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坊さんの数が減っていく
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1980年頃の実話です。 私の祖父が救急車で運ばれました。 もはや老衰と呼ばれる状態で、 入院したらそこで死を迎えるのは、 家族全員がわかっていました。 祖父は救急車で運ばれ入院したその日の夜に、 意識を取り戻しました。 祖父は私たちに、 「坊さんが10人並んでいて、 それを一人ずつ撃ち殺していくんだが、 一人しか殺せなかった」 と話しました。 どうやらそういう夢を見たようです。 その後、祖父は意識を取り戻したり、 昏睡状態に陥ったりを繰り返しました。 私たち家族は交代で祖父を見に行っていました。 そして入院してから1週間が過ぎました。 私が祖父の様子を見ていた時のことです。 祖父が目を開け、 口をもごもごさせ何か言っています。 私が耳を傾けると、 「坊さんが3人並んでいて、 それを一人ずつ撃ち殺していくんだが、 一人しか殺せなかった」 と、繰り返し言っていました。 そのときは、 坊さんの数が減っていることよりも、 変な夢を見るなあ、くらいに考えていました。 その二日後。 医師から、 祖父の病状は峠を越えたという旨を伝えられました。 しかしその夜、 祖父は亡くなりました。 祖父は恐らく、 最後の坊さんを撃ち殺したのだと思います。 祖父が自分の死期を感じ取っていたのか、 それとも、 お迎えが来る予兆だったのかはわかりません。
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