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背中にいた何か
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昨夜、暇だったからぼーっとパソでゲームしてたらなんの前触れもなく急に部屋の空気がキーンっ!と冷え込んだ。 同時に「カツー・・・ン カツーー・・ン・・カツーーー・・ン」と三歩、むっちゃエコーのかかった、ハイヒールで歩くような足音が部屋中に響き渡り背後に誰かが立った気配。「げっ!!」と思う間もなく両肩を強く掴まれた瞬間、強烈な寒気に襲われた。 寒いのなんのって、ガタガタ震えて歯の根が合わない程度じゃなく、震えすぎて歩行も困難なほどだ。いきなり素っ裸で冷凍庫に放り込まれ、ジワジワ凍らされていくみたいだった。 背後からはテレビの砂嵐のような雑音が終始聞こえてくる。というよりも、砂嵐のような雑音に満たされた空間が人の形に固まって実体化したものが両肩を掴んではりついている、、、背中から伝わってくる感触はそんな感じだった。 とにかく背中全体がうるさい。そして砂嵐の中から時折「ぅふー」とか「ぐしゅー」とか「んぐほー」とか声のような息を首筋に吹きかけてくる。 その息がまた生臭いというか、甘酸っぱいというか、表現のしようのない嫌なにおいだ。本来なら恐怖するところなのだが、未体験の凄まじい寒さで怖がる余裕がなくコタツのスイッチを入れて頭からもぐりこんだ。 ところがいっこうに体はあたたまらない。しかも、背中を下にして寝転んでも、依然両肩は後から掴まれたまま。 「ザァーーー・・・(グシュ~)ザァーーー・・・(ンシュ~)」背後の雑音と吐息はやまない。あまりの寒さと理解できない現象に突然襲われ、頭が混乱しかけるのを必死でこらえた。 熱でもあるのか?そう思い体温計を取り出し計ってみる。しばらくして聞きなれない電子音が鳴った。 表示を見てみると見たことのない数字が表示されている。体温計の取説なんか保管してないからわからないが、おそらく何かのエラーを表示している模様、、、このままコタツの中で凍死するかも・・・命の危険を感じて、また混乱しはじめる。 いや、落ち着け落ち着けっ風呂だ風呂だあああああっ!!寒さで動けなくなる前にっ!と必死にカクカクしながら風呂場へ。お湯を張り飛び込む・・・が、全然だめ。 がんがん追い炊きするも、まったくあたたまらない。お湯の中でひざを抱えガクガクブルブル。 背中からは相変わらず「ザァーー(ブシュ~)」。そのうち皮膚が真っ赤になり、チリチリジカジカ痛み出した。 このまま熱湯の中で凍死するかも・・・また混乱しはじめる。いやいや、待てっ落ち着けっ・・・なんかないか・・うーん・・・う・うどんだあああああっ!!今度はカクカクと台所へ。 鍋のお湯が沸騰するのももどかしく、はんぺんやらちくわやらネギやら投入し必死の形相で鍋焼きうどんをこしらえた。一味をたっぷりふりかけ一口食べる。 熱い固体がのどから食道にすべっていくのがわかる。しばらく間を置いて、胃のあたりがぽわ~~~んとあったかくなった。 そのかすかな温度に心底ほっとし、暖かさに酔いしれた。体中の緊張が溶けていく。 まだ背中にへばりつかれたままで、雑音も臭い吐息もやんでなかったがそんなものに構ってる余裕もなく、うどんを食べつづける。そのうち、命の危機から脱出したことを体のほうが認識したのかなんの感情の動きもないのに、涙が勝手にぼろぼろ流れ出した。 危うく部屋の中で遭難し、凍死するところだったとおもう。体が誤作動を起しても不思議じゃない状況だ。 自分の涙に戸惑いつつも、胃から体のすみずみに広がっていく温かさで余裕を取り戻し、背中にへばりついてる奴に、うどんを一口食べるごとに語りかけた。「ん~~~うめぇ~~~おめーにはやら~~ん」つるつる「あぁ~~あったけぇ~~~ぜったいおめーにはやら~~~ん」ちゅるちゅるうどんを食べ終わったとき、背中の奴はいなくなっていた。 奴は消えたが・・・・今は風呂でのやけどがひどい。体中オロナインH軟膏でべとべと。 かゆいし痛いし。落ち着いて書いてたら腹立ってきた。 なんでこんな目にあわにゃならんのよ。理不尽すぎだよおいっ!
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