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着信は10件を超えた
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高校一年生の頃、 同級生数人と先輩方数人合わせて10人程度で 某アニメタイトルをもじった名前の そう遠くもない心霊スポットに行くことになった。 心霊スポットと称されるからには それなりの理由がある。 所謂出る廃屋という話だ。 前までその家は 某アニメと家族構成が同じ一家7人で暮らしていた。 もちろんその家族は今はいない。 噂では、事故や病気など 別々の原因でお亡くなりになったそうだ。 しかも半年で一家全員。 これは行くしかないと 先輩の一人が言い出したことから若さに任せ 善は急げという先人に習い その晩行くことになった。 行くなら深夜だろという、 とても翌日が平日とは思えない時間が待ち合わせ時間になった。 俺は待ち合わせの時間まで寝るつもりで床に就いたのだったが、 お約束に待ち合わせ時刻を一時間寝過ごしてしまった。 寝ぼけ眼で携帯の着信履歴を見ると 5件の不在着信があった。 あーしまったな・・・とぼんやりとしていたら 携帯から着信を知らせるメロディーが流れた。 そこには本来なら今一緒に行動しているはずの 同級生の名前が表示されていたので 電話に出たが様子が可笑しい。 肌がざわつく感じがし 何か違和感を感じた。 「今、どこにいるんだ?」 電話口から聞こえた声は紛れもなく同級生だ。 他の誰でもなく ソイツの声もはっきり聞こえる。 俺は疑念を振り払い 寝過ごして未だに家にいることを伝えた。 後どれくらいで来れるかといったニュアンスの言葉を言われた時に 違和感の正体に気付いた。 静かすぎる。 騒ぎたい盛りの高校生が集まっているのだ。 もっと電話口に聞こえる声も多いはずだ。 それなのにこの電話は ソイツの声がハッキリと聞こえすぎるし 電話特有のノイズも全くない。 確信とも取れる嫌な予感を感じた俺は問いただした。 「お前ら何してんの?他の奴らの声が聞こえねーんだけど」 そのまま無言の時間が流れた。 すると笑い声が聞こえてきた。 激しいなんて物ではなく 気でも狂ったかのようにひたすら笑い声が聞こえた。 すぐにこの電話はマズいと思い終話ボタン押した。 現状を把握することが出来ず 寝ぼけた頭を回転させてはみるが答えは出ない。 そうこうしている間に着信は10件を超えた。 気味が悪いので 電源を切ってその日は眠ることにした。 翌日、いつも集まるファミレスに行くと 皆暗く浮かない顔をしていた。 俺が来たことに先輩の1人が気付き 俺の方にむき直した。 「お前昨日は来てないよな?あれはお前じゃないよな?」 話がわからず 家を出てはいないというと 他の連中もざわざわとしだした。 「じゃあ、昨日あそこに居たのは誰だったんだよ!」 1人が苛立ちながらそういうと グループのリーダー格の旦那と称される先輩が俺の元に歩み寄り お前だけに話したいことがあるといい、 グループから離れた席に移動し俺と向き合う形に座った。 「まあお前のことだから大体推測は着いてると思うけど、 どうやら化かされたらしい」 だと思いました。 と返し昨日自分の身に起きた話をそのまま続けた。 ひとしきり俺が話し終えたところで 旦那は煙草を消し溜め息を吐いた。 「俺達はお前を見た。 間違いなくお前だったが、 間違いなくお前じゃなかった。」 「俺にはお前の様なモノの周りだけ更に暗く見えた。 暗いというよりむしろ黒だったかな。 他の奴らにそう言った辺りでそいつはケタケタと笑い出した。 その声が明らかにお前じゃなかった。」 で、逃げたってわけですか。 というと旦那は顔をしかめた。 「ところでお前の話を聞いていて思ったんだけどさ。着信履歴を見てみろよ。」 何をいきなりと思いながらもポケットから携帯を取り出し 着信履歴を見てみた。 「着信履歴がない・・・」 着信履歴が全て消えているのだ。 昨日の晩の着信だけではなく それ以前の着信も全て。 「いやな、昨日の晩に他の奴には聞こえなかったようなんだけど 聞こえたことがあったんだよ。」 『何故あいつは来ないんだ』 この世のものとは思えない低く響く声でさ。 そう言うと旦那はニタリと笑いながら 新たな煙草に火をつけた。 俺がははは・・・と乾いた笑い声をあげていると 旦那は立ち上がりグループの所へ向かった。 本当に囁くような声だったが 確かに俺には旦那の呟きが聞こえた。 寝坊してよかったじゃないか。
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