怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
古墳の石室
お気に入り
2761
45
0
1
長編5分
コピー
「古墳の石室」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
高校の同級生が当時体験した話なんだが、 1995年初春の話。 当時そいつら、 AとBは相当仲が良くて、 よくBがAの家に泊まりに行ってたんだ。 Aの部屋は当時俺らのたまり場で、 俺もちょくちょく顔だしてたんだが、 その日はBだけが来てたらしい。 そんで酒飲みながらゲームしたりだべったりしてた。 だけどさすがに毎日のように話してるせいで ネタもつきてきたなってことで、 度胸試ししようぜって話になった。 Aの家はでっかい坂の下にあって、 その坂の上には古い神社がある。 四世紀にはあったて記録されてるって話。 所謂、由緒正しい神社。 でも参拝者は少ないし夜間の照明もない。 そのかわり夜間もオープン。 賽銭より地元の寄付で存続してる、 市からもいくらか出てるらしいから、 まあ田舎の文化財扱いかな。 もともとは神社じゃなくて古墳だったんだ。 その坂の上っていうか 岡の周辺はもともと遠浅の海で、 その岡は島だった。 その島一個がでっかい古墳になってたわけ。 そんでその後そこに神社ができたってわけ。 ネタ切れのAとBはそこで肝試しをしようって決めて、 夜中の1時頃家を出たらしい。 神社は坂をのぼりきったところから 50メートルくらい敷石の道が続いてて階段がある。 その階段を上って また50メートルくらい敷石の道をあるくと 社殿にたどり着くんだ。 その社殿の裏は森になってて、 その森の中の道を200メートル程歩いていくと 森の中にぽっかり空いた30×30メートルぐらいの広場に出る。 そこが古墳の石室が発掘されたところで、 埋葬された人(女性)の姿をかたどった石像が祀られてる。 上で言ったコースを一人ずつ、 懐中電灯一個持って往復する。 はじめに行った奴が石像の足元に印つけた石を置いてきて、 次に行ったやつがそれを持ち帰ることで行ってきたことを証明する。 ルールは至って単純。 じゃんけんしてAがはじめに行くことになった。 Bは神社の入口の石の鳥居の前で待機。 コースの往復はまあ足元に気をつけて ゆっくり歩いても20分もかからない。 Aの姿が見えなくなって 10分、20分、30分・・・。 いつまで待ってもAが帰ってこないわけ。 そんでいい加減飽きたBは Aを探しに石室の広場まで行くことにしたんだって。 で、真っ暗な森を抜けて広場についたら真っ暗な中、 Aが懐中電灯もつけずに広場の端で、 岡の斜面の下を見下ろしてたらしいんだ。 口あけてぽかーんて感じ。 あっけにとられてるって様子だったらしい。 で、 BがAになにやってんだって声をかけようとしたんだけど、 その前に気づいたんだって。 BとAは15メートルぐらい離れてたんだけど、 石像の近くから白っぽい人影が明らかにAの方に近寄ってたらしいのね。 抜き足差し足ってくらいのスピードで。 Bはなんだかわかんないけど とりあえずヤベェって思ったらしい。 本能的に。 そんでぽけーっとしてるAの側に急いで駆け寄って、 「オイ!ヤベェ、逃げるぞ」 って言ったんだがAは、 「あ?ああ、あ?」 とか言ってる。 その間にも白い人影は近づいてきてて、 今度はBの方に向き変えてきたらしい。 Bもうパニック。 そんでむりやりAの背中蹴り飛ばして 家まで逃げ帰った。 家についてばたばたしてたら、 うるさいからAのおふくろさんとおやじさんが起き出して、 「なんだ?」 って言う。 Aがまだぼーっとしてるから Bが事情を説明したら、 おやじさんが真っ青になって、 神社からちょっと離れたとこに住んでる神主さんに電話したらしい。 時刻午前3時。 そんで3時半頃、 神主さん、Aの両親、A、Bで集って、 社殿の扉全部閉めてなんかお祓いやってもらったらしい。 はじめ太鼓ドンドン叩いて神主さんが祝詞みたいなの唱えて、 後は全員一言もしゃべっちゃいけないって言われて 社殿の中で正座。 4時から5時ごろにかけて、 獣が喋ったらこんな感じかなって太いのにかすれた声で、 日本語風なんだけど意味のわからない叫び声が聞こえ 続けて外の壁ドンドン叩かれたりして 全員ガクブルだったらしい。 で、ようやく夜が明けて6時頃。 怪奇現象も収まって、 神主さんがもう大丈夫って言ったおかげで全員安堵。 神主さんの言うことにゃ、 あそこは夜は古墳の主のためだけの空間になってて はいっちゃいけないらしい。 下手にはいると連れて行かれると。 んで向こうで古墳の主の奴婢(変換できた)にされちまうと。 とりあえず今回はどうやらお許しが出たから 今後心配はいらんけど、 今後この神社に来ちゃダメだと。初詣もダメ。 で、落ち着いて、BがAに、 「なんであそこでぼけっとしてたんだ」 って聞いたら、 広場についたらいきなり昼になって、 なんか周りの雰囲気も違ったんだそうな。 それになんか潮の香がするから岡の斜面の下を覗き込んだら、 一面海だったんだと。 本来、斜面の下は全部田んぼ。 干拓地でできた新田だ。 そんで、なんだこれ? と思って時間も忘れてぼーぜんと眺めてたら いきなりBが来て、背中蹴られたらいきなり夜になって、 わけもわからず走って帰ったらしい。 もしBが迎えに行かなかったらどうなってたのか。 その後、石室の広場は夜間立ち入り禁止になった。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった45
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま注目されてる怖い話
フォロワーさんの本当にあった怖い話 : 2 (アクションコミックス)
本当にあった怖い話: −コマラセラレタ (あん堂)
5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし (宝島社文庫)
「超」怖い話 癸 (竹書房怪談文庫)
実際にあった怖い話 2024年9月号
ちょっと怖い話1 フォロワーさんのひとこと体験談
オカルト信奉者
面白い半分で行くのは危険
前の話:【洒落怖】美術室
次の話:【洒落怖】しばらく火の玉を眺めていました
怖い話 No.2677
【洒落怖】爺ちゃんの訴え
1426
54
中編3分
怖い話 No.2512
【洒落怖】甘い香り
844
22
怖い話 No.459
【洒落怖】霊なんて見えないし話せないです
1937
37
中編4分
怖い話 No.7710
【洒落怖】勝利宣言
1529
38
短編2分
怖い話 No.22270
【洒落怖】田舎の普通の一軒家
883
8
怖い話 No.1721
【洒落怖】廃屋の人形
1850
25
怖い話 No.7813
【洒落怖】玄関ドアを開けようとするモノ
52
怖い話 No.22311
【洒落怖】擦りガラスの向こうの人影
914
20
怖い話 No.22318
【洒落怖】ステゴザウルスとそっくりの生き物
1090
33
怖い話 No.9777
【洒落怖】パッシングされた理由
1582
35
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
切り裂き魔
夜中に服を着替えさせられた
偽コトリバコ
5分間の留守電
神様に貰ったチャンス
キャベツの千切り
一年に一度村を無人化
夢じゃないよー