怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
UMA?
お気に入り
1835
46
1
0
長編5分
コピー
「UMA?」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
これは俺が中学の頃、国語教師から聞いた話。大学時代の話で、当時先生が片想いしてた子が、登山サークルに入ってたんだって。で、ある時に彼女から、面子が足りないから参加してくれないかと頼まれたそうだ。先生は一も二もなく飛び付いて、F岳登頂に加わったんだと。で、当日。素人だからと少し心配していた先生だったが、他のメンバーのサポートもあり、順調に登って行けたらしい。しかし、7号目まで来たあたりで突如空が曇り始め、いくらもしないうちにパラパラ小雨が降って来た。 一行は少し早いが今日は切り上げることにし、近くの小屋(1号目毎にある)に避難した。そんで食ってだべってしている間に夜も更けていき、22時ぐらいに就寝の運びになったそうだ。サークルの連中は流石慣れたもので、すぐに熟睡したが、先生はそうは行かず、なかなか寝付けなかったらしい。しかもすぐ側には、憧れの彼女が無防備な寝顔を晒して、すやすや寝息を立てているわけで。そうやってしばらくぼーっと起きていると、尿意を催してきたんだと。で、小屋の外に出た。小屋の周辺では見られる可能性があるからと、少し怖いが林の中に入ってすることにしたそうだ。数分後、用を足し小屋に向かって歩いていると、いきなり小屋の方からドタバタと走り回る音や、甲高い悲鳴が聞こえてきたんだと。ギョッとして小屋まで走ったら、中で何かが起きているらしく、窓から逃げ惑う様子のメンバー達が見えた。先生が窓に近寄って覗き込むと、中にメンバー以外の何者かが侵入して、彼等を追い回していたそうだ。「暗かったが、そいつだけ明らかに容貌が異様だったから分かった」と言っていた。全身真っ黒の毛むくじゃらで、目が金色に光って、赤い歯茎が剥き出しになっていたそうだ。更に目を凝らすと、床に倒れた人影も。先生はあまりの恐怖に、そのまま逃げ出しそうになったが、漸く踏み止まり、近くに落ちていた棒キレを持って扉に向かった。しかし、扉は鍵がかかっている様子で、押しても引いてもびくともしない。焦った先生は、窓に回りぶち破って入ろうとした。そのとき、窓が中から打ち割れて誰かが外に吹っ飛んできた。駆け寄ってみると、あちこちから血を流しながら息もたえだえで、「××(片想いのコの名前)が…××が…」と、うわ言のように繰り返していた。それを聞いて先生ははっとした。そう言えば、さっきあの子の姿が見えなかった!先生は割れた窓に走った。さっきまでの喧騒はいつの間にか止んでいた。小屋の中は凄かったらしい。今でも時々夢に見るそうだ。あちこちに黒い血が飛び散り、腕だの足だのも散乱していたんだと。そしてそのぐちゃぐちゃの真ん中に、しゃがみ込むグロテスクな影が…ついさっきまで逃げ回っていたのに…先生はこの世のものとは思えない状況に呆然自失して、窓の側から動けなかった。目は、背中を向けて何かを咀嚼している怪物に、釘付けになっている。そのまま地獄の時間が流れ、怪物はついに振り返った。その形相たるや形容を絶するほど凄まじく、それを見た瞬間先生は、魔法が解けたかのように走り出した。暗い林に向かって全速力で。「ウオーッ」もの凄い叫び声が聞こえて、ドサっと怪物が外に飛び出してきた音が伝わってきた。先生はもう必死で涙涎垂れ流しで、「¢%##*′°∪⊥◇◎◎~!!!!」と、キチ〇イのようになりながら走ったそうだ。しかし、怪物の気配は間近に迫っている。絶望が脳裏をよぎった刹那、あることを思い出した。雪男や熊に襲われた時は下に向かって逃げれば良い、と本で読んだことを。先生は林の斜面を飛び下りるように走った。何度か転んだが、すぐはね起きて走った。そのうち、後ろの気配が段々遠ざかって行った。だが先生は、その後も足を止めずに走り続け、なんと麓まで行ってしまったらしい。翌日、警察隊が小屋に到着した時には、怪物の姿はなかった。メンバーは一人を除いて、全員死亡が確認された。中には半分以上ない人もいた。しかし、彼女だけは見付からなかった。血も検出されなかったそうだ。その後、今に至るまで行方不明なのだそうだ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった46
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
禍話 SNSで伝播する令和怪談
変な家: 1 (HOWLコミックス)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定カラーイラスト収録&電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集
前の話:【じわ怖】謎の海洋生物
次の話:【じわ怖】県境の峠道をトラックで走っていた
怖い話 No.4761
【じわ怖】毛玉
1296
45
中編3分
怖い話 No.13549
【じわ怖】朝から土砂降りだった
1216
33
短編2分
怖い話 No.19283
【じわ怖】100メートルのタイム
1023
44
怖い話 No.13173
【じわ怖】田舎の神々
1061
30
怖い話 No.12483
【じわ怖】黒饅頭
912
37
怖い話 No.4479
【じわ怖】コビトの神さま
1524
短編1分
怖い話 No.19166
【じわ怖】標本室
1489
38
怖い話 No.4100
【じわ怖】隣りの音
1068
怖い話 No.20751
【じわ怖】骨ではない恐怖
2186
57
中編4分
怖い話 No.12355
【じわ怖】娘の右手
1302
27
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
壁から200本の手が出てくる
山を登ろうとする夢
蝗の大群
取り囲まれた家
時空のお姉さん
遠泳実習
私の娘
知らない方が良いこともある