1. ホラスト
2. じわじわ来る怖い話

どうしたん？

お気に入り

• どうしたん？の朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「どうしたん？」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• どうしたん？とは

  禍話　弐　SNSで伝播する令和怪談

• 今から4年ほど前の今ぐらいの季節の話です。
  
  夜の11時頃、東大阪まで彼女を車で送って、
  奈良の自宅へ帰ろうとしていたんですが、
  阪奈道路の登り道に入ってすぐちょっと眠気が出てきたため、
  空気を入れ換えようと指が出る程度に少し窓を開けました。
  
  平日だったので周りには他の車が走っておらず、
  とても静かでした。
  
  2、3ヶ月前ににねずみ取りにやられたばかりで、
  それ以来おとなしく走っていたのですが、
  この時間で周りに誰もいないし、
  この道はねずみ取りの場所が決まっていたので、
  ちょっとアクセルを踏み込んで、
  夜景の見える場所まで飛ばそうと考えました。
  
  何度かカーブを切った後、
  直線になったのでスピードを緩め、惰力で走っていると、
  ピチピチピチという音が聞こえてきました。
  
  
  
  
  
  すぐタイヤに石が挟まった音だと気づき、
  広くなった場所で車を路肩に寄せて後輪のあたりをチェックしていると、
  突然背後から馴れ馴れしく
  
  「どうしたん？」
  
  と声をかけられました。
  
  一瞬心臓が飛び出るほどビックリしたんですが、
  すぐ気を取り直して相手の顔を見ると、
  20歳くらいの気の弱そうな青年でした。
  
  別に大したことじゃないので
  内心放って置いてくれと思いましたが、
  邪険にする理由もないので
  
  「タイヤに石が挟まったみたい」
  
  というと、すぐ、
  
  「これちゃう？」
  
  といって彼が指さしたので、
  そこをみるとけっこう深く石が突き刺さっていました。
  
  手や木の枝では取れそうにないので、
  車に積んでいる工具を出そうとすると、
  彼はすかさず
  
  「これ使い？」
  
  とドライバーを差し出してくれました。
  
  すぐ石ころを取ってドライバーを返そうと立ち上がると、
  彼はいつの間にか車を離れ、
  道の上の方に向かって歩いていました。
  
  「ありがとう！これ！」
  
  と結構大きい声で呼んだのですが、
  彼は気づかずに上の方に止めてある白い車に向かって歩いていき、
  ドアを開けて乗り込んでしまいました。
  
  車までは60mくらいの距離でしたが僕は自分の車に乗り、
  彼の車のそばまでゆっくり寄せようとして唖然となりました。
  
  さっき開けるところを確かに見たのに、
  車にはドアが無いのです。
  
  そればかりか、
  停めてある場所は草むらの中、
  タイヤもなく窓ガラスもなく捨てられている車だったのです。
  
  もちろん人の気配はありません。
  
  慌てて手に握っているドライバーを見ると、
  手に赤錆が付くようなサビだらけのドライバーでした。
  
  僕は急に怖くなり、
  助手席の窓を開けて
  草むらへドライバーを投げ捨て
  車を加速させました。
  
  すると突然耳元で
  
  「乗せてってや！」
  
  という声が聞こえました。
  
  無我夢中で家までたどり着いたのですが、
  途中の信号が青だったのか赤だったのか、
  どの道を通ったのかも覚えていません。
  
  その後身の回りにはおかしなこともなく
  平穏に過ごしています。
  
  不思議な出来事でした。
  

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった36

  
• • #中編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】コワい話は≠くだけで。　1 (ＢＲＩＤＧＥ　ＣＯＭＩＣＳ) Amazon
  • 【じわ怖】大きめ一軒家に1人暮らししてる 短編1分
  • 【じわ怖】実家の井戸 中編4分
  • 【じわ怖】首無し武者 短編2分
  • 【じわ怖】友人と図書室で勉強していた 短編2分
  • 【意味怖】自主制作ドラマ 短編1分
  • 【洒落怖】行こう 長編5分
  • 【洒落怖】電車の音 短編1分
  • 【洒落怖】全速力で階段を駆け下りた 短編1分
  • 【意味怖】窓のない密室 短編1分
  • 【洒落怖】お前もか・・・ 短編1分

  いま注目されてる怖い話

  • 

    フォロワーさんの本当にあった怖い話

  • 

    「超」怖い話 辰 (竹書房怪談文庫)

