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怨念ー罰

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  • 怨念ー罰とは

    コワい話は≠くだけで。 1 (BRIDGE COMICS)
  • あれは四年前の出来事。

    当時18才になり、
    周りのみんなも車の免許を取りだし、
    夜はあてもなく僕と友達3人でドライブをよくしていました。

    段々と目的がないことに飽きてきて、
    ある友達が

    「心霊スポット巡りでもすっか」

    と言い出し、
    僕と他の2人もそっち系は興味があったのでみんな賛成で、
    その日から夜にドライブといえば、
    心霊スポット巡りに変わりました。





    廃病院、廃ホテル、山奥の廃小学校、人柱トンネルなどなど、
    行けるところであれば、
    ほとんどの心霊スポットを廻ったと思います。

    だけど残念ながら僕と他の3人とも霊感が一切なく、
    どこのスポットに行こうが
    心霊現象が起こることはありませんでした。

    巷で少し有名になり始めた
    一家心中があった家に行ったとき…
    今考えればものすごく後悔しています。

    その日は雨が少し降っている夜でした。

    噂の廃家に着いた時間は、
    ちょうど丑三つ時の午前2時過ぎ。

    外観からして
    明らかにやばそうな雰囲気が出ています。

    家の窓やドアなどは全てベニア板みたいなので打ち付けていて、
    中は完璧に隔離状態になっていました。

    さすがにこれは入れないだろうと思い、
    とりあえず家の回りを一周してみようって事になり、
    薄暗い中携帯のライトを頼りに歩き出しました。

    やはりどこをどう見ても入れそうな場所は見つからず、
    さすがに無理かな~って思ってた矢先に、
    なんと友達が裏の戸口のベニアに蹴りを入れて
    壊し始めたではないですか!

    木は軽く腐り始めていて、
    結構簡単に壊れてしまいました。

    こいつ絶対呪われるって思いましたね。

    壊してる時はかなり大きい音が出たのですが、
    幸い近くに民家などがなく、
    大きい騒ぎにはなりませんでした。

    ドアに一人分が通れるくらいの穴ができた時、
    怖いもの知らずの友達1人は迷わず真っ暗な家の中に入っていき、
    僕と他の2人の友達も渋々入ることに…。

    中に入ってみると窓やドアなど全て板で打ち付けられてる為、
    月の明かりが一切入ってないので、
    目を閉じてるような真っ暗さでした。

    携帯のライトで周辺を照らしたとき、
    思わぬ光景に目を疑いました。

    居間らしき所の丸いテーブルに茶碗や皿が、
    これから食事を始めるかのように綺麗に三人分並んでいました。

    廃家なのにこれはなんかやばいだろうと思った。

    風呂場やキッチン一階は大体探索し終わり、
    友達は二階に行ってみようと言い出し階段の方へ。

    階段の目の前にちょうど玄関があり、
    ドアをライトで照らしたところ、
    ドア一面の大きさのお札みたいなものが…。

    これを目の当たりにした僕らはさすがに唖然。

    だが怖いもの知らずの友達は、
    少し動揺したものの二階へ向かう。

    しかたなく僕らもついて行くことに。

    階段は人がすれ違う幅は一切なく、
    一人ずつ上がっていくことに。

    先頭に上がった友達が二階に着いた時、

    「はっ!」

    少し驚いた声を上げ、僕らはビクリ。

    「どした?」

    と聞くと、

    「やばいわ…ちょっと早くきてみ!」

    みんな二階に着き辺りを見てみたら、
    壁や床全体に血のシミのようなものが…。

    その多さもハンパなく、
    まるで赤いペンキをぶちまけたような赤い部屋。

    その壁には、
    まるで子供が落書きで描いたような人の顔の絵。

    友達はそれをライトで照らした時に驚いて声をあげた。

    僕が先に見つけてたら気絶してたかも。

    一番インパクトがあったのは、
    その絵の顔の目の黒目がないこと。

    あとすごかったのが、
    その絵をまるで円のように丸く囲んだ無数のお札。

    みんなその絵から目が離せなくなり、
    無言の時間が…。

    その時に友達が、

    「ここは、冗談抜きでやばいだろ!
    そろそろ雨足も強くなってきたから帰るべ!」

    その言葉に僕は大賛成だと思いましたね。

    ゆっくり階段を下り、
    戸口の方まで向かった時に、
    なにかあってもおかしくないシチュエーションなのに、
    僕達は霊感がなかった為、
    特に心霊現象は起こらず無事に帰宅できました。
    (期待された方すいません)

