怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
やまんばだ!
お気に入り
1148
6
0
短編2分
コピー
「やまんばだ!」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
若いカップルがドライブの帰りにある峠道で。 日はとっぷりと暮れている。 対向車もまばらで街灯もない。 助手席の彼女は話し疲れたのか、 フリース毛布にくるまって軽い寝息を立てている。 運転している彼は、 眠気を振り払うため車外の闇に目をこらしていた。 峠も中盤にかかろうかというころ、 彼は1台の白塗りのセダンが 待避所に止まっていることに気がついた。 思わず彼は車を減速した。 こんな所に止まっている車は例外なく、 ホテルに泊まる金のない 恋人達の緊急のホテルがわりになっているからだ。 リアウインドウを覗き見た瞬間、 セダンのドアがいきなり開き、 中から出てきた女の人と目が合ってしまった。 彼は気まずかったので、 車を急発進させその場を立ち去ろうとした。 女が彼の車を見ている。 バックミラーごしに強烈な視線を感じ、ふと見ると、 なんと、女が走って彼の車を追って来るではないか!! 気まずさが恐ろしさに変わる。 彼は車をスピードアップさせた。 峠の細い道を彼の車は限界まで加速してゆく。 しかし、 とうてい人ではついて来れないような速度に女はついてくる。 彼はブレーキランプに赤々と照らされた女の顔を見て戦慄した。 やまんばだ!やまんばだ! 幼い頃絵本で読んで以来、 心の恐怖の頁に書き込まれていた映像がそこにあった。 髪を振り乱して迫り来る、 しわだらけの醜悪な鬼女の顔。 彼は必死に謝りながら、 アクセルを床まで踏み込んだ。 気がつくと彼は ふもとのコンビニの駐車場にいた。 助手席の彼女が目を覚ます。 彼は彼女に今峠で起こったことの一部始終を話した。 話を聞くうち次第に目が冴えてきたのか、 彼女の表情が驚愕に変わる。 彼は彼女に話すことで助かったという実感が沸き、 それまでの緊張が一気にほぐれていくのが分かった。 彼の話を聞き終えた彼女は、 何か納得したように言った。 「私も…夢をみたの。 あなたの車を必死で追いかける夢を… あなた、峠の真ん中で、私を置き去りにして行っちゃうのよ。 いくら呼んでも叫んでも待ってくれないし。 その時本当に、一瞬だけ『ころしてやる!』って思ったわ」
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった6
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話
本当にあった怖い体験談7: てにくまちゃん。の怖い話 てにくまちゃんの怖い体験談
怖い話名著88 乱歩、キングからモキュメンタリーまで
実際にあった怖い話 2026年1月号
実際にあった怖い話 2025年11月号
身近で起こった怖〜い話①
前の話:【洒落怖】嫉妬する車
次の話:【洒落怖】下高井戸のワンルームマンション
怖い話 No.9051
【洒落怖】黒いヘドロ
1409
37
中編3分
怖い話 No.17380
【洒落怖】廊下の女
1491
55
短編1分
怖い話 No.9673
【洒落怖】小学生くらいの足
1590
46
1
怖い話 No.977
【洒落怖】子供は怖い
1283
怖い話 No.9066
【洒落怖】知り合いの家にあった古本
2060
45
2
怖い話 No.22600
【洒落怖】歌の力
675
17
中編4分
怖い話 No.9635
【洒落怖】ひとみちゃん
1647
26
怖い話 No.22513
【洒落怖】木の杭
959
5
長編8分
怖い話 No.22560
【洒落怖】繰り返す家族
922
16
怖い話 No.17879
【洒落怖】車で買い物
928
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
親父の飯
死体に遭遇する
偽コトリバコ
ウツボカズラ
いきなり求婚してきた
夜中に服を着替えさせられた
小さな神社と祠
ノコギリ