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真夜中に鳴るインターホンってコワイよね
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最近親と話して思い出した事を書いてみる。 言っておくけど落ちはナイ。 先ずうちはボッシーで生活は貧しかった。 家族構成はオレ、弟、母という感じ。 貧乏だったけど借金は無かったし、 嫌がらせを受ける事もしていないと思う。 (ナマポももらってないよ) アパートの1Fに住んでいて2DKぐらいの間取り。 丁度オレが中学1年だったとき そこに引っ越してきた。 中二病を早くも患っていたオレは、 わがままを言って部屋を一つ独占させてもらった。 快適な暮らしが1ヶ月ぐらい続いたある日の夜中、 丁度2時ぐらいだったと思う。 「ピンポーン!」 インターホンが突然鳴った。 びっくりしたけど、 一回程度だったら1Fだし酔っ払いが間違って押したのかな? と思って無視して寝る事にした。 丁度もう寝ようと思っていたところ、 ザッザッザッ… と帰っていく足音がしたので、 少しほっとして本格的に寝ようとしていた。 (弟と母は寝ていたようだ) ウトウトしていたら、 また遠くから足音が聞こえてきて、 どうやらその足音は家の玄関の前でピタッ!と止まった。 少し異変に気づいた俺は耳を済ませていて、 酔っ払いか?嫌がらせか、何かあったらぶっ飛ばす! ぐらい思っていたとき、 またインターホンが鳴った。 (昔のインターホン? いや呼び鈴だったと思うけど、 あれって早く押すと早い音になるし、 長く押すと長い音になるんだ) 「ピンポーン」 最初は普通だった。 (真夜中に鳴るインターホンってコワイよね) ビビリつつも、 調子に乗りやがって!という思いが強かったので、 起き上がって臨戦態勢になろうとしていたら、 今度は長押しバージョン。 「ピーーーーンポーーーーン」 その音に少し戦意をそがれつつも、 起き上がってお土産の木刀を持った時に、 「ピンポーン」 三回目あたりで、 こんな時間に人様の家のインターホンを連射する異常事態気づいて、 ガクブル状態に陥っていた。 流石にこれだけ喧しければ、 隣の部屋でとっくに熟睡していた母と弟も当然目を覚ます。 ガクブルしながら木刀を握り締めてドアを開けたときに、 隣から母も出てきた。 部屋から出ると8畳ぐらいの狭いLDKの部屋があって、 その横は既にドア。 異常事態だと流石に母も思ったのだろう、 木刀持ってるオレに突っ込みもせず小声で、 「何???一体どうしたの??Tの友達???」 (オレの名前をTとします) と聞いてきた。 いくらその頃DQNだったオレでも、 流石にその時間にピンポン連射するクソバカは友達にはいない。 オレも小声で 「違げーよ!さっきから鳴ってるんだよ!」。 こんな会話をしているとまた、 「ピーーーーンポーーーーン」 弟も目を覚まし、 母の後ろにピタッとくっついていた。 ガクブル状態だけど、 とりあえず姿を見なければいけないと思って、 「T!やめな!」 と母に言われつつも、 ドアののぞき穴?から外を恐る恐る見てみた。 「?????」 何かいるであろう場所には誰もいなかった。 「だれもいないヨ?」 小声で母に伝えた。 状況が飲み込めない俺は、 チョット見てみな的なリアクションを母に送った。 母も恐る恐るそののぞき穴から覗いて、 姿が確認できないようで、 ????の様な顔をしていた。 少し安堵感が皆の間に漂ったその瞬間、 「ピンポーン」 また鳴った… 恐怖で一瞬にしてその場の空気が凍りついた。 恥ずかしながらその時既にオレは戦意を失っていて、 ドアを開ける勇気は無かった。 その呼び出し音は 次第にドアをノックする音も混ざってきた。 どうする事も出来ない僕らは、 息を殺して固唾を呑んでいた。 諦めたのか、音がしなくなって、 ザッザッザッ・・・と足音がした。 オレと母は 『絶対だれか変なヤツがいる!』 という確信に変わった表情をした。 ちょうど、外側から見ると 玄関の直ぐ横がすりガラスになっていて、 そこからこちらを覗き込もうと ユラユラしている影に気づいた。 (ちなみにこちらは電気を消しているので見えないはず。 あちらは街灯の明りに照らされて影が見える状態) もうね、ビビリまくってましたよ、僕は。 幽霊?????