怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
警察公認
お気に入り
1736
50
0
中編3分
コピー
「警察公認」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
去年のお盆休みに、北海道の某有名心霊スポットのトンネルに、友達と連れ立って行った時の話。 ちなみに、マジ話なので、どこのトンネル?とか、聞かないで欲しい。行って欲しくない。 行って欲しくない理由は、後述しますです。で、男二人(俺含む)と女二人のバカ四人組が、某トンネルに向った。 ツレの男の自慢のプラドで、トンネルの入り口へ到着。時刻は22時を少し過ぎた頃。 廃トンネルの中は真っ暗で、かなりインパクトがある。車に乗ったまま、そろそろと奥へ進む。 キャアキャア騒ぐ女ども。で、しばらく進むと「アレ、行き止まりだ・・・」と、ツレ。 正面には、金網がある。Uターンできる幅はない。 やむをえない、バックで引き返すか・・・と、ギアをバックに入れたとたん、なにか、ゴクンとイヤな音がして、エンジンが切れた。ヘッドランプも見事に消灯。 いきなり、俺たちは闇の中に放置されることとなった。まじで?なんで?女性陣、卒倒寸前。 男もガクブル。そして。 「ん~~~~~~~~~~~~~~~~~」と、いずこからともなく不気味なハミングのような音が確かに聞こえたその時。突然、車がガクガク揺れだした。 あの、エクソシストのベッドみたいに。まるで誰かが、ボンネットの上に乗って揺らしているように。 これは、えらいことになった。あわてて車から飛び出す俺たち。 ガクンガクン、と狂ったように揺れるRV。ツレの女は、ひとりが腰を抜かしている。 もうひとりは、揺れる車を見てその場で気絶。無理もない。 もうだめだ・・・そう思ったその時。「おい、そこでなにしてる?」後ろから声をかけられて、飛び上がらんばかりに驚いた俺たち。 背後には、男が二人。懐中電灯でこちらを照らしている。 トンネルの入り口で、赤色灯が回っている。警察・・・!助かった!?制服姿の警官が、今もガクンガクンと揺れるプラドを懐中電灯で照らす。 もうひとり、こちらはスーツ姿の刑事(?)さんがそれを見て、「ああ、わかった。オーケーオーケー。 任せとけ。おまえら入り口まで走れるか?」と言った。 「あの、その、女のほうが、気絶・・・」としどろもどろのツレが言い終わるよりはやく、刑事さんは気絶女の背後に回り「ふっ!」と、気合を込めて背中を押す。まるで映画のように、女が息を吹き返した。 そして、刑事さんはひょい、と腰が抜けた女を小脇に抱え「出るぞ。」と言って入り口に向ってすたすたと歩き出した。 背後では、まだプラドがガクガク揺れていた。トンネルを抜けて、パトカーそばにへたり込む俺たち。 「おい、先にこいつら連れていって、署で休ませとけよ。」刑事さんが、若い制服のお巡りさんに言う。 北海道の田舎に似つかわしくない、ピンストライプの黒スーツを着込んだ刑事さんはやたら身長が高く、ちょっと阿部寛みたいな感じだった。「どうせ、車(パトカー)5人乗りだしな。 おまえの車、まだキー挿しっぱなしなんだろう?取ってきて後で届けてやるよ。」すいません、すいません、と何度も礼を言う俺たち。 「あれは妖怪みたいなモンで、霊感?のあるようなやつらは、よくここで悪戯されるのさ。つるっぱげのじいさんみたいな顔した子供くらいのヤツだったろ。 見たのか?」見てはいない。見なくてよかった。 「まあ、泥棒やらなんやらだけじゃなく、必要があれば他にもいろいろなモンから市民を守らなきゃならんのさ。警察ってのは。 」俺たちは制服のお巡りさんに連れられて、近くの交番で休ませてもらった。夏だというのに、ミルクたっぷりのホットコーヒーが美味しかった。 ほどなくして、刑事さんがツレのプラドに乗って帰ってきた。ツレにキーを放りながら「もう行くんじゃないよ。 あそこは、地元の馬鹿ガキでもびびって行かないんだからさ」と注意してくれた。本当に心から、何度も何度もお礼を言った。 ていうか、メチャクチャ格好良かった。あそこはマジモンのスポットだから、俺もここで紹介したいのはヤマヤマ。 でも、あの刑事さんに迷惑がかかるといけないので、場所は言えない。絶対。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった50
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話
2chまとめ 怖い話 短編集47話
実際にあった怖い話 2024年11月号
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
ほんとにあった怖い話読者体験シリーズ 12日間の悪夢
前の話:【洒落怖】男だけに見えていたもの
次の話:【洒落怖】大きな目玉
怖い話 No.20945
【洒落怖】Bluetoothオーディオ
605
14
短編2分
怖い話 No.2365
【洒落怖】拾ってきた石
2979
43
怖い話 No.7513
【洒落怖】妖怪出没中
1375
29
怖い話 No.20292
【洒落怖】真っ白の炎
1398
48
1
短編1分
怖い話 No.8397
【洒落怖】憑きやすい体
1849
44
長編5分
怖い話 No.1222
【洒落怖】ブラウン管に
1169
怖い話 No.10042
【洒落怖】危険な執着
1319
38
怖い話 No.1431
【洒落怖】か細い子猫の声
1332
25
2
怖い話 No.883
【洒落怖】合わせ鏡
2066
41
怖い話 No.17183
【洒落怖】左横の一軒家の物置
1457
37
中編4分
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
袋叩き
ペイント
ばあちゃんの人形
呪いのエノキ人形
ラフレシアを求めて
読書家
拍子抜け
水泳部はほとんどが女子
自称犯人