怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
真夜中の訪問者
お気に入り
1411
18
1
0
長編5分
コピー
「真夜中の訪問者」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
私は父親が生まれた時からいなくて、 ずっと母親と二人暮らしでした。 (現在は結婚して、家は出ていますが) 私がまだ母と暮らしていた、 17歳の頃の事です。 夜中の3時ぐらいに、 ピーーと玄関のチャイムが鳴りました。 丁度その日は母と夜中までおしゃべりをしていて、 二人とも起きていました。 「こんな遅くに誰だろね」 なんて話しつつ、私が 「はい」 とインターフォンをとりました。 そうすると女性の声で、 「あの…あの…突然すみません…。 今晩、あの…泊めて頂けませんか」 と。 声の感じでは40代ぐらい。 その妙におどおどしていた感じが気になって、 「え?泊めてくださいって母の知り合いの方ですか?」 と聞き返しました。 すると相手は、 「いえ…全然違うんです… あの…私近所のマンションに住んでまして、 あの…私会社をクビになって… あの…もう住む所がなくて… だから泊めて頂きたいと…」 話がよく理解できなかった私は、 「母の知り合いではないんですね? でも泊めるのは…」 と、おろおろしてしまいました。 そこで見かねた母が 「私が変わるから」 といって、 インターフォンで話しはじめました。 私は一体なんなんなんだろ?と思って、 玄関の窓越しに相手を見に行きました。 私が玄関の窓越しにみたその女性は、 明らかに変な人でした。 まず、顔はもうどうみても50代なのに金髪の長髪。 白い帽子をかぶっていて、 明るい緑のブラウスに、 赤地に白の水玉のふわっとしたスカート。 右手には、 たくさんの物が入った紙袋を持っていました。 その様子をみて、 「これは変な人だ!!」 と察知した私は、 まだインターフォンで話している母に、 「ちょっとママ!玄関に来てる人、絶対変! 怖いからもうやめよう! 相手にしないで『駄目です』っていって断ろう!」 と、まくし立てました。 そしたら母は、 「ははははは」 と笑って、 「なんかこの雨の中、傘もなく歩いてきたんだって。 怖いなら、傘だけでも貸して帰ってもらおう」 と言うじゃありませんか。 その日は、確かに雨がざんざん振りでした。 私はもう、その人の外見をみてるので泣きたくなって、 こういう事にだけは度胸がある母をうらみました。 私は怖くなったので、 玄関から離れた奥のリビングで、 玄関の様子を伺っていました。 母が玄関を開けて話している声が聞こえてきて、 しばらくすると、 「家には入れられません!帰ってください!」 と、母の怒鳴り声が聞こえました。 私は普段、 母の怒鳴り声なんか聞いたこともなかったので、 それだけでかなりビビッてしまい、 その時点で涙目になっていました。 玄関ではガチャガチャガチャガチャ!!と、 チェーンの付いた扉を無理やり開けようとする女性と、 閉めようとする母が出す音が大きく響き渡り、 17歳の私を泣かせるだけの迫力がありました。 でも、その押し問答の最中も 聞こえてくるのは母の声だけ。 相手の声はしません。 やっとバタン!と玄関が閉まる音がして、 母がふぅふぅ言いながら部屋に帰ってきました。 「あの人、やっぱり○○(私の事)の言うとおりだね。 頭おかしいみたい。 怖かったでしょう、ごめんね」 と母が言うので、 「なんかされたの?大丈夫??」 と聞き返しました。 すると母はまた笑って、 「いやいや、全然大丈夫。今日はもう寝なさい」 と。 しかし、この話をしている最中に、 また玄関のチャイムが ピーーピーーピーーピーーと物凄い勢いで鳴り始め、 今度は玄関のドアが、 ドンドンドンドン!!と叩かれました。 私のビビり具合はMAXに達して、 「警察に電話しようよ!」 と泣き始めました。 母は 「あとしばらく続くようなら警察を呼ぼう。 あなたはもう寝なさいって。 大丈夫だから」 と言い、 寝る準備を始めました。 私は怖くてなかなか寝付けず、 しばらく玄関の音に耳をすませていました。 玄関の音は30分ぐらいで止みましたが、 それ以来しばらくは、 夜中のお客さんは怖くて怖くて仕方ありませんでした。 その夜の出来事から5年後、 私は一人暮らしを始める事になりました。 明日から新しい部屋で暮らす事になった晩に、 母と話をしていて、 「そういえば、あんな事があったね~。 私怖くて怖くて、 めっちゃ泣いた記憶がある(笑」と言いました。 すると母が、 「う~ん、あれだけで怖がってるようじゃ大丈夫かしらね、 一人暮らし」 と言うので、 「あれだけで?」 と聞いたら、 母はこう言いました。 「私ね、あの時あなたが、 物凄く怖がってたから言わなかったけど… まずあの人ね、雨が降ってる中歩いてきたって言ったのに、 全然雨に濡れてなかったのよ。 で、左手にバットを持ってたの。 しかも、あの人、男の人だったよ」 私が腰を抜かしたのは言うまでもありません。 警察呼んでよママ…。 「なんで警察呼ばないの~!!!」 と言ったら、 「なんだか逆恨みされそうじゃない、 家はもう知られてるし」 と。 その次の日から一人暮らしをする事になった私ですが、 怖くてしばらくは実家に帰っていました。 以上です。 長々とすみませんでした。 みなさんも、夜中の来客にはお気をつけください。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった18
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Switch売れ筋
スーパー マリオパーティ ジャンボリー - Switch
ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション -Switch
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - Switch
ドンキーコング リターンズ HD - Switch
Pikmin 4(ピクミン 4) -Switch
世界のアソビ大全51-Switch
前の話:【洒落怖】色々拾ってくる親父
次の話:【洒落怖】100メートルのタイム
怖い話 No.1898
【洒落怖】一時間ぐらいで帰ってくるからね
1792
33
中編3分
怖い話 No.9951
【洒落怖】眼の不自由な人
1485
39
怖い話 No.211
【洒落怖】隣の空き家
2328
短編2分
怖い話 No.7425
【洒落怖】はねた少女
1097
23
怖い話 No.20985
【洒落怖】働いてた工場に地下室があるという噂
1010
20
怖い話 No.8102
【洒落怖】事故の現場
1554
43
怖い話 No.2253
【洒落怖】ペンションでバイト
1562
28
怖い話 No.10219
【洒落怖】郵便物
1333
40
怖い話 No.349
【洒落怖】死の真相
朗読 りょりょの怪談チャンネル【作業用かいだん朗読】
2185
怖い話 No.1581
【洒落怖】部長が公園の2番目のトイレで殺される
1313
36
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
消えた彼女
でんわ
でんでん
着信7百回の男
戦中の魔物
オヤジ殺し
笑う女の夢
はいじま駅
団地での新聞配達