怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
いじめられるのはみんなが悪いからよ
お気に入り
2116
42
1
0
長編5分
コピー
「いじめられるのはみんなが悪いからよ」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
私が小学4年生の頃の出来事です。 都会に住んでいたのですが学校でいじめられていたので、引越しをして別の学校に行くことになりました。引越し先の学校は学年が違う人たちが1クラスにまとまっていました。 クラスは私をいれて4人しかいませんでした。初めてクラスのみんなに会って、みんな良い人だったので嬉しかったです。 次の日みんなの様子がおかしかったです。授業中みんな「クスクス」と笑っていて不気味でした。 お母さんに言っても「そう…。」としか答えてくれませんでした。 その日ベットに入ってウトウトしていたら、お母さんの話し声が聞こえました。 「今度も駄目みたいね…。やっぱりちゃんとした所に行かせた方がいいのかしら…。」 私は何のことか分かりませんでした。 次の日から、私は前の学校と同じようないじめを受けました。私がトイレに入った時は、いつもドタドタと足音を立てて入ってくるし、私が学校から帰る時はみんな窓から私を見て変な声で笑ってきます。 先生に相談しても、ずっとずっといじめられていました。クラスのみんなはよく「遊ぼう!」と誘ってくれるけど、遊んでも私を見て笑ってきます。 最初の方が嫌々遊んでいたけれど一緒に遊んでも楽しくないし、いじめられるので誘ってきても断っていました。それでも学校に行くのは一人だけ私のことをいじめない子がいたからです。 その子は恵那ちゃんって名前でした。恵那ちゃんは私がいじめられた後よく話しかけてくれます。 「あなたは悪くないわ。みんなが悪い。いじめられるのはみんなが悪いからよ。あなたは悪くないよ。」 私がみんなにいじめられても励ましてくれます。「みんなが悪いんだよ。」と。 私は一人で散歩に出かけるのが好きでした。 その日は学校の近くの山に行こうと思いました。先生からは「山には入るな。」と言われていたけど、私は人と会うのが苦手だったので人がいない山に惹かれていました。 山は道が無くて歩きにくかったです。昼間でも薄暗くて怖かったです。少し歩くとぼろぼろの木の小屋がありました。 中に入ってみると、中もやっぱりぼろぼろでした。私はこの小屋を秘密基地にしようと思いました。 次の日からほぼ毎日、山の小屋に行きました。小屋の中で私はよく絵を描きました。 引っ越す前から絵を描くのが好きでした。絵を描いてるときは変な事をしてくる人がいないから。 授業が終わってみんなが帰った後、5年生の由佳ちゃんが話かけてきました。 「ちょっと見せたいものがあるんだ。付き合ってよ。」 私は嫌でしたが断るともっとひどい事をされるかもしれないと思ったので、ついていきました。 学校の中を歩いて行き美術室の前で由佳ちゃんは止まりました。 「この中に見せたいものがあるんだ。」 私は美術室何かに何があるんだろうと思って部屋にはいりました。美術室は他の部屋とあまり変わらず、スケッチ用の紙が何枚かおいてあるだけでした。 「何があるの?」と聞いて振り返った時、美術室の扉が閉まりました。 「ここからでちゃ駄目よ。」 そう言って、由佳ちゃんはいなくなりました。私は怖くなって部屋を出ようとしましたが扉は開きませんでした。 鍵はついてなかったはずなんですが扉は開きませんでした。 私は「助けて、助けて。」と叫びましたが、私の声が響いて返ってくるだけでした。外も部屋も暗くて前がよく見えませんでした。 朝明るくなってきた頃、先生とお母さんが入ってきて私を見つけてくれました。私はお母さんに抱かれて部屋を出て行くときに美術室の中が目に入りました。 美術室のスケッチ用の紙・黒板・机によくわからないものが描かれていたのが見えました。人間のように見えるけど人間じゃない。 手が何本も生えていて、顔には赤いぶつぶつができていて、とても人間には見えなかったです。私はお母さんに昨日の事を言っても、お母さんは泣いているだけで何も言ってくれませんでした。 その日からお母さんが変になっていきました。私が部屋にいる時は、気味の悪い声をあげて笑い、私の部屋の扉を勢いよく閉めていきます。 