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ＴＶ局に日本兵の幽霊がいた

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  真夏の夜に読んではいけない怖い話３: 心に残る本当の怖さを知っていますか？ 真夏の夜シリーズ

• あまり面白くない話かもだけど、今から20年近く前の話。
  
  その頃、仕事の関係で都内のＴＶ局に時々出入りしてた。
  
  そのＴＶ局に日本兵の幽霊がいた。
  
  直立不動で無言で立ってて、
  最初エキストラかと思ったけど、
  そうではなかった。
  
  その日本兵の前を通っても特に反応なし。
  
  
  
  
  
  会社に戻る時に、
  一緒にいた同僚にその事を言うと、
  
  「アレ見えたの？結構有名らしいよ」
  
  とか、
  
  「自分には見えなかったんだよね」
  
  と言われ、
  初めて幽霊だと気付く。
  （結構有名な幽霊らしい）
  
  その途端怖くて堪らなくなり、
  担当を代えて欲しいと言っても即却下。
  
  その後何度通っても日本兵はいる。
  
  そんなある日、
  ＴＶ局の偉い感じの人が通った時は、
  ビシッ！と敬礼をしてた。
  
  その敬礼を見たら急に親近感が涌いてしまい、
  その後はその日本兵の前を通る度に、
  小声で「こんにちは」って挨拶をしてたけど、
  相手は無視。
  
  数年後会社を辞める事になり、
  最後に日本兵の前を通る時に、
  幸運にも近くに人がいなかったので、
  
  「今日で仕事辞める事になりました。
  お世話になりました」
  
  と小声で挨拶して、
  立ち去ろうとすると、
  こっちをチラッと見てくれた。
  
  おまけに小さく敬礼してくれた風にも見えた。
  
  今はもうそのＴＶ局はなくなったけど、
  あの日本兵がどうなったのか気になる。
  

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