怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
知人が出てくる夢
お気に入り
1836
19
0
中編4分
コピー
「知人が出てくる夢」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
知人(Sさんと呼ばせてもらいます)から聞いた話です。 Sさんはいわゆる『見える人』らしいのです。 何年も前の話だそうです。 Sさんはアパートの自分の部屋でねむっていたそうです。 すると突然の金縛り。 Sさんにしてみれば『いつもの事』らしいのですが、 今日はどうも様子が違う!! 足元から腰に向かって 何か黒い塊が這い上がって来たというのです。 さすがに気味が悪いと思ったSさん。 振りほどこうにも体は動かん、 助けを呼ぼうにも声も出ない!! そうこうしているうちに 黒い塊は胸元辺りまで這い上がって来ました。 その時耳元で、 仕事先の後輩の方(Gさんと呼ばせてもらいますが)の 『Sさん!Sさん!!』 という声が聞こえて、 何かに右腕を引っ張られたそうです。 すると右腕だけが自由を取り戻しました。 『なんでGがこんなところに… いや、そんな訳あるか。幻聴か?』 混乱しつつもSさんは、 その右腕で胸元まで迫った黒い塊を振り払いました。 するとその塊はスゥっと天井にまで浮かび上がりました。 その時初めてSさんは、 その塊が人の形をしている事に気がついたそうです。 その黒い人影は何度も何度も手招きをしていたといいます。 やがて金縛りが解け、 部屋の電気をつけたとたんに黒い人影は消えたそうです。 翌日、Sさんは仕事場で 『よう、G!! 昨日なぁ、変な夢見ちゃったんだけどな! おまえのおかげで助かったょ。サンキュ!!』 当然何の事やら…のGさん。 『何の事ですか? まったく…それよりSさん、いい腕時計してますね。 僕のととりかえましょうよ』 『冗談言うな。 誰がそんなボロいのと… 大体お前の時計、不正確すぎるもん』 『ひどいなぁ、Sさん…』 その日はその程度だったそうです。 さらに数日後… Sさん達の仕事場では、 一つの大きな仕事が終わって打ち上げの宴会をしたそうです。 当然夜遅くまで盛り上がったんでしょう。 その時、Gさんが突然思い出したように… 『俺、そろそろ帰ります。 実は見たいTV番組があるんだけど… タイマー予約忘れて来て…』 『しょうがねぇなぁ。 今何時だ?おい、お前の時計5分進んでるよ。 やっぱしボロいな、それ』 『そんな事無いですよ!! あ、もう30分しか無い!! じゃあSさん、みなさん、お疲れ様』 Gさんは大慌てでバイクを飛ばして帰ったそうです。 翌日、Gさんが帰り道で タクシーとぶつかって亡くなったそうです。 その亡くなった日というのは あの『手招きする人影』が現れたちょうど 1ヶ月後、時間も一致するそうです。 この一致にはSさんも 『偶然にしてはなぁ…』 と語っていました。 Sさんは思ったそうです。 あの夜自分の部屋に現れたのは 死神みたいな奴だったのか。 だとしたら、 あの夜自分の手を引っ張って助けてくれたGさんは 身代わりになってくれたのか。 そうで無いとしても、 あれは単なる事故だったとしても… 『いい時計ですね。 取り替えましょうよ』 とせがまれたあの時に時計を貸していれば…。 なにしろGさんの時計が不正確なのを Sさんは知ってましたから。 Gさんが亡くなられた事故現場って、 めったに車の通らない静かな所だったらしいんです。 たまたま同じ時間に同じ場所に バイクとタクシーがたまたま通り掛った…。 Sさんにしてみれば 『俺の時計は正確だったから… 俺が時計を貸してれば、 5分余裕が出来たと思う。 事故現場に辿り着くのは5分後だったかも…』 この話をしてくれたSさん、 後悔というよりも『謎だなぁ』といった表情をしていました。 なかなか逞しい人だなぁと感心していると 『いや、この話が謎、というよりもね… もっと謎なのはね…、これで3人目なんだ』 Sさんが言うには 『不思議な夢』だか『金縛り』だかの最中に知人が出てくると、 その知人が必ず何らかの形で亡くなっているそうです。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった19
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
Amazon無料でスグに読める本
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 1 (ガルドコミックス)
俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者の夢をみる~ 1 (アース・スターコミックス)
ヤマノススメ 1 (アース・スターコミックス)
第14集: 「三不粘を作った話」他 川尻こだまのただれた生活
ヤマノススメ 3 (アース・スターコミックス)
ヤマノススメ 5 (アース・スターコミックス)
前の話:【洒落怖】おでこのキズ
次の話:【洒落怖】出刃包丁を持った女
怖い話 No.1102
【洒落怖】天井裏から
2447
48
長編9分
怖い話 No.22422
【洒落怖】大きな神木
1150
24
怖い話 No.21034
【洒落怖】岩山
1238
21
短編2分
怖い話 No.1194
【洒落怖】白い着物の女
1455
46
中編3分
怖い話 No.7278
【洒落怖】老婆からの電話
1606
51
怖い話 No.7564
【洒落怖】嫁が不幸になる家
1357
33
怖い話 No.7103
【洒落怖】アルバム
1844
怖い話 No.20414
【洒落怖】お盆の終わり頃
2443
62
怖い話 No.9435
【洒落怖】棒立ちのおじいちゃん
1295
29
短編1分
怖い話 No.17746
【洒落怖】祖母の葬式の祭壇の写真
2068
35
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
切り裂き魔
夜中に服を着替えさせられた
偽コトリバコ
5分間の留守電
神様に貰ったチャンス
キャベツの千切り
一年に一度村を無人化
夢じゃないよー