怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
不思議な力
お気に入り
1387
43
0
中編3分
コピー
「不思議な力」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
母が幼い頃に体験した、ちょっと不思議な話。 母(70代)は東北の田舎の集落の出身で、母が幼い頃はまだ各家に電話がなく、 母実家はそこそこ裕福だったため、村で唯一の電話がある家だった。 だから、誰某さんに電話があると、父親に言われて誰某さんを呼びにいくのが、子供たちの役目だった。 ある日、夜遅くに電話があり、少し離れたところに住む医師を呼びにいくよう母が言い付かった。 当時はまだ街灯もほとんど無く、母は提灯片手に医師を呼びに行った。 普段知っている道のはずなのに、気付いたら墓場に迷い込んでいた。 当時の墓場は今のように立派な墓石のあるものだけじゃなく、 貧乏な家では単に土を盛り、そこに石を置いて目印にする程度のものもあり、 うっかり焦った母は、そういう墓に足をとられて転んでしまった。 立ち上がろうとしても、足首が重くて立ち上がれない。 提灯を近づけてみたら、土の柔らかい部分からにょっきり白い手がでていて、自分の足首を掴んでいた。 パニックを起こし思わず提灯を放り投げ、必死で立ち上がろうとしても、 手ががっしり足首をつかんで離してくれない。 泣き喚いていると、向こうのほうから一人の老女がやってきて、 「どうしたの?大丈夫?」と優しい声をかけてくれた。 「足が…手が…」と説明しようとすると、自分を掴んでいた手首がするっと消えて、土に穴も残ってなかった。 「もう大丈夫」といって、その女性は抱き起こしてくれて、 泣きじゃくる母を連れて、そのまま医師の家の近くまで一緒にいってくれた。 医師の家の灯りが見える場所で、 「それじゃあ私はもう行くから」 と、そのまま帰ってしまった。 薄灯りのなかだったので、 かなり年老いた女性であることと、 左手に酷い火傷の痕があることしかわからなかった。 この後、母は人を通じてこの老女を探してもらったけれど、該当する女性は村にはおらず、 もしかしたら自分の守護霊だったのかも?と思い込むようになった。 今から20年ほど前、祖母が危篤という知らせを受けて叔父の家にいった。 祖母は60過ぎてから祖父と離婚して、 同じように妻と子に逃げられて一人になった叔父の元へ身を寄せて生活をしていた。 うちで一時同居していた時期もあったけれど、 子供が3人もおり迷惑はかけられないと、叔父のところへいったというのもあって、 なかなか顔を見ることができず、この時祖母と母が顔をあわせたのは5年ぶりだった。 既に意識もほとんど無く痩せ細った祖母をみて、母はその腕をそっと握り締めたとき、 ふと以前にはなかった火傷の痕に気付いた。 叔父に聞いてみたところ、2年ほど前に火傷をしてしまい、痕が残ってしまったということらしい。 それを見て 「あぁ、あの時助けてくれたのはお婆ちゃんだったんだ」 と、妙に納得してしまったとか。 この祖母は少し不思議な力があって、幽霊を見るとかそういうのではないのだけど、 例えば、私が小さい頃に遊びにいったら、顔をみるなりある眼病の祈祷で有名なお寺に行こうと言い出した。 その後、私に毎年のようにそのお寺のお守りを送ってくれた。 残念ながら、祖母が存命のうちに目に何か問題をもつことはなかったんだけど、 10年ほど前に左目に違和感を感じ、病院にいって手術をうけ、その後2度の手術を受けた。 今も左目は物が歪んで見えるし、低くなった視力は一生治らないと医者に言われている。 (見えないわけじゃないんだけど) また、弟を連れて行ったときは、一目見て「この子は絶対海に近づけちゃいかん」と言った。 ただ父方が漁師で、海に行かないなんてわけにもいかないし、年寄りの戯言と思っていたら、 実際弟は海の事故で死亡した。 婆ちゃんに何が見えるのか?と聞いてみたら、 「何も見えない。ただたまにわかるんだ」 と答えた。 何がわかるのか?と聞いたら、困ったように、 「おにぎりを見た時に、『これはおにぎりだ』とわかるようなものだからねぇ…」 と答えた。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった43
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
メダリスト(13) (アフタヌーンコミックス)
転生したらスライムだった件(29) (シリウスコミックス)
新ルパン三世 : 2 (アクションコミックス)
凪のお暇 12 (A.L.C. DX)
新ルパン三世 : 1 (アクションコミックス)
僕の心のヤバイやつ 12 (少年チャンピオン・コミックス)
前の話:【じわ怖】芸者の幽霊
次の話:【じわ怖】視える歯科医院の奥さん
怖い話 No.5061
【じわ怖】軽トラの荷台に乗ってドライブ
1500
短編1分
怖い話 No.21804
【じわ怖】幽霊が物を壊す=
851
31
短編2分
怖い話 No.4057
【じわ怖】気味の悪い男
1611
48
1
怖い話 No.18561
【じわ怖】山上のゴルフ場
1647
34
怖い話 No.19172
【じわ怖】親戚の叔父さんのとこでバイト
816
54
中編4分
怖い話 No.12005
【じわ怖】町に不思議な家があった
1370
38
怖い話 No.13543
【じわ怖】漫画の家での不思議体験
1459
怖い話 No.18604
【じわ怖】友達の夢
1071
37
怖い話 No.4563
【じわ怖】先生は超能力者
1378
45
怖い話 No.5405
【じわ怖】海外旅行で人格が変わってしまった
1183
33
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着じわ怖
S奈のお父さん
カーナビの示した位置
ベランダに女の影
国産うなぎ
マンションの屋上
占い師
窓に立つ男
幽霊の正体
自殺頭痛
友達からの葉書
医学は万能じゃない
嫁の日記を読んだ
新着コメント
消えた仏黒山村
スティキン
保母さんが妊娠
熟女体験談逆周り
電気つけずに台所でバナナ食ってた
卒業式後の日曜日
苦労を支えあった義母との思い出