怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
倉庫から人が覗いてるのが見えた
お気に入り
1121
41
0
中編3分
コピー
「倉庫から人が覗いてるのが見えた」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
工房の時にマクドでバイトしてたんだけど、その時の社員さんに聞いた話。 その社員さん(仮にAさん)は、厨房の時に親戚の叔父さんが、経営する倉庫で、夏休みを利用してバイトすることになったらしい。朝の九時から、晩の七時までを日給四千円って事で。 時給に直すとアホらしいが、厨房当時のAさんにとって日給四千円は魅力的だった。Aさんは四千円の使い道を考え、わくわくしながら倉庫へ向かったらしいが、真夏の倉庫での作業は、Aさんの想像以上にハードで、昼を過ぎる頃には、叔父さんに謝って帰してもらおう、と思う程だった。 それでも、Aさんは四千円欲しさに必死で働いたらしい。そして、何とか夕方まで働いた。 時計を見ると六時を少し過ぎた頃、厨房のAさんの体力は、とっくに尽き果て、意識朦朧としながら働いていた。その姿を見て叔父さんから、倉庫の二階で作業する様に言われた。 『二階で、空のダンボール箱を潰してくれればいいよ。七時まで待って今日は上がろう。 』Aさんは、その叔父さんの言葉に救われた気持ちになった。さっそく倉庫の二階へ上がってみた。 Aさんが思っていたより広く、小学校の体育館位の広さがあるように思えたらしい。(実際そんなわけ無いが)ちょうど夕陽が差し込んできており、大量の荷物で見通しの悪い倉庫がオレンジ色に染まった。 オレンジ色の夕陽の中で、Aさんはひたすら空のダンボール箱を潰していった。その広い二階には、Aさん以外に人の気配がまったくせず、楽な作業に没頭していった。 Aさんは、そのうち時間が気になりだした。『もしかしたら、もう七時を過ぎてるんやないだろうか?』辺りを見わたしても、時計は無かった。 急にそれまでの疲れが出てきて、Aさんは自分で潰したダンボール箱の山に座りこんだ。『二階に居てるのは俺だけやし、少し位いいやろ。 』そう思って顔を上げた瞬間、10メートル程先の倉庫から人が覗いてるのが見えた。半身になってこっちを見ている。 すでに、倉庫の中は薄暗くなっていて顔までは見えない。でも、真っ白いワンピースの様な格好をしている事は分かった。 Aさんは慌ててダンボール箱を潰す作業を再開した。『いつから見られてたんやろ?これでバイト代を下げられたら洒落になれへんわ。 』Aさんは、その人影を他の従業員だと思い必死でダンボール箱を潰した。『ちゃんと働いてる所を見てくれてるやろか?』そう心配になりAさんは人影が在った方を、もう一度振り返ってみた。 その瞬間、Aさんの全身に鳥肌が立った。Aさんの2、3メートル先のダンボールが山積みにされた影から、さっきの白い人影が半身でAさんを覗いていた。 白い人影は、髪が長く倉庫の暗さもあって、その表情はまったく見えない。ただ、口だけが異様なまでに早く動いている。 何かを呟いているが、Aさんの位置からでは全く聞き取れない。Aさんはショックと恐怖で全く身動きが取れなくなった。 白い人影が、ダンボールが山積みされた影から少しずつAさんの方へ近づいてくる。Aさんはその人影の、異様に早く動く口から目を離せなくなった。 『ぶぶぶ……ごぶぶぶ…ごぶぶぶぶ……ぶぶぶぶ……』Aさんの耳では全く聞き取れないほど早口で喋っている。少しづつ近づいてくる。 それに連れてAさんも聞き取れてくる様になった。『ぶぶぶ……けしてぬ……ごぶぶぶ……なわいわぬ……』『てぃはや…けしてぬ……いんでは…………しね………』そこまで聞き取れた時にAさんは気を失ってしまった。 叔父さんに起こされた時には、七時を少し過ぎた頃だったらしい。その後、Aさんはなぜか色盲になってしまい、(普通は厨房にもなって発症する事は無いらしい)流石にトラウマになったらしく、大学生になるまで誰にも話せなかったそうだ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった41
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
ひっそりと話題になってる心霊系の本
訳アリ心霊マンション 4巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
あかりとシロの心霊夜話 36巻
訳アリ心霊マンション 1巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
新 心霊探偵八雲 赤眼の呪縛
訳アリ心霊マンション 2巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
訳アリ心霊マンション 3巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
前の話:【洒落怖】この子が怒ってる・・
次の話:【洒落怖】画面に映る人
怖い話 No.2827
【洒落怖】悪魔は存在するんですよ
2479
36
2
中編4分
怖い話 No.21505
【洒落怖】回る私
997
23
怖い話 No.194
【洒落怖】おばあちゃんがいる
1507
52
怖い話 No.1372
【洒落怖】後ろ向きに歩くおじさん
1610
28
短編2分
怖い話 No.261
【洒落怖】手を振る女の子
1970
37
怖い話 No.7079
【洒落怖】手を振る少女
1986
39
短編1分
怖い話 No.8165
【洒落怖】失踪した彼女
1729
47
怖い話 No.7304
【洒落怖】バイト先
1746
30
1
怖い話 No.8462
【洒落怖】人間の顔の付いた一反木綿
1448
45
怖い話 No.17214
【洒落怖】鬼の形相の女と守護霊
1535
35
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
切り裂き魔
夜中に服を着替えさせられた
偽コトリバコ
5分間の留守電
神様に貰ったチャンス
キャベツの千切り
一年に一度村を無人化
夢じゃないよー