    だが問題はここからなのです。

    家に着いたのは
    朝の4時前くらいだったと思います。

    僕は疲れていて、
    その日はすぐ寝ようと思ったのですが、
    雨で多少濡れたので、
    軽くシャワーを入ってから布団に潜り込みました。

    その日はたまたま窓のレースは閉じていたのですが、
    カーテンはしまっておらず、
    月明かりが入ってきていて、
    目が慣れたら部屋が見渡せるくらいの明かりでした。

    目をつぶり、うっすら寝そうなときに、
    なにかが部屋で動いてる気配がしたのです。

    なんてゆうか、月明かりが入っていたから、
    目をつぶっていても多少の光が遮られたり、
    またあたったり…。

    そこでふと目を開けたら、
    天井に頭を擦らしながら歩く女が、
    部屋をぐるぐると回っていたのです。

    天井に頭が擦れている位なので、
    身長は大体2メーター以上…

    手足が非常に長く、
    白い浴衣みたいな格好でした。

    金縛りとかにはあわなかったのですが、
    やばいこれは見てはいけないと思い、
    僕は怖くなり、いなくなることを願いながら目を閉じた。

    心臓が早くなり恐怖でいっぱいでした。

    目を閉じても動いている気配がわかり、
    (やばいやばい、どうしよう)と思ってたときに、
    ふと動きがなくなった気配になり、
    怖かったのですが目を開けて確かめることに。

    目を開けたら、
    足を止めた女はまだそこにはいて、
    お辞儀みたいな格好で僕の顔をのぞき込んでいました…。

    僕の顔から大体20センチくらいの所に女の顔がありました。

    鼻と口はひどく曲がっており、
    一番印象があったのは両目とも眼球がなかった事です。

    僕はすぐに気を失ってしまい、
    気づいたら朝でした。

    起きてすぐに、
    昨日心霊スポットにいった友達に
    なにか異常がなかったかを聞いてみることに。

    だが誰もなにもなかったとの事です。

    この話をみんなにしたのですが、
    みんなは

    「夢でも見たんだろ!」

    ってな感じで流されて終わりました。

    まぁとりあえずなんにもされなかったので、
    夢だったのかなっと思い、
    その日の夜を迎えました。

    今日も昨日みたいな事があったらどうしようと、
    内心ビクビクしながら布団に。

    今日はカーテン閉めて真っ暗にしたので、
    なかなか目が慣れなく真っ暗な状態が続きました。

    寝ようとしても昨日の事を鮮明に思い出してしまい、
    一向に睡魔が来ず…。

    と色々考えているうちに、
    いつの間にか寝てしまっていました(笑)

