で犬と遊んでいると、
  声が掛けられた。
  
  「まああ、本当に可愛いワンちゃんだわぁ」
  
  吃驚して顔を上げると、
  知らない小母さんがニコニコとしながら
  こちらを見ていた。
  
  「ねぇ、この仔ってあなたの犬なの？」
  
  そう話を続けながら側まで寄ってくる。
  
  「そうしたいけど、そうじゃないんです。
  飼っちゃいけないってお母さんに言われたから……」
  
  そう返答すると、
  小母さんはおかしなことを言い出した。
  
  「そっかぁ、見ていない間、ワンちゃんのこと心配だもんね。
  よし、オバちゃんがその心配を無くしてあげよう！」
  
  何を言っているんだろうと首を傾げていると、
  小母さんは仔犬を指差して、
  甲高い声で頭を前後に振りながら笑い始めた。
  
  ケラケラケラケラ……
  
  楽しくて仕方がないという表情なのに、
  その目だけが全然笑っていない。
  
  小母さんはそんな怖い顔をしながら、
  少しも途切れず笑い続ける。
  
  薄気味悪くなって逃げ出そうかと、
  彼女が考えた矢先。
  
  突然、足元の犬がぶっ倒れた。
  
  ひどく痙攣をしたかと思うと、
  そのまま泡を吹いて動かなくなる。
  
  慌てて手を伸ばしたが、
  仔犬は既に死んでいた。
  
  「良かったねぇ！
  これで心配することなんか無くなっちゃったよ！」
  
  小母さんはそう言うと、
  鼻歌を歌いながらどこかへ去って行った。
  
  彼女はしばらくの間、
  そこで立ち竦んでいたそうだ。
  
  後で友達に聞いた話では、
  件の小母さんはその地域ではかなりの有名人で、
  「死神ババア」とか「ケラケラさん」などと呼ばれて
  恐れられていたらしい。
  
  指差してケラケラと笑うことで、
  小さな動物をよく死なせていたという。
  
  小母さんはその後、
  大きなペットショップの中でとある騒ぎを起こし、
  それきり姿が見えなくなった。
  
  遠方の親類に引き取られたとも、
  病院へ入れられたとも噂されたが、
  真相はわからない。
  
  知り合いはその時の光景がトラウマになったそうで、
  犬を飼うということが出来なくなった。
  
  「飼いたいんだけどね。
  でもどんな犬でも、
  その死んだ姿が頭に浮かんできちゃって」
  
  そう言う彼女は本当に寂しそうに見えた。
  

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった41

  
• • #短編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】アパシー　学校であった怖い話1995　vol.１ Amazon
  • 【じわ怖】登山グループ 短編1分
  • 【じわ怖】腹具合判断能力 短編2分
  • 【じわ怖】お通夜の準備 短編1分
  • 【じわ怖】銃創 短編2分
  • 【洒落怖】吊り橋と犬 短編2分
  • 【洒落怖】老婆と女の子 中編4分
  • 【洒落怖】見知らぬドア 短編2分
  • 【ほん怖】捨て猫 短編2分
  • 【洒落怖】双眼鏡 中編3分
  • 【洒落怖】合宿 中編4分

  いま話題のホラー漫画

  • 

    サユリ 完全版 (バーズコミックス　スペシャル)

  • 

    禍話　SNSで伝播する令和怪談

  • 

    感受点 (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)

  • 

    憑きそい (扶桑社コミックス)

  • 

    N 1 (電撃コミックスNEXT)

  • 

    冥婚の契(1)

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  ケラケラさん についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【じわ怖】お祭りにいきたい

  次の話：【じわ怖】婆さんの予知夢

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.12472

    【じわ怖】ラップ音

    バカバカしいお話を一席。 暫く前のこと、 夜中にとあるアニメの最終回を観ようと夜更かししてたら、 ラップ音が鳴り出した。 築30余年の家で家鳴りは珍しいことじゃ無か

