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二階の幽霊
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2012
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短編2分
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私が行きつけだった居酒屋の親父のM氏は、長野県出身の初老の男性だった。 「うちは代々官吏の家柄で…」とか言っていたが、M氏の父親の代には、すでに郷里のなけなしの田畑は手放してしまい、もっぱら出稼ぎで生計を立てていたということだった。居酒屋は、M氏とその細君だけで切り回している小さな店で、木造の二階家の、一階が酒場、二階が夫婦の寝起きする部屋だった。 二階の窓は、店の入口がある表通りの裏手にあったので、あまり人目につくことはなかったのだが、この二階の窓に幽霊が出るという噂がたったことがある。若い女の幽霊が窓辺に立っているのを見たという者が何人か出たのだが、私はあまり本気にしてはいなかった。 ある日、いつものように店で飲んでいた時、酒の勢いもあって、私はM氏に幽霊話について思い切って水を向けてみたのだが、その時M氏が真っ青になって「実は…」と話し始めたところによると…。ここから先はあまり期待されても困るのだが、実は夫婦二人きりで住んでいるとばかり思っていたその店の二階には、夫婦の娘も一緒に住んでおり、この娘が知恵遅れのうえ、足が悪くて表には出せない状態なのだということだった。 つまりM氏夫婦は、精薄の娘さんを居酒屋の二階に軟禁状態にしていたのであり、それがたまたま人目に触れたのが幽霊事件の真相というわけである。M氏は「別に隠したわけではないのですが…」と、恐縮していたが、近所でも知っている人は知っていたらしい。 言われてみると、二階に人の気配がするような気がしてきた。気の毒な話でもあり、私もそれ以上こだわるつもりはなかったが、二階にひっそりと住んでいる娘のイメージがどうにも生理的に受け付けられず、その後私は以前ほどその店には通わなくなった。 10年ほど前、M氏が亡くなったのを期に、店は閉められたが、一度も会ったことのない娘さんがどうなったのかは聞いていない。おそらく母親と一緒に郷里に帰ったのだろうと思う。
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