    気づいたら朝。

    なんもなかった~、
    やっぱり夢かなんかだったのかな、
    と少し安心しました。

    次の日もまた次の日も特に変わった事がなく、
    あの出来事が次第に忘れていきました。

    だが、まだ終わっていなかったのです。

    その日は久しぶりに一人暮らしをしている友達の家で飲むことになり、
    他愛ない話しなどで盛り上がり、その日は泊まらせてもらうことに。

    その友達はなかなか霊感が強いらしく、
    たまに心霊現象を体験している。

    時間も遅くなり、

    「そろそろ寝るか~」

    って布団に入ることに。

    「おやすみ~」

    と、お酒も入っていたので
    すぐに爆睡できました。

    何時間経ったでしょうか、
    急に喉が渇き、
    水でも飲もうかと上体をあげようとした瞬間、
    急に友達が

    「なにがあっても絶対に動くな、声も出すな」

    って言ったのです。

    最初は寝ぼけてんのかなって思ってたのですが、
    その意味が段々とわかったのです。

    誰かがアパートの階段をゆっくり上がる足音が聞こえ、
    その音が段々と友達の部屋まで近づいてきて、

    友達の玄関のドアが開く音が…。

    僕は薄目を開けて、
    玄関の方に目をやりました。

    ふと人影が見え、
    そこにいたのはあの時の女だったのです。

    僕は夢だと思い忘れかけていたのですが、
    友達が言ったことなどを理解でき、
    あれは夢じゃなかったんだと思いました。

    薄目で見ていると、
    女は僕の部屋でした時のように、
    なにかを探すかのように部屋をゆっくり回り始めました。

    前の時と違い近くに友達がいたので、
    前ほどの恐怖心はなく、
    女の行動を見ていることができました。

    五分くらいぐるぐる部屋を回った時ぐらいでしょうか、
    急に足を止めて頭を急に下げだし、
    お辞儀みたいな格好になり、
    友達の顔をのぞき込むかのように見始めたではありませんか。

    前に僕にやったように…。

    僕は急に怖くなってきて、
    逆に女から目が離せなくなりました。

    そしたらいきなり女が、
    長い両手を友達の顔の方に向け動かし始めたではありませんか!

    僕の時と違う!

    そう思ってなにかやばいって感じたときには、
    僕は自分の枕を手に取り女に向かって投げていました。

    今思えば自分でも自分の行動にびっくりしますね。

    友達はなんも悪くないのに
    被害が出たら申し訳ないって気持ちが強かったんだと思います。

    もちろん投げた枕は、
    女の体をスルーして壁にボトリ。

    その瞬間、友達が

    「バカやろー!!」

    と声を出し、
    そしてお経みたいなのを口ずさみました。

    すると女は僕の方に顔を向け、
    両手を広げ、笑みを浮かべながら歩いてくるじゃないですか…。

    僕は恐怖で見たくなかったのですが、
    女から目が離せなくなっていたのです。

    歩きながら風車みたいに顔を回転させながら迫ってくるのです。
    (例えが下手ですいません)

    普通に考えたら首がおかしすぎる光景です。

    その顔にはやはり眼球もありませんでした。

    あと少しで僕の顔に女の手が触れる時に、
    友達が口ずさんでいたお経みたいなのを、
    急に叫ぶくらい大きい声で読みだしたのです。

    その瞬間、女が動きを止め、
    顔だけ友達の方にむき出し、
    友達の方をずっと見ているようでした。

    1,2分その状態が続き、
    女が急に両足をバタバタ床に叩きつけるような形になり、
    最後に女が「ちっ」っと舌打ちみたいなのをして、
    天井の方に上がり消えていきました。

    女は居なくなったのですがすぐには僕は動けず、
    友達も暫くはお経みたいなのをずっと口ずさんでいました。

    やがて友達はお経を止め、

    「お前なんで動いた!!
    こんな怨霊みたいなのは、初めてだ。
    最初っからお前を殺すつもりできてたぞ!」

    って言い出し、
    それを聞いた僕も恐怖心が一気にわいてでました。

    「ごめん。もう大丈夫かな?」

    と僕が言ったら、

    「多分今日はもう大丈夫だと思う」

    と友達が言った。

    友達の方に近づいて明かりをつけた時、
    僕は事の重大さが身にしみるようにわかりました。

    友達は涙、鼻水をひどく垂れ流しており、
    両手はまだひどく震えていたのです。

    「本当にごめん」

    と僕が言うと、

    「今日は俺がいて、なんとかなったからいいけど、次はたぶんないぞ!
    朝になったら、俺の知り合いの住職さんのとこに、一緒に行くぞ!」

    そして朝になり、
    すぐに住職さんの所に…。

    住職さんは僕を見た瞬間にひどく苦い顔。

    第一声が

    「私の手に負えないかもしれない」

    僕と友達は顔を見合わせ、
    とにかくびっくりした。

    とりあえず身に起こったこと全て話し、
    状況をわかってもらうことに。

    住職さんは、
    女がなぜ期間を開けてまた現れたことや、
    女が僕になにをしようとしてたのを話してくれた。

    「まず、なぜこの期間を開けて、また女の霊が君の前に現れたのは、
    その女性は、自分の死んだ日しか来ることができないのだよ。
    月は関係なく、亡くなった日にちにひどく執着している。
    理由はわからないが。

