怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
筍狩り
お気に入り
1558
36
0
中編3分
コピー
「筍狩り」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
地元に、道内ではほんの少し有名な山菜スポットがある。発条やら何やら、中でも筍が大量に採れる事で、地元の人間に人気が高い。俺は自衛隊員の親父の趣味に影響されて、毎年シーズンになると、二人で連れ立って筍狩りに出向いていた。その日は朝からの快晴もあってか、妙に気分が高揚していた。親父は休日出勤と言う事で、今回は車での送り迎えだけを頼んだ。 早朝、道脇の入り口に到着。親父に下山する時間を告げて山へ入る。小さくなっていくカローラを眺め、意地悪く手を振ってやったりした。本当に気分が良かった。いつもの獣道に入る。道には雑草が茂っていて、まだ今季は人がほとんど来ていない事がわかった。こいつはチャンスだ。生い茂る竹やぶを掻き分け、毎年お世話になってる群生地点に到着する。程よく成長した筍が俺を待っていた。案の定、ほとんど採られていない。俺は背中を汗にじっとり湿らせながら、意気揚々と筍をリュックへ詰めて行いった。どれほど経っただろうか。気がつけば、既に下山予定の時刻を過ぎている。気温が下がり、雲行きも怪しい。日は既に傾きつつあった。清涼な空気は何処へやら、どんよりと重たい閉塞感まで感じる始末。木々のざわめきも無く、川のせせらぎだけが響く薄暗い山中というのは、すぐ近くに車の通りがあるとはいえ、中々に不気味なものだ。不安すら感じた。俺はリュックを背負いなおすと、なるべく急いで山を降り始めた。背中に何故かほんのりと温もりを感じる。その重量に確かな満足感を覚えて、幾分気が楽になった俺は、軽快な足取りで山を下った。入り口に親父のカローラが停まっていた。少し遅れた事もあって、申し訳なく思いながら手を挙げる。親父も俺の方を確認して、クラクションを一回鳴らした。と、唐突に親父がクラクションを3~4回叩いた。呆気に取られていると、親父が転がるように車から飛び出て来た。目をまん丸にに見開いて、俺の背中を指差して、「お前、リュックどうした!」俺は「はぁ?ここにあるだろ、ホラ」とリュックを降ろし、眼前に掲げた。目の前に、狐の死骸がぶら下がっていた。胴体が千切れかけ、赤黒い断面から骨が見え隠れしていた。頭がひしゃげて――ここいらで限界。思い出したら喉に熱い物が……。つまり、筍狩りを切り上げて下山し始めた時から、約30分間。俺はずっと、狐の腐乱死体を担ぎながら歩いていたらしい。翌日行ってみると、リュックは筍がぎっしり詰まったまま放置されていた。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった36
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
2chまとめ 怖い話 短編集47話
実際にあった怖い話 2024年11月号
フォロワーさんの本当にあった怖い話
怖い話でメシを食う。最恐の2人が語る奇妙な日常
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
ほんとにあった怖い話読者体験シリーズ 12日間の悪夢
前の話:【じわ怖】クッ
次の話:【じわ怖】登山家
怖い話 No.4220
【じわ怖】空白の友人
1593
25
怖い話 No.4230
【じわ怖】夏の修学旅行
1548
38
2
短編1分
怖い話 No.18748
【じわ怖】祖母と猫
712
47
短編2分
怖い話 No.5321
【じわ怖】放課後の音楽室
1324
34
怖い話 No.18373
【じわ怖】お菓子を食べていた
1066
37
1
怖い話 No.13694
【じわ怖】死とかあの世
1453
長編7分
怖い話 No.5248
【じわ怖】積年の恨み
1361
怖い話 No.13919
【じわ怖】換気口から
1695
42
怖い話 No.18562
【じわ怖】鳥が死んでた
929
33
怖い話 No.5622
【じわ怖】夜中に犬を散歩させていた
1482
31
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
家鳴り?
幽霊のいた家
公衆電話ボックス
子供がうるさい
蛆が落ちてくる
寂しい岩場道
子供が二人