  • 

    実際にあった怖い話 2025年5月号

  • 

    実際にあった怖い話 2025年3月号

  • 

    本当にあった笑える話 みんなの怖い話2024→2025冬

  • 

    コワい話は≠くだけで。　1 (ＢＲＩＤＧＥ　ＣＯＭＩＣＳ)

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  どうしたん？ についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【じわ怖】夢と血縁者

  次の話：【じわ怖】ドイツの小さな民宿

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.11917

    【じわ怖】北風と太陽

    帰ったらアパートの廊下に ホームレスが段ボールハウス作って寝てた。 即刻通報したら警察が来てどこかに移動したみたいだけど、 私が通報した事がバレてたみたいで、 翌日からドアに

    1291

    34

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.5442

    【じわ怖】自称人造人間

    知人に『自称人造人間』がいる。 そいつはけっこう古い家の長男。 なんか、両親の間に子供ができなかったんで 造られたのだそうな。 そこの家系では何度かあったことらしい。 方法は

    1011

    38

    1

    1

    短編2分

  • 怖い話 No.12805

    【じわ怖】人里離れた峠

    測量会社の社員に聞いた話。 日が暮れてから、 常宿に向かうために人里離れた峠を車で越えた時のこと。 途中、 何度もヘッドライトに浮かび上がる人影に 急ブレー

    1913

    32

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.13527

    【じわ怖】宝物庫

    うちは両親が60年代生まれのアニメ・漫画オタクカップルで、 子供達（姉・兄・私）も全員見事にオタクに育った。 その為全員のお宝（漫画に小説に同人誌）の量が半端じゃない。 運

    1041

    37

    0

    0

    中編4分

  • 怖い話 No.13105

    【じわ怖】祖父祖母の不思議体験

    今日友人と久しぶりに電話で話してて、 ふと、自分達の祖父祖母の不思議体験話大会になった 自分達が経験した事ではないけど、 双方の祖父も祖母も嘘をつくような人じゃなかったし、

    1820

    19

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.12365

    【じわ怖】近所の空き地

    今から20年前の話。 近所にわりと大き目の空き地があって、ド ラえもんでのび太達が野球やっているような感じの所なんだけど、 放課後や夏休みはしょっちゅう集まって、 サッカーや

    1842

    45

    1

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.12609

    【じわ怖】真っ暗な道

    数十年前、 まだ爺様が生きてた頃の話。 うちの爺様、 お寺の住職様だったんだけど、 お葬式の帰りに、 街灯ひとつ無い真っ暗な道を歩いて帰らなきゃならなかった。

    1637

    15

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.5274

    【じわ怖】伯父が死にかけた

    去年の暮れ、伯父が 持病から来る発作を起こして死にかけた。 『かけた』だけで今はなんともないんだけど、 何故助かったかというと、 飼っている犬が、 意識を無くして倒れている伯父の顔を 必死で舐めて気付

    1031

    42

    0

    1

    短編1分

  • 怖い話 No.4819

    【じわ怖】夜行列車

    5～6年前、出張で松江に行ったときのこと。 昔からブルートレインに乗ってみたいと思っていたので、 東京駅から夜行列車に乗った。 乗ったのはB寝台車で、 他の客とカーテンだけで区切るというもの。

    1510

    28

    1

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.18922

    【じわ怖】観る人によって内容が違う

    20年も前の学生時代。 サークル室に呪いのビデオがあった。 といっても酷い目に遭った者はなく、 単に薄気味悪いVHSテープってだけ。 何が薄気味悪いかとい

    1088

    40

    0

    0

    短編2分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• どうしたん？

  ふっかつの呪文

  やわがびぢ　つをじみだ　まぜにべめ　げさよぞね　
  くっせねだ　せりけゅゃ　ぼごをいぱ　ぶをらゅけ　
  あねさてぺ　うんけっん　べだぞつこ　そたぎつよ　
  ねけゎんえ　ぺゅみかて　ぞがじばぺ　ぞにぃをる　
  とぜでゅい　ひぶどんっ　まるういど　たえやひら　
  リョイミキ　ポオヂロポ　バィィグリ　タゥニゴゴ　
  ムソヘブヘ　キオドロポ　グゼヴマキ　チドヶギレ　
  ドサァユベ　ァビツドル　ブルケソキ　リポセャウ　
  ロヒゥラガ　グヅキャキ　ニォセズメ　ヨモヒバポ　
  ネザブィィ　チザズゾサ　ヵクヂダグ　ボカゲロユ