1. ホラスト
2. じわじわ来る怖い話

いじられキャラのA

お気に入り

• いじられキャラのAの朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「いじられキャラのA」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• いじられキャラのAとは

  訳アリ心霊マンション　1巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)

• 高校のときのクラスで、
  いじめられてる訳じゃないけど、
  いじられてるAという奴がいた。
  
  なんというか、
  よく問題を当てられても答えられなくて、
  笑われるような感じ。
  
  でも本人はへらへら笑ってて、
  特に暗くも無いし、
  鈍感という言葉が当てはまる奴だった。
  
  ちなみにAは、
  喋るとき少しドモり気味で、
  それも笑いのネタにされていた。
  
  夏休み前、
  遊びと称して心霊スポットへ連れて行って脅かしてやろうという、
  工房丸出しの幼稚な考えを思いついた俺達グループは、
  そいつに声をかけた。
  
  
  
  
  
  二つ返事で承諾したA。
  
  場所は現地でも有名なダムで、
  その周辺の探検という事に決まった。
  
  そして当日。
  
  真夏の夜、
  Aを含め5人はいたものの、
  場所が場所だけにやっぱりひんやりとして、
  ちょっと不安になった。
  
  それでも、
  ここまで来たなら行こうという事で、
  膝の辺りまで茂った草、
  湿って不安定な地面を進んでいく。
  
  もちろん先頭はA。
  
  ある一定の所まできたら、
  4人そろって隠れてやろうという事になっていた。
  （バカ高校の生徒の頭で考える作戦はこれが限界）
  
  10分くらい彷徨ったとき、
  廃屋というか、小屋みたいなものを見つけた。
  
  それを見つけて、
  ここがタイミングだなと隠れようとしたとき、
  小屋の入り口付近に白い女が。
  
  もう本当に、イラストとかで見る
  『髪の長い白いワンピースの女』がいた。
  
  どう考えてもこんな時間にそんな女がいるのはおかしいから、
  そいつがこの世のものではないのが一瞬でわかった。
  
  誰かが「逃げろ！」と叫んだ。
  
  俺も走り出そうとした。
  
  ところが、Aが逃げない。
  
  「おい、A！後ろ見てみ！早よ逃げるぞ！」
  
  と言っても、きょとんとした顔でAは、
  
  「ん、んー？なんか、お、おるんかー？」
  （ドモってるからこんな感じ）
  
  どうやら彼だけ『見えて』ないらしく、
  きょろきょろしてそこから動こうとしない。
  
  置いていくわけにも行かず、
  逃げるに逃げれなくなった俺達。
  
  女が滑るように近付いてくる。
  
  Aの方向をこれ以上ない恐ろしい笑顔で見ていた。
  
  こいつを連れて行こう、みたいな、
  こいつなら気付かずに、みたいな…
  
  やばい…とは思うものの何も出来ない。
  
  とうとう女がAの隣りまで来た。
  
  「なあんてな。コイツやろ？」
  
  「え？」
  
  唐突に、いつもの口調と違うAは、
  女をはにかんだ笑顔で指差した。
  
  Aは女の顔に自分の顔を近づけ、
  面と向かって言い出した。
  
  「おい、コラ。
  こんなトコで彷徨う事しか出来んのかお前は。
  いい加減死んだ事に気付け。このアマ」
  
  ワンピースの女は、
  もう笑っていなかった。
  
  明らかに動揺した顔を2、3秒浮かべた後、
  ふっと消えた。
  
  Aは最後に、
  
  「そのほうがいい」
  
  と呟いた。
  
  その途端、雨が降りはじめた。
  
  Aは唖然としていた俺達に向かって、
  
  「ん？行こ、行こ」
  
  と、いつもの口調に戻っていた。
  
  俺達はAと本当の友達になった。
  
  後に、Aにあの時の事を聞いた。
  
  「んー、ん。あれはな。
  でき、できんねん。なんかな」
  
  としか言わなかった。
  

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった45

  
• • #中編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】ほんとにあった怖い話読者体験シリーズ　12日間の悪夢 Amazon
  • 【じわ怖】鈴木 長編9分
  • 【じわ怖】鬱病SEと山のお話 長編7分
  • 【じわ怖】総合病院のすぐそばにある小さな野池 中編3分
  • 【じわ怖】裸婦像のデッサン 短編1分
  • 【洒落怖】甘い香り 中編3分
  • 【洒落怖】廊下の女 短編1分
  • 【洒落怖】心が休まらない家 短編2分
  • 【洒落怖】エレベーターが故障 短編2分
  • 【ほん怖】よいしょ 短編1分
  • 【洒落怖】幼稚園時代の集合写真 短編2分

