怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
叔父さんが経営する倉庫でバイト
お気に入り
1044
12
0
中編4分
コピー
「叔父さんが経営する倉庫でバイト」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
高校生の時にマクドでバイトしてたんだけど、 その時の社員さんに聞いた話。 その社員さん(仮にAさん)は中学生の時に、 親戚の叔父さんが経営する倉庫で、 夏休みを利用してバイトすることになったらしい。 朝の九時から晩の七時までを日給四千円って事で。 時給に直すとアホらしいが、 中学生当時のAさんにとって日給四千円は魅力的だった。 Aさんは四千円の使い道を考え、 わくわくしながら倉庫へ向かったらしいが、 真夏の倉庫での作業はAさんの想像以上にハードで、 昼を過ぎる頃には 『叔父さんに謝って帰してもらおう』 と思う程だった。 それでもAさんは四千円欲しさに必死で働いたらしい。 そして、何とか夕方まで働いた。 時計を見ると六時を少し過ぎた頃、 中学生のAさんの体力はとっくに尽き果て、 意識朦朧としながら働いていた。 その姿を見て叔父さんから、 倉庫の二階で作業する様に言われた。 「二階で、空のダンボール箱を潰してくれればいいよ。 七時まで待って今日は上がろう」 Aさんは、 その叔父さんの言葉に救われた気持ちになった。 さっそく倉庫の二階へ上がってみた。 Aさんが思っていたより広く、 小学校の体育館位の広さがあるように思えたらしい。 (実際そんなわけ無いが) ちょうど夕陽が差し込んできており、 大量の荷物で見通しの悪い倉庫がオレンジ色に染まった。 オレンジ色の夕陽の中で、 Aさんはひたすら空のダンボール箱を潰していった。 その広い二階にはAさん以外に人の気配がまったくせず、 楽な作業に没頭していった。 Aさんはそのうち時間が気になりだした。 『もしかしたら、 もう七時を過ぎてるんやないだろうか?』 辺りを見わたしても時計は無かった。 急にそれまでの疲れが出てきて、 Aさんは自分で潰したダンボール箱の山に座りこんだ。 『二階に居てるのは俺だけやし、 少し位いいやろ』 そう思って顔を上げた瞬間、 10メートル程先の倉庫から人が覗いてるのが見えた。 半身になってこっちを見ている。 すでに倉庫の中は薄暗くなっていて 顔までは見えない。 でも、真っ白いワンピースの様な格好をしている事は分かった。 Aさんは慌ててダンボール箱を潰す作業を再開した。 『いつから見られてたんやろ? これでバイト代を下げられたら洒落になれへんわ』 Aさんはその人影を他の従業員だと思い、 必死でダンボール箱を潰した。 『ちゃんと働いてる所を見てくれてるやろか?』 そう心配になり、 Aさんは人影が在った方をもう一度振り返ってみた。 その瞬間、 Aさんの全身に鳥肌が立った。 Aさんの2、3メートル先のダンボールが山積みにされた影から、 さっきの白い人影が半身でAさんを覗いていた。 白い人影は髪が長く、 倉庫の暗さもあってその表情はまったく見えない。 ただ、口だけが異様なまでに早く動いている。 何かを呟いているが、 Aさんの位置からでは全く聞き取れない。 Aさんはショックと恐怖で 全く身動きが取れなくなった。 白い人影が、 ダンボールが山積みされた影から少しずつAさんの方へ近づいてくる。 Aさんはその人影の異様に早く動く口から 目を離せなくなった。 「ぶぶぶ……ごぶぶぶ…ごぶぶぶぶ……ぶぶぶぶ……」 Aさんの耳では全く聞き取れないほど早口で喋っている。 少しづつ近づいてくる。 それに連れてAさんも聞き取れてくる様になった。 「ぶぶぶ……けしてぬ……ごぶぶぶ……なわいわぬ……」 「てぃはや…けしてぬ……いんでは…………しね………」 そこまで聞き取れた時にAさんは気を失ってしまった。 叔父さんに起こされた時には、 七時を少し過ぎた頃だったらしい。 その後、Aさんはなぜか色盲になってしまい、 (普通は中学生にもなって発症する事は無いらしい) 流石にトラウマになったらしく、 大学生になるまで誰にも話せなかったそうだ。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった12
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
いま話題のホラー漫画
憑きそい (扶桑社コミックス)
サユリ 完全版 (バーズコミックス スペシャル)
僕が死ぬだけの百物語(1) (サンデーうぇぶりコミックス)
N 1 (電撃コミックスNEXT)
ゾゾゾ変 (1) 【電子限定カラーイラスト収録&電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス)
禍話 SNSで伝播する令和怪談
前の話:【洒落怖】奇妙なセミナー
次の話:【洒落怖】氷穴風穴
怖い話 No.263
【洒落怖】枕もとで・・
1385
45
1
短編2分
怖い話 No.9154
【洒落怖】深夜残業
2059
30
怖い話 No.14401
【洒落怖】アシカ板尾
1053
42
中編3分
怖い話 No.22213
【洒落怖】検体回収
745
32
怖い話 No.7373
【洒落怖】居酒屋にて
1667
27
怖い話 No.9459
【洒落怖】立ち入り禁止の山道
1396
28
2
短編1分
怖い話 No.20214
【洒落怖】ペットショップに行くと思い出す
969
36
怖い話 No.7983
【洒落怖】伊豆へのドライブ
1279
22
長編6分
怖い話 No.14443
【洒落怖】通りすがりの若い男
1769
47
怖い話 No.7977
【洒落怖】行ったり来たり
1371
46
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
どうか呪わないで。 空き巣より
逆吸血鬼と存在しない町
一年に一度村を無人化
普通の彼女じゃない
あんた死ぬよ
降って沸いた心霊現象
好奇心
タヌキ
赤猫