変質者?????ちょ!何? プチパニック状態。 暫くユラユラと様子を見たあとに、 その影はまた玄関の戸の部分に寄っていった。 また性懲りなくインターホンを押した。 「ピンポーン!」 弟半泣き、おれガクブル。 そんな時、母が覚悟を決めたのか、 おもむろにドアの方へ寄っていった。 鍵はかかっていたんだけど、 チェーンがかかっていない事に オレはその時初めて気づいた。 母は再度除き穴から見て、 少し??な表情をした後に、 夜中なので大声とはいかないまでも少し大きな声で 「どちらサマですか!?」 と声を掛けた。 同時にチェーンも掛けた。 心の中で少しほっとした。 「…」 反応がない。 誰かなのか何かなのか 間違いなくドアを隔てたところにはいるはずなんだ。 でも反応がない。 もう一度母が今度は少し大きめの声で、 「どちら様ですか!!?」 と、その何かに尋ねた。 「…マスカ」 微かに声が聞こえた様な気がした? 母「はい!?」 何か「……イマスカ」 オレははっきり聞こえない。 でも女性のような気がした。 母も何かの声は聞き取り辛そうだ。 (母は恐怖というよりも少しイラッとしていた様子) 母「どなたですか!?」 何か「…サン。イマスカ?」 母「誰の事ですか!?」 何か「…ゾウサン…イマスカ?」 母「???だれ?」 何か「…ンゾウサン…イマスカ?」 確かに誰かを尋ねているようだ。 声はか細く静かなため、 少し離れている俺たち兄弟にはほぼ聞こえない。 母「家にはそんな人いません!!」 何か「…ンゾウサン…イマスカ?」 相変わらず同じフレーズを言っている気がした。 母「だから!いません! 何時だと思ってるんですか!!」 (ついに母切れる) その正体不明の何かはまた ザッザッザッ…と足音と立ててスリガラス前に来て、 ユラユラと数十秒揺れた後、 また足音を立てて今度は遠くに去っていった。 (足音から推測) 皆で顔を見合わせ安心したあとに、 オレは母に尋ねてみた、 オレ「なに?何だったの?だれだったの?」 母「分からない… 女?の人?でも良くわからない・・・」 オレ「え!!?どういうこと? 何かいたんでしょ??」 母「う~ん…でも良く見えなかった」 オレ「なんだよそれ! じゃあ、なんて言ってたの?」 母「だれか探してたみたい。 ゲンゾウさん?ケンゾウさん?ベンゾウさん? 良く聞こえなかったのよ」 (名前が定かでないけど兎に角古い名前で、 『なんちゃらぞうさん』みたいな武士みたいな名前だった) オレ「なんだよそれ!そんな奴いねーよ! 超めーわくだな!」 母「ほら、もう大丈夫だから早くねなさい」 弟まだガクブル。 おれは部屋に入って、 また来るんじゃないか?と思って少し怖かったから、 今日は起きてようと思ってたら、寝てしまっていた。 それから家族の間では、 その話はなんでだろうか あんまり話すことはなかったんだよね。 話さない事によって次第に忘れていったのかな? 一切話題にも上らなくなった。 そこから話は今現在まで飛ぶんだけど、 つい最近母と電話で話すことがあって、 書いてきた事を話したんだ。 オレ「そういえばあの時あんな事あったよね。 何だったんだろうね?」 母『???えーなにそれ?コワーイ』 (って、ちょっと!人事ですよアナタそれ) オレ「イヤイヤ、あったでしょ? あんだけピンポン鳴らされたんだよ。 何とかさんいますかー?って、 自分が聞いたんでしょ」 母『え、何それ? そんなことあったっけ?』 オレ「チョット~、弟に代わって」 弟『え?何それ、超怖いじゃん! そんなことあった?』 誰も覚えてないんだ。 ちなみにオレ糖質でも鬱でもない。 精神的に何かをわずらっていたり、 当時何かいけない物をやっていたこともない。 弟は流石に忘れているかもしれないけど、 間違いなくそれはあったんだ。 断言できる。 最後に一点。 のぞき窓から見たときにオレは見えなかったんだけど、 良く考えたらその時、 母は何かの存在を見たときに詳細を濁したんだよね。 ちなみにドアの前の天井?部分には蛍光灯がついていて、 夜は明かりがついているから、 見えないは絶対おかしい事を思い出した。 結局なんだったんだろうか?? 落ちなくてスマヌ。 以上天地神明に誓って実話です。 ちなみにタイミング合えば見てしまう人です。
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