怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
警察公認
お気に入り
1741
50
0
中編3分
コピー
「警察公認」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
去年のお盆休みに、北海道の某有名心霊スポットのトンネルに、友達と連れ立って行った時の話。 ちなみに、マジ話なので、どこのトンネル?とか、聞かないで欲しい。行って欲しくない。 行って欲しくない理由は、後述しますです。で、男二人(俺含む)と女二人のバカ四人組が、某トンネルに向った。 ツレの男の自慢のプラドで、トンネルの入り口へ到着。時刻は22時を少し過ぎた頃。 廃トンネルの中は真っ暗で、かなりインパクトがある。車に乗ったまま、そろそろと奥へ進む。 キャアキャア騒ぐ女ども。で、しばらく進むと「アレ、行き止まりだ・・・」と、ツレ。 正面には、金網がある。Uターンできる幅はない。 やむをえない、バックで引き返すか・・・と、ギアをバックに入れたとたん、なにか、ゴクンとイヤな音がして、エンジンが切れた。ヘッドランプも見事に消灯。 いきなり、俺たちは闇の中に放置されることとなった。まじで?なんで?女性陣、卒倒寸前。 男もガクブル。そして。 「ん~~~~~~~~~~~~~~~~~」と、いずこからともなく不気味なハミングのような音が確かに聞こえたその時。突然、車がガクガク揺れだした。 あの、エクソシストのベッドみたいに。まるで誰かが、ボンネットの上に乗って揺らしているように。 これは、えらいことになった。あわてて車から飛び出す俺たち。 ガクンガクン、と狂ったように揺れるRV。ツレの女は、ひとりが腰を抜かしている。 もうひとりは、揺れる車を見てその場で気絶。無理もない。 もうだめだ・・・そう思ったその時。「おい、そこでなにしてる?」後ろから声をかけられて、飛び上がらんばかりに驚いた俺たち。 背後には、男が二人。懐中電灯でこちらを照らしている。 トンネルの入り口で、赤色灯が回っている。警察・・・!助かった!?制服姿の警官が、今もガクンガクンと揺れるプラドを懐中電灯で照らす。 もうひとり、こちらはスーツ姿の刑事(?)さんがそれを見て、「ああ、わかった。オーケーオーケー。 任せとけ。おまえら入り口まで走れるか?」と言った。 「あの、その、女のほうが、気絶・・・」としどろもどろのツレが言い終わるよりはやく、刑事さんは気絶女の背後に回り「ふっ!」と、気合を込めて背中を押す。まるで映画のように、女が息を吹き返した。 そして、刑事さんはひょい、と腰が抜けた女を小脇に抱え「出るぞ。」と言って入り口に向ってすたすたと歩き出した。 背後では、まだプラドがガクガク揺れていた。トンネルを抜けて、パトカーそばにへたり込む俺たち。 「おい、先にこいつら連れていって、署で休ませとけよ。」刑事さんが、若い制服のお巡りさんに言う。 北海道の田舎に似つかわしくない、ピンストライプの黒スーツを着込んだ刑事さんはやたら身長が高く、ちょっと阿部寛みたいな感じだった。「どうせ、車(パトカー)5人乗りだしな。 おまえの車、まだキー挿しっぱなしなんだろう?取ってきて後で届けてやるよ。」すいません、すいません、と何度も礼を言う俺たち。 「あれは妖怪みたいなモンで、霊感?のあるようなやつらは、よくここで悪戯されるのさ。つるっぱげのじいさんみたいな顔した子供くらいのヤツだったろ。 見たのか?」見てはいない。見なくてよかった。 「まあ、泥棒やらなんやらだけじゃなく、必要があれば他にもいろいろなモンから市民を守らなきゃならんのさ。警察ってのは。 」俺たちは制服のお巡りさんに連れられて、近くの交番で休ませてもらった。夏だというのに、ミルクたっぷりのホットコーヒーが美味しかった。 ほどなくして、刑事さんがツレのプラドに乗って帰ってきた。ツレにキーを放りながら「もう行くんじゃないよ。 あそこは、地元の馬鹿ガキでもびびって行かないんだからさ」と注意してくれた。本当に心から、何度も何度もお礼を言った。 ていうか、メチャクチャ格好良かった。あそこはマジモンのスポットだから、俺もここで紹介したいのはヤマヤマ。 でも、あの刑事さんに迷惑がかかるといけないので、場所は言えない。絶対。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった50
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
ひっそりと話題になってる心霊系の本
心霊探偵八雲(12) (あすかコミックスDX)
訳アリ心霊マンション 4巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
訳アリ心霊マンション 3巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
会社を辞めてバイクにまたがり今日も会いにいく 日本一周心霊ノ旅
訳アリ心霊マンション 1巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
心霊スポットの漫喫でバイトしてた話 パチ美のWeb漫画まとめ
前の話:【洒落怖】男だけに見えていたもの
次の話:【洒落怖】大きな目玉
怖い話 No.8843
【洒落怖】左手
1114
34
短編2分
怖い話 No.9575
【洒落怖】電気椅子
1818
48
短編1分
怖い話 No.8073
【洒落怖】電話に出た男
1271
怖い話 No.837
【洒落怖】英彦山
2262
32
1
怖い話 No.9853
【洒落怖】呼び寄せたモノ
1162
26
長編5分
怖い話 No.1236
【洒落怖】ジュンサイ池にて
1235
36
怖い話 No.2782
【洒落怖】生臭い空気
1716
39
怖い話 No.1736
【洒落怖】呪いのエノキ人形
1397
51
怖い話 No.2525
【洒落怖】コンコンって窓を叩くような音
1669
40
怖い話 No.21008
【洒落怖】子供の頃に遊んだ友達
1088
8
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
どうか呪わないで。 空き巣より
逆吸血鬼と存在しない町
一年に一度村を無人化
普通の彼女じゃない
あんた死ぬよ
降って沸いた心霊現象
好奇心
タヌキ
赤猫