    1050

    38

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.13553

    【じわ怖】絵柄をパクるな

    同人を始めた頃の話。 当時は友人達との合同サークルだったのだが、 活動していたジャンルで中手ぐらいのサークルから 『絵柄をパクるな』という手紙が届いた。 友人の一人

    朗読 はこわけあみ 酔いどれホラーV

    1302

    42

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.5381

    【じわ怖】他の病室の人とも仲良くなった

    彼女から聞いた、 数年前に骨折で田舎の小さな総合病院へ入院した時の話。 １ヶ月程の入院だったんだけど、 社交的な性格だから他の病室の人ともすぐに仲良くなったんだよね。 ある日、向かいの病室におばさんが

    1092

    43

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.12487

    【じわ怖】作家の霊が憑いてる

    作家の霊が憑いてるって人を知ってるけど、 良い事ないらしいぞ。 25日が近くなると、 見たこともない机の前で焦燥感に駆られる夢を見る。 わけもわからず 心当

    1144

    55

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.12359

    【じわ怖】親父と将棋を指した

    先週、親父と将棋を指した。 欲しい本代を賭けての勝負だけに、 負けれない一戦だった。 俺は親父から将棋を教わった。 当然親父のほうが強い。
    

    1274

    31

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.13044

    【じわ怖】登山グループ

    ある登山家の話 登山中、 別のグループと出会った。 そのうちの一人は土気色をして、 別の仲間に背負われていたそうだ。 （病気か。 しかし、

    1967

    33

    0

    1

    短編1分

  • 怖い話 No.4656

    【じわ怖】雨乞いの呪文

    数年前のこと。 電車の荷棚に誰かが置き忘れたらしい一冊の単行本が目に入り、 目的の駅につくまで暇だったもので、 なにげなくその本を手にして読んでみた。 タイトルは今は覚えていないけど、 たしか禁断の

    2186

    53

    1

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.13097

    【じわ怖】送り狼

    地元の送り狼（人間じゃない）の話を思い出した。 ありがちな話かもだけど、 むかーしむかし山ばっかだった我が地元は、 悪天候だったり日が落ちた後の山中は人外が跋扈する魔境で、

    1490

    38

    0

    1

    短編1分

  • 怖い話 No.4860

    【じわ怖】ゴッドハンド

    数年前、会社の飲み会でしこたま飲んだ帰り道。 最寄り駅から自宅までの経路で、 大通りから一本外れた裏通りを使ってた。 足元が怪しくなってややろれつが回りづらくなっていたが、 記憶はしっかりしてるタイプ

    1762

    22

    0

    2

    短編2分

  • 怖い話 No.5612

    【じわ怖】父親の弟が9歳くらいで死んでるのね

    小学4年生の秋であたしと姉がまだ小さい頃、 長野県の本家に泊まりに行った時の話。 父親の弟が9歳くらいで死んでるのね。 昼間、お仏壇に飾られた少年の写真が、 生きていたらおじさんに当たる人だと聞いて、

    1798

    51

    0

    0

    短編2分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• ケラケラさん

  ふっかつの呪文

  るりいまぶ　ょぷらうわ　よらろもち　るびんぼふ　
  ねとよざま　えだみつく　ぱすちぐげ　むぁづこづ　
  うづほょゆ　ちさぅぉあ　せゃまづあ　つろせぎけ　
  をにつたぞ　ふどぶげる　はけぇでゎ　ぉゃなどぐ　
  げんすてぢ　ゅくぃくぃ　むほるわぅ　でちのすひ　
  ブロガルヮ　メゥツノメ　ソザツドヅ　オポウトラ　
  ヲバプピツ　ギムボメソ　ガヤェケセ　ザパッバク　
  フゴヴムチ　ナヅズヨジ　ヵガツレホ　ブペプサノ　
  エデヮサパ　ボブワスェ　ラドンチコ　ヌイメヂポ　
  ノゲヅミゲ　ャヒヌユル　ホジプミジ　ィセダダド