私がご飯を食べている時は、いつも「ゲエゲエ」と気持ちの悪い声を出しながら歯を磨きます。いつもいつもです。 お母さんがお母さんじゃなくなりました。私の味方はもう恵那ちゃんしかいませんでした。 恵那ちゃんは、「あなたは悪くないわ。お母さんが悪いのよ。」と励ましてくれます。私はまた引っ越す事になりました。 先生とクラスのみんながお別れ会をしてくれましたが、みんな不気味な声で笑っているだけでとても怖かったです。引越しをする前日に恵那ちゃんが話しかけてきました。 「このまま仕返しもしないで、引越していいの?何か仕返しをしよう。」 そう言って仕返しの方法を教えてくれました。 私は由佳ちゃんとクラスのいつも不気味に笑っている二人を山の入り口に呼びました。 「ねぇ、最後に一緒に遊んでくれる?」と私は誘いました。 「いいけど、山で遊ぶの?ここは入っちゃ駄目なんだよ」 由佳ちゃんが言いました。 「この山でね、かくれんぼをして最後の一人になるまで見つからなければお願いが叶うんだよ。私、鬼になるからみんな隠れてよ。」 「でも、ここ暗いし、迷ったらどうするの?」 「私、この山でよく遊んでるから道知ってるし大丈夫だよ。ね、やろうよ。」 みんな暗い山の中に入っていきました気分が良くなったので絵を描きたくなりました。 私は探すフリをして小屋に行き絵を描きました。不安げな動きがしても気づかぬフリをして歩いていきました。 真夜中の山で怯えてしまえばいい。一晩中寝られずにいればいい。 消えてしまえ。私は家に帰り、いい気分で眠りにつきました。 由佳ちゃんが行方不明になりました。お母さんは私をひどく叱りました。 私は悪くないのに。その後は引越しはしませんでした。 ずっと白い家に住んでいます。誰かがドアを開けて入ってきました。 その人は白い服を着ていて、一枚の絵を持っていました。その絵は、とてもカラフルな絵でした。 中央に手足みたいなものが何本もあるような絵が描かれていて、その回りにぐちゃぐちゃな物が3個ありました。白い服を着た人がしゃべりかけてきました。 「こんにちは。願い叶ったよ」と。 よく分かりませんでした。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
1人が登録しています
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった42
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
私の日常。
Get Backers 奪還屋【極!単行本シリーズ】1巻
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 13 (ドラゴンコミックスエイジ)
BLUE GIANT MOMENTUM(3) (ビッグコミックススペシャル)
ぼっち・ざ・ろっく! 7巻 (まんがタイムKRコミックス)
ドカ食いダイスキ! もちづきさん 1 (ヤングアニマルコミックス)
前の話:【洒落怖】うっかりリモコンを触ったのかな?
次の話:【洒落怖】腕章の少年
怖い話 No.1849
【洒落怖】すしこ
1383
57
中編3分
怖い話 No.8917
【洒落怖】血だらけの二人
1406
27
怖い話 No.10275
【洒落怖】S君の存在
1011
29
中編4分
怖い話 No.22623
【洒落怖】週3回毎朝5時過ぎに来る客
665
22
長編9分
怖い話 No.21160
【洒落怖】姉キの部屋
862
6
短編2分
怖い話 No.22656
【洒落怖】何か聞こえた
533
13
長編8分
怖い話 No.1415
【洒落怖】ある泉の逸話
2063
31
怖い話 No.14800
【洒落怖】態度がひどいタクシーの運転手
1467
32
怖い話 No.1926
【洒落怖】あいつ
1093
39
怖い話 No.21114
【洒落怖】嫉妬する車
975
44
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
どうか呪わないで。 空き巣より
逆吸血鬼と存在しない町
一年に一度村を無人化
普通の彼女じゃない
あんた死ぬよ
降って沸いた心霊現象
好奇心
タヌキ
赤猫