  漫画売れ筋

  • 

    私の日常。

  • 

    Get Backers 奪還屋【極！単行本シリーズ】1巻

  • 

    乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 13 (ドラゴンコミックスエイジ)

  • 

    BLUE GIANT MOMENTUM（３） (ビッグコミックススペシャル)

  • 

    ぼっち・ざ・ろっく！　７巻 (まんがタイムKRコミックス)

  • 

    ドカ食いダイスキ！ もちづきさん 1 (ヤングアニマルコミックス)

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  いじられキャラのA についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【じわ怖】初恋

  次の話：【じわ怖】ティッシュの空箱の中

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.13218

    【じわ怖】子供が二人

    知り合いの話。 子供を遊ばせようと、 庭先にビニールプールを出して水を張った。 物を取りに家に入っていると、 表からバシャバシャという水音が聞こえる。 &#

    1124

    29

    0

    1

    短編1分

  • 怖い話 No.5737

    【じわ怖】朝起きようと思ったら体が動かない

    小学校の卒業式の三日前ぐらい。 朝起きようと思ったら体が動かなくて、 金縛りかと思ったが 時間が経過しても全く動けないままだった。 仕方がないから大声で親を呼び起こして、 寝たままの姿勢を保ちつつ病

    825

    41

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.13150

    【じわ怖】御神木

    隣町の山の中に、 所謂、御神木と呼ばれる大木がある。 夏になればカブトムシやクワガタが捕れ、 子供達には絶好の遊び場だった。 この御神木には昔から、 山神様

    879

    40

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.13172

    【じわ怖】コツコツ峠

    友人たちの話。 彼らバイク乗りの間で、 気味悪がられている峠があるのだという。 「そこの峠を攻めていると、 ヘルメットが後ろから小突かれるんだ。 何か固い物

    1735

    30

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.3959

    【じわ怖】S奈のお父さん

    水入らず下校の途中、道の向こうでクラスメイトのS奈に会った。 優しそうな中年とまではいかない男性と肩を組んで歩いていた。 あ、長い間単身赴任のお父さんが帰ってくるとか言ってたから 多分あの人がそうなんだ

    1736

    24

    0

    1

    短編1分

  • 怖い話 No.5120

    【じわ怖】北千住にある炉端焼きの店

    北千住にある炉端焼きの店で、 バイトしていたときのお話。 働いていた俺がいうのもなんですが、 いつもヒマな流行らない店でした。 店主は五十年配のおばちゃんで、 店を長年一人で切り盛りしていたのですが

    1423

    39

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.5101

    【じわ怖】神社で校外写生

    Ｏさんが小学校２年生の時のこと。 図工の授業で、 近くの神社に校外写生にいった。 時間が始まりＯさんは写生をはじめた。 そこで不思議なことが起こった。 ほんの一瞬後、先生が時間のおわりを告げ

    1463

    37

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.18409

    【じわ怖】猫が毎日のように轢かれていた

    塾講師M先生から聞いた話。 M先生が中学生の時、 猫が毎日のように轢かれていた。 それを見た校長先生が、 思いつきで猫の遺体の回収・埋葬のボランティアを決意。
    

    1501

    27

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.19200

    【じわ怖】すごく親切なやつ

    コンビニでバイトをしているのだが、 バイト先にものすごく親切なやつAがいた。 Aは俺と同じ年でけっこう気が合い、 何回か二人で遊んだりしていたのだが、 俺に対して、周りの人間

    1081

    26

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.20594

    【じわ怖】あの日

    『あの日』以前も以降も、 お化け的な物は一切見たこともなく、 できれば今後も見たくは無いのだが、 10年以上経った今も、 怖い話というと鮮明に思い出す『あの日』のことを、 語ろ

    朗読 りょりょの怪談チャンネル【作業用かいだん朗読】

    2299

    55

    0

    0

    長編12分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• いじられキャラのA

  ふっかつの呪文

  きほぽびぎ　ためさぜち　のぺちぎう　うっずがと　
  ざてむがば　ざぬぇゎが　いうじぱや　ぉぶめにゃ　
  かべぜせぇ　みんずるび　めきちらけ　らっぉみの　
  ょせべきご　をむかぃぐ　んなはぼう　うづぉにべ　
  あにぜやゃ　ぽおのぉき　ひきをびな　びぶへぐう　
  メザゴチイ　ギンドツゥ　バゾズザデ　ズツズカリ　
  エダボバユ　ァペエンピ　ハペピバゾ　ヮレヨギヴ　
  ベピヴポク　ォャギァギ　ギデャヂマ　ィミイシス　
  ォボベセラ　パキポッテ　ダソチウゥ　ノプベエカ　
  ヶニヒルエ　ノェモセフ　オナネギダ　ホフマメウ