怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
えんべさん
お気に入り
1213
10
1
0
中編4分
コピー
「えんべさん」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
帰省したついでに、 祖母にコトリバコ的な呪わしい因習話が無いかと聞いたら、 残念ながら無かったんだけど、 伯父さんがそれ系の話を知ってたので書きます。 つっても、友達が犠牲になったとか、 お寺で怒られながら御祓い受けたとか、 そういう直接的なものは無い。 昔そういう奇習があったとさ、って話なので、 洒落にならんほど怖いかと言うと、 首を傾げざるを得ない話なんだけど、 スレ的には興味深いかな、と思う。 1980年代、伯父さんが都内の某大学生の時、 某地方の文化調査で、 教授のフィールドワークに助手、 というか荷役人夫として同行したそうな。 で、ある村落というか集落に、 猿の神様を祀る家があったらしい。 『えんべさん』だか『えーベさん』だか。 取材相手が文字で書かれたのを見た事が無いため、 正式な発音や綴りは不詳。 とりあえず、 『えんべさん』という事にする。 この『えんべさん』の御神体は、 何年かに一度、新しく作り変えられる。 その法則も不詳。 御神体の作成には、 まず甘酒を用意する。 酒といっても、 おかゆみたいな米の形が残っている、 デロデロの流体。 ご飯を水に入れて、 そこに酒種を加えてかき混ぜて、埃よけに蓋して、 そのまま常温で放置という、大変にアバウトな作り方。 叔父さんも飲ませてもらったそうだけど、 ぬるい甘さと仄かな酸っぱさに、 米粒のニチョっとした食感が何とも言えず微妙な一品で、 貴重な体験ありがとうございましたって味だった模様。 ちなみに、 この甘酒用の米には、 専用の田圃があったのだとか。 甘酒が出来たら、 桶に入れて山中に放置する。 すると、猿が来てこれを飲む。 いい加減、酔っ払った頃を見計らって飛びかかり、 フラフラの猿を捕まえる。 この時、 お面を被って決して猿に顔を見られないようにする。 (以後、猿に接する時は必ずお面を被る) 捕まえた猿は竹篭に入れ、 半月ほど甘酒だけで飼って潔斎(?)させる。 餌付けもされていない野生の猿だから、 始めの内は見向きもしないけど、 その内に空腹に負けて口をつけるらしい。 潔斎が済んだら、 竹篭の周りに犬を繋いで吠え掛からせ、 猿をビビらせるだけビビらせたところで、 竹篭ごと俵に入れて土に埋める。 そして一年経ったら、 骨を掘り出して洗って祀る。 この時は素顔で行う。 自作自演で 「助けてやったんだから恩を返せよ」 という筋書きらしい。 そして古い方の骨は山に帰す。 具体的には不詳。 これで不思議と、 農作物が鳥獣害から守られる。 特に秘事って訳でもなかったらしく、 集落の他の家の人も普通に知っていて、 取材相手の証言の限りでは、 差別なんかも無かったらしい。 あるいは、 他家もご利益に預かっていて、 他の集落には秘密とかだったのかもしれない。 太平洋戦争でその家の長男が出征して亡くなったあたりで、 御利益が無いと思ったのか、 時代にそぐわないと思ったのか、 この奇習は行われなくなった。 (と聞かされた由) その『えんべさん』を祀っていた家はまだ続いていて、 直接取材も試みたけど、 80年代にもなると流石に外聞の良い話じゃないので、 丁重に断られたそうな。 それで叔父さんは、 こういう奇祭が昭和の中頃近くまであった事実に感慨ひとしおで、 その村落を後にした。 大学に戻ると、 叔父さんは教授から以下の仮説を聞かされた。 『えんべさん』の名前は、 初めは猿から『えん』の発音が来ているのかと思われたが、 『えいベさん』呼称も考えると、 恵比寿様を『えベっさん』という言い方がある事から考え、 こっちの方が由来に近いように思われる。 で、恵比寿は夷(異邦人)だから、 本来は猿じゃなく旅人を使ってたんじゃないか、と。 山に帰されたという骨を調べれば、 何か分かったかもしれないが、 それは『えんべさん』の家が協力してくれない以上、 調べようが無い。 教授の説の真偽は不明だけど、 「あるいは、世が世なら生きて帰れなかったところかも知れない」 と、叔父さんは笑ってました。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった10
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
女の子がちゃんとかわいいやつ4: 4本目 女の子がかわいいやつ
ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~ はじまりの召喚士 2 (アース・スターコミックス)
転生したらドラゴンの卵だった ~イバラのドラゴンロード 3 (アース・スターコミックス)
ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~ はじまりの召喚士 1 (アース・スターコミックス)
転生して成長チートを手に入れたら、最凶スキルもついたのですが!?(1)
もう一回…する?-犬猿の仲のアイツとのセックスがめちゃくちゃよかった件-(1) (ナイトコミック)
前の話:【洒落怖】お祓いのバイト
次の話:【洒落怖】おかしい経営者
怖い話 No.420
【洒落怖】白い物に釘付けになった
2162
47
中編3分
怖い話 No.22715
【洒落怖】あの森
972
19
短編2分
怖い話 No.9963
【洒落怖】窓の外に手が…
1173
41
怖い話 No.21426
【洒落怖】軽自動車
朗読 OCCULT HITORI 怪談朗読ラジオ オカルトヒトリ
961
31
長編9分
怖い話 No.2640
【洒落怖】なくなった盆踊り
2046
36
怖い話 No.14681
【洒落怖】ワンコの足音と匂い
1166
33
2
怖い話 No.21157
【洒落怖】田中河内介の最期
2103
21
3
怖い話 No.17133
【洒落怖】有名な心霊スポットである山
1769
38
怖い話 No.22985
【洒落怖】不動産査定
785
8
怖い話 No.1281
【洒落怖】波に飲み込まれた話
1726
30
短編1分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
嫌な色のマンション
ミニカー
大きな塊のような物
大東亜トンネル
ずっと喋り続ける
ヤカンと髪の毛
濃密な一日
うさぎさん