怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
カメと友達
お気に入り
1685
42
0
中編4分
コピー
「カメと友達」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
19の時のお話です。 友達と私の三人で東北地方へ旅行に行きました。 観光地、そうでない場所、いろいろ回りました。 ふるいのどかな景色が綺麗で寄った、 山みたいになった場所でのことです。 ふもとに車を止め、山(と言うには緩やかでしたが)を登り 田舎の風景に浸りながら、 登ったのとは別の道を私たちは下りてきました。 ふもとが近づいたころ道の左手に溜め池のようなのが現れ、 そこには漢字の『圧』の字に小さな橋が掛かっていました。 池なのか小さな湖だったのか判りません。 大きな鯉が沢山いて、 その景色の綺麗さに私たちは目を奪われました。 中でも驚いたのは、 『土』の字の縦棒の根元左付近にいた大きなカメでした。 大人の背丈よりもありそうな、それも海亀だったのです。 (この時点でおかしいのですが、 その時はなぜだかヘンだと思わなかったのです) 池には子供が幾人も降りています。 田舎らしいのどかな風景。 友達の一人がそれを見て安心し、 「カメに触ってみたい」 と言って橋へ降りていきました。 (私たちが下ってきたのは池からは大分高い位置になり、 ちょうど土手のようだったのです) 降りた友達は背の高いほうで、 しゃがんでも小さくはないのですが、 橋から手を伸ばし撫でている友達を目安に、 カメは随分大きく見えました。 「大きいねー」 「ねー」 そんなことをぼんやり口にし、 上に残された二人はそのあとしばらく(と言っても十秒くらい) 道行く田舎の地元の人を、何となく眺めていました。 それから下へ視線を戻すと、カメと友達がいないのです。 あれっ、どうしたんだろ・・? 上からは池の端、 つまり私たちの立っている場所の下のほうがよく見えないので、 トンネルみたいになってるのかなと思ったり、 そんなに驚きはしませんでした。 ふと視線をこれから私たちが下っていく先へ向けました。 するとどうでしょう、友達が黒いボロボロの和装をして、 背を向けふらふらと目の前を歩いているのです。 着物だか浴衣だか判らないほどボロボロになった服には、 字の書いた紙がべたべたといっぱい貼られていました。 変な話『差し押さえ』の紙が貼られた物件のようでした。 ちょっとちょっと! 慌てて呼び止めたのですが、友達は放心状態です。 どうしたの?何があったの?なんでそんなの着てるの? 私たちも動揺を隠せず、矢継ぎ早に問い質しました。 でも友達はさっぱり要領を得ません。 「あァ、うん・・」 と反応はするし、 私たちのことも分かるのですが、口篭るのです。 ふらふらとしてましたが怪我をしている様子は無いので、 この会話は歩きながら交わされました。 なおも話し掛けると、友達は何だかひどく苛々してきて、 「気がついたら藪に寝てたの!」 聞くと、藪にこの服装で寝ていた友達は、 半ば放心状態で山を下りてきたところを、 背後から私たちに呼び止められたのだそうです。 (これも要領を得ない中から断片的に聞けたのを繋ぎ合わせただけなので、 事実ではないかも知れません) 話が聞けた時点で、まだ左に池が見えています。 言うまでもなく私たちは三人一緒に山を下りてきました。 服装も今のです。 (いわゆる洋装。当たり前ですが) 山と言うほど高くなく時間もかかる行程じゃなかったので、 私以外は手ぶら。 その友達も手ぶらでした。 だから友達がいたずらで驚かそうとしても、 そんな着替えが隠し持てるわけがないのです。 それと、友達から目を離していた時間は 自分の感覚じゃ十秒くらい。 実際は三十秒くらいあったとしても、 それだけの時間で着替えが済むとは思えません。 そんなことやる意味も無い。 その日は宿に直接帰って、友達を落ち着かせました。 幸い怪我は無く、残りの旅程もこなせて、 あれから年数経った今も友達は元気です。 (頭もいい) でもあの時の話をするとイヤに不機嫌になるので (なんでそんなに?と思うくらい)、あまり聞けません。 友達の態度(今もね)を含め、私には本当に不可解な出来事でした。 池は『圧』の字に組まれた橋で仕切られていました。 全部で四つに分かれていて、でも左下に子供はいません。 入ったのは友達だけ。 これが出来事に関係あるかは判りませんが、一応書いておきます。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった42
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
私の日常。
Get Backers 奪還屋【極!単行本シリーズ】1巻
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 13 (ドラゴンコミックスエイジ)
BLUE GIANT MOMENTUM(3) (ビッグコミックススペシャル)
ぼっち・ざ・ろっく! 7巻 (まんがタイムKRコミックス)
ドカ食いダイスキ! もちづきさん 1 (ヤングアニマルコミックス)
前の話:【じわ怖】マブイ
次の話:【じわ怖】神様は見ている
怖い話 No.21795
【じわ怖】ミミズと僕
1257
43
長編14分
怖い話 No.21942
【じわ怖】これは旦那も……
1408
28
短編1分
怖い話 No.13837
【じわ怖】気
698
44
怖い話 No.13101
【じわ怖】ヤツなんとかビメ
1453
34
1
短編2分
怖い話 No.21762
【じわ怖】鉢合わせ
773
15
長編7分
怖い話 No.13229
【じわ怖】ほごえ
1447
54
怖い話 No.13356
【じわ怖】撒く、焚く
737
32
怖い話 No.11824
【じわ怖】地下鉄の電気室
1142
25
怖い話 No.12218
【じわ怖】住職が突然家に来た
1205
29
怖い話 No.13316
【じわ怖】玄関と納屋から変な音がする
794
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
友達の様子がおかしくなってきた
3人で横一列に並んで歩いていた
元恩師にストーカーされていた
家鳴り?
幽霊のいた家
公衆電話ボックス
子供がうるさい