    部屋をぐるぐる回っていたのは、君を探していたんだよ。
    初めて見た時は、君は怖くて動けなかったんだろう?
    それが一番の対策だったのだよ。
    気を失って、眼球がない女もどこにいるかわからなかったのだ。

    あと助かった一番の理由は、君の守護霊のおかげだよ。
    君が昨日そこの友達と夜に一緒にいれたのも、君の守護霊のおかげ。
    導いてくれてたんだよ。
    君が昨日一人でいたら、間違いなく連れて行かれていたよ。
    眼球だけあの女に取られてね。

    最初から君の眼球を欲しがっていたのさ。
    自分の代わりのが欲しくてね、あの家に行ったんだね…。
    ちゃんと成仏できなかった、僕らの責任もあるからちゃんと話しますね。

    噂では一家心中と言われていますが、本当のところは違ってね。
    夫婦とその子供1人がいてね、
    ある日お母さんと子供が遊んでるときに、
    子供が自分の両目を強くどこかの角にぶつけてしまい、
    子供は目が見えないと泣き叫びながら、
    階段から落ち亡くなってしまったのだよ。

    母親は子供を止めれなかったことや、
    階段から落ち亡くなった子供の光景をみた瞬間に、
    両手で自分の両目を取り出してしまったのです。

    父親が帰ってきたときに、
    子供を見つけて二階に上がったのであろう。
    そこにはおかしくなってしまった母親がいて、
    なんと母親は父親の両目を取り殺してしまったのだ。

    何日か後に父親の仕事の仲間が、
    連絡を取れなくなってなったことをおかしく思い、
    家に行ったときに、無残な光景を発見してしまったのだ。

    父親や子供は亡くなっていたのだが、
    奥さんだけは奇声を上げながら壁に絵を書いていたという。
    怖くなり外に逃げ出し、警察に連絡をし、
    警察が着いた時には母親も亡くなっていたらしい。

    そのあとに、ひどい状態だから私達が供養しに行ったのだか、
    母親の怨念があまりに強く、私達じゃ手に負えない状態だから、
    あの家に閉じこめてしまったのだ。

    月日が経ち、少しずつ怨念が弱くなるのを待って、
    供養しようと思ってたときに、こうゆうことが起こったのです。
    少なからず私達の責任もあるので、精一杯の力であなたをお助けしましょう」

    その日のうちに偉い住職さん達が5人も集まり、
    僕の除霊が始まりました。

    僕は5人の住職さん達に囲まれ、
    お経を読んでもらい、気を失ってしまいました。

    気がついた頃には除霊は終わっており、
    成功したらしいです。

    最後に言われたのは、

    「あなたはこれから一生、
    守護霊に恩を返していかなければいけません。
    申し訳ありませんが、あなたの守護霊が誰かは言えません。
    その気持ちは決して忘れないでください」

    その日から色々な心霊体験の出来事が多くなりました。

    また機会があれば、
    もう一つの話を載せようと思います。

    長々とつきあっていただきありがとうございました。

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    にさぉいゅ ぷゎぅひち ぺひぬごこ ゃがのひび 
    ィイエトマ グォクフモ ギニスワサ ゼレビスコ 
    シメヤゴツ グダザズチ ヒッタェユ バニォャカ 
    ユダベシリ オソミンシ ヘヅフイル タナヂデモ 
    ウサヴボゾ ムソネァカ トゥエァト ザシミギデ 
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