怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
蔵ばばあ
お気に入り
825
18
0
短編2分
コピー
「蔵ばばあ」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
母の話。 母は小さい時、 『蔵ばばあ』というのを怖がっていた。 これは母自身もよく覚えてるし、 母の兄達もよく知っている。 大人になってからは恐怖感は忘れて、 母の兄も親戚が集まった時に、 「お前、蔵ばばあが怖いって言ってたな~」 なんて母に言ったりしていた。 まあ、母の実家は古い農家だから、 昔の蔵を改造して倉庫に使ったりして、 古臭くて不気味だったから、 幼かった頃の母は怖がっていたんだろう、 ぐらいにみんな思っていた。 ところが、最近になって母が、 蔵ばばあの正体を思い出したという。 きっかけは、 母の母…つまり、私の祖母が、 脳血管の病気の後遺症で痴呆の症状をあらわした事だ。 アルツハイマー型の痴呆症とは症状が違うのだけど、 世話をしないといけないという点では同じだったので、 母も介護の手伝いにちょくちょく顔を出していたらしい。 祖母は自分の産み育てた子供達の顔もわからなくなっており、 特に女性が祖父に近寄るといい顔をしなかった。 無論、母も例外ではない。 祖父に近づいた母に対する祖母の睨みつけるような顔を見ていて、 母は蔵ばばあの正体を思い出した。 蔵ばばあとは、 祖母が母にしか見せた事のない顔だった。 祖母は、 三番目に生まれた子である私の母をあまり大事に思っておらず、 祖父や他の親族の前では可愛がるそぶりをしていたものの、 母と二人きりの所では、 目立たない服の下になる部分をつねったりしていたらしい。 それをされていた場所が蔵だったそうだ。 まだ幼かった頃の私の母は、 みんなの前でにこにこ自分を可愛がっている自分の母親と、 誰も見ていない蔵で、つねったりひっかいたり、 悪口やどうしようもない事を繰り返し言っている自分の母親を、 無意識のうちに完全に別人だと考えるようにしていたらしい。 つまり、 自分をつねったりひっかいている人は母親ではなく、 蔵ばばあだと信じるようにしていたのだ。 最近、痴呆症が進行した祖母は、 自分の夫である私の祖父の顔もあやふやになっているらしい。 祖父の腕には、 昔に母がされたようなつねった跡が いくつもついているそうだ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった18
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
禍話 SNSで伝播する令和怪談
変な家: 1 (HOWLコミックス)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定カラーイラスト収録&電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集
前の話:【洒落怖】箱の中の少女
次の話:【洒落怖】不吉な予感
怖い話 No.405
【洒落怖】奥のドア
1545
46
短編1分
怖い話 No.1144
【洒落怖】文字を教えてほしい
1887
30
怖い話 No.1786
【洒落怖】害虫駆除
1806
25
中編4分
怖い話 No.9090
【洒落怖】もや
1329
47
怖い話 No.7454
【洒落怖】美術室
1499
35
怖い話 No.22831
【洒落怖】Sの家
459
40
中編3分
怖い話 No.14908
【洒落怖】よく出会う
1664
34
1
怖い話 No.10001
【洒落怖】名前
1583
31
怖い話 No.2293
【洒落怖】漬物石
1254
16
長編6分
怖い話 No.567
【洒落怖】球場の噂
2655
36
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
切り裂き魔
夜中に服を着替えさせられた
偽コトリバコ
5分間の留守電
神様に貰ったチャンス
キャベツの千切り
一年に一度村を無人化
夢じゃないよー