怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
洞窟にて
お気に入り
2260
42
2
0
中編3分
コピー
「洞窟にて」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
高校時代の同級生で比較的仲のいい俺、B、Cは、この夏、久しぶりに沖縄へ旅行する事になった。 到着は夜の7時。俺達はは予約していたペンションに荷物を置くと、早速浜辺へ出かけた。 単純に海で泳ぐ事や、ナンパが目的ではない。実は数日前、Cの兄が友人数人とここを訪れた時、妙な洞窟を見つけたのだ。 浜辺の隣にある森を抜けなければ発見できないが、その森を抜ければすぐそこにある。Cの兄は友人たちと遊んでいるうち、その洞窟を見つけ、不審に思ったので地元の住人に訊ねると、どうやらかなり怪しい洞窟で、誰も近づかないそうだ。 その洞窟に今から行くのだ。それも夜に。 俺達は洞窟に着いてまず驚いた。落書きや悪戯が全く無い。 こういう曰くつきの洞窟などには何かしら悪ガキ達が何かしていくものだ。覚悟を決め、中に入っていった。 ヒタヒタヒタ・・・と進むうち、Bが口を開いた。「おい、無意味じゃないか・・・?」怖気づいたのかと、この企画を立てたCは言った。 「こんな所に来たって無意味だろ。霊がいて、何になる?何にもならねぇじゃねえか」Bが眉間に皺をよせて言った。 相当苛立っている。「こいつで撮るんだよ。 雑誌でそういう企画があってさ、心霊写真1枚につき3千円だと」Cはそう言うと、ポラロイドカメラを片手に笑って見せた。「畜生、結局金儲けのために来たんじゃねえか」Bは渋々着いて行った。 俺も後に続く。もう随分進んだだろうか、帰り道には地面に蛍光テープを貼って来たが、流石に怖い。 Cは洞窟の隅で小便をしている。俺達3人は地面に座り、だるそうにCを待った。 Dが沈黙を破った。。 「見知らぬ人に急に写真を撮られたらお前らも怒るよな?」Dが何を言いたいのか知らないが、俺とBは素直に「ああ」と応えた。「そんなことされたら幽霊さん達も怒るんじゃないか?元は人間だったんだし」何を言いたいのか解った。 写真を撮れば幽霊を怒らすことになるんじゃないかと。だが俺は既に、ここに足を踏み入れた時から怒っていると思える。 「逆鱗に触れたくないのは分かるぜ。でもCはもうその気だろ」さっきの件以来、Bはどうやらその気らしい。 「Aはどうなんだよ」Bが聞いてきた。Dも横目でこっちを見ている。 「俺は・・・、別にいいぜ。皆で行けば怖くないしな(笑)」そんな事を話す内に、Cが戻って来た。 時計の針は7時半を指しているが、もう数時間歩いたような気がする。流石に喉も渇いてきた。 目的の写真も1枚も撮れていない状況。「おい、何かやばくないか・・・」Bが静かに言った。 Cは「またかよ」と言う。「何かその先、霊が手招きしてるぞ。 いっぱい・・・」CはBの指す方向をライトで照らす。「何にもねえよ。 先、進もうぜ」「駄目だ!!」Bが怒鳴った。さっきまではいく気になり始めてたのに。 「何だよ!じゃあお前だけ帰ればいいだろが。この先に何がいるってんだ」Cも怒鳴る。 段々険悪なムードになってきた。「じゃあお先に帰らせてもらうぜ。 どうなっても知らないからな」俺もBの会話を聞いているうちに段々怖くなってきた。誰が手招きしているんだ?「お、俺も帰らせてもらうよ。 さきにペンションで待ってるよ」Cは「腰抜け達め」と捨てゼリフを吐き、Dと共に奥へと消えていった。「さぁ、行くぞ!」Bはそう言うと、俺の手を引っ張りながらもうダッシュでもと来た道を引き返した。 俺は何度か待てよと言ったが、Bは聞く耳持たず、と言った感じで出口へ向かった。しばらく、二人とも森の隣の浜辺で一休みしていた。 俺は近くの自動販売機で買ったジュースで喉を潤し、「あいつら大丈夫かな」と言った。Bは何故か俺を睨んでいる。 「多分助からねえよ。絶対にな」Bの発言に驚いたが、俺はすぐさま言った。 「何で分かるよ?あいつらだっていつまでも馬鹿じゃないんだし、すぐ戻ってくるさ」「実は、誰かが手招きしてるってのは嘘だ。誰も手招きなんかしてなかったよ」俺は「なんだよ、嘘ついてたのか」と笑い顔で言った。 「おいA、よく考えてみろ」「Dって誰だ?」
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
2人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった42
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
憑きそい (扶桑社コミックス)
禍話 弐 SNSで伝播する令和怪談
N 1 (電撃コミックスNEXT)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
僕が死ぬだけの百物語(1) (サンデーうぇぶりコミックス)
前の話:【洒落怖】前の車両から
次の話:【洒落怖】洒落にならない『いたづら』
怖い話 No.21458
【洒落怖】幽霊の声を録音
1204
40
短編2分
怖い話 No.594
【洒落怖】芝居のビデオ
1826
45
怖い話 No.7849
【洒落怖】おはぐろ
1832
47
長編5分
怖い話 No.9836
【洒落怖】普段は使われないホテルの部屋
1706
28
怖い話 No.2499
【洒落怖】足が熱い
1214
48
怖い話 No.14821
【洒落怖】山で起こった謎
1151
1
怖い話 No.439
【洒落怖】つかまれる
朗読 りょりょの怪談チャンネル【作業用かいだん朗読】
1591
怖い話 No.7557
【洒落怖】深夜に子供
1806
52
怖い話 No.1993
【洒落怖】化け猫マンション
1980
32
怖い話 No.21234
【洒落怖】七人の坊主
1253
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
消えた彼女
でんわ
でんでん
着信7百回の男
戦中の魔物
オヤジ殺し
笑う女の夢
はいじま駅
団地での新聞配達