1. ホラスト
2. 洒落にならない怖い話

なんとおっちゃん

お気に入り

• なんとおっちゃんの朗読動画

• 朗読動画を投稿する▼

  「なんとおっちゃん」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。

  ※YouTubeのURL必須

  例：https://www.youtube.com/watch?v=*********** 例：https://youtu.be/***********

  開始時間

  00時間00分00秒

  再生開始の時間を指定する場合は入力してください

  投稿する

• なんとおっちゃんとは

  心霊探偵八雲(12) (あすかコミックスDX)

• 小学生の頃、2年生の時だ。
  
  父の仕事の関係で、関西圏の田舎に引っ越した。
  
  引っ越した先の借家は、
  一戸建ての平屋でちょっと古かった。
  
  当時、学校の子とは上手く馴染めず、
  寧ろいじめられていた。
  
  だもんで、俺はずっと一人遊びをしていた。
  
  そんな時、絶対後ろにおっちゃんがいた。
  
  俺が一人で遊び始めると、
  いつの間にか後ろに立っている、
  スーツ姿のおっちゃん。
  
  俺はそのおっちゃんを、
  『なんとおっちゃん』と呼んでいた。
  
  なんで『なんとおっちゃん』って呼んでたかっていうと、
  いつも
  
  「これは何だ」
  
  って指を差して聞いてきて、
  
  「これは○○で、こうするもんだよ」
  
  って説明したら、
  
  「なんと！」
  
  って驚くからだ。
  
  で、驚くだけでその話は終了。
  
  また、
  
  「あれは何だ」
  
  って指を差して聞いてくる、
  それだけのおっちゃんだった。
  
  いつの間にか消えていて、
  いつの間にか後ろに立ってる。
  
  そんな『なんとおっちゃん』は、
  俺の良き遊び相手だった。
  
  今も昔も変わらず、
  俺は人に物を教えることが好きなんだ。
  
  しかも『なんとおっちゃん』は、
  教えたことに対してびっくりしてくれるから、
  教えがいがあった。
  
  その上、びっくりの度合いも、
  説明の仕方や物の違いで変わった。
  
  一番驚いてたのは、
  テレビだったかなぁ…
  
  テレビ画面にくっつきそうなぐらい、
  顔を近付けてた。
  
  あ、あとは炊飯器。
  
  今思えば、電化製品に対しては、
  びっくりの度合いがでかかったな。
  
  ちなみにおっちゃんが聞いてこないものを説明すると、
  「うむ…」って顔をする。
  
  興味なかったんだな。
  
  ある日、俺は学校で物凄くいじめられた。
  
  プールの後の着替えで、
  パンツを隠されたんだ。
  
  しょうがないからってノーパンでいてたら、
  クラスのボスに
  
  「こいつパンツ履いてへんで！」
  
  って言われて、
  教室でズボン下ろされたんだ。
  
  俺はめちゃくちゃ恥ずかしくて、
  学校を飛び出して家に帰った。
  
  丁度母はいなくて、
  一人部屋にこもって泣いた。
  
  んで、1時間ぐらいそうやってたら気が済んで、
  ヤクルトの空き容器とか集めて一人で遊び始めた。
  
  そしたら『なんとおっちゃん』が現れた。
  
  「今何で家にいるんだ」
  
  とか言わずに、
  おっちゃんは俺が作るものをしげしげと見ていた。
  
  で、
  
  「これは何だ」
  
  と聞いてきた。
  
  「これは光線銃だよ。
  これで○○（クラスのボス）も殺せるんだ」
  
  俺はその日あったことがすっげぇ嫌で、
  パンツ隠した奴とかスボン下ろした奴とか、
  殺したいぐらい憎かった。
  
  でもケンカも弱かったから、
  慰めに俺は光線銃を作っていた。
  
  すると『なんとおっちゃん』は、
  「なんと！」って驚かなかった。
  
  あれ？と後ろを振り返ると、
  部屋一杯にでっかい般若みたいなヤツがいた。
  
  目をギロッとさせて、
  俺を睨んでるんだ。
  
  うわぁ！とびびって後退りすると、
  その般若みたいのがパッと消えた。
  
  それから『なんとおっちゃん』は現れなくなった。
  
  俺はあれ以来、
  『殺す』とか『死ね』って言葉を使うのが怖くなった。
  
  『なんとおっちゃん』は、
  『そんなことを言っては駄目だ』
  って教えてくれたのかもしれないけど、
  正直トラウマだ…

  怖い話を読んでいると霊が寄ってくる？不安な方はこちらがおすすめ

  ▶幽霊が近くにいるか分かる

• お気に入り

• 

  感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする

• この話は怖かったですか？

  怖かった18

  
• • #中編

• 次はこちらの話なんていかがですか

  

  続きを読む

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  怖い話セレクション

  • 【怖い本】フォロワーさんの本当にあった怖い話 Amazon
  • 【洒落怖】道連れ 短編2分
  • 【洒落怖】赤い髪の女性 短編1分
  • 【洒落怖】やられた 中編3分
  • 【洒落怖】何かを引きずるような音 短編2分
  • 【意味怖】みさこ 短編1分
  • 【意味怖】知人が怖いって言って逃げた日記 短編2分
  • 【じわ怖】夢と血縁者 中編4分
  • 【意味怖】はんぶんこ 短編1分
  • 【意味怖】千里眼の能力を持つ者 短編1分
  • 【じわ怖】海水浴デート 短編2分

  Amazon無料でスグに読める本

  • 

    お隣さんの騒音がすごい どこかの誰かの体験談マンガ

  • 

    日本生まれのインド人、メタ・バラッツのスパイスカレーユニバース (インターネットオブスパイス)

  • 

    転生してから40年。そろそろ、おじさんも恋がしたい。 二度目の人生はハーレムルート！？　1 (アース・スターコミックス)

  • 

    パラドックスループ-うまくいかない私たち-

  • 

    まいみ！

  • 

    嘘つきな彼氏(推し)を懲らしめた話　1 ますまゆまんが!集

• コメント

• コメントはまだ投稿されていません
  

  なんとおっちゃん についての感想や意見を自由にコメントしていってください
  • 本文：
  • 
    半角文字列だけの入力はできません。
  • 名前（省略可）：

• 前の話：【洒落怖】何でも答えてくれる石

  次の話：【洒落怖】体育館の外側の扉

• この話を読んだ人はこちらも読んでいます

• ※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります

  • 怖い話 No.10112

    【洒落怖】僕らしき人物

    当時、僕は胃癌で入院していて、 その退院の日のことなんですけれど、 退院する僕を家族で待っていたとき、 母親だけが院内に迎えに来たんです。 聞いてみれば、 他の家族の皆（兄貴、弟）は病院の駐車場で待っているそう

    1096

    32

    0

    0

    短編1分

  • 怖い話 No.9640

    【洒落怖】足の感触

    ある日、俺は友人と2人で飲みに行く約束をした。 その日は予約を取っていたので、 待ち合わせの時間の少し前に店に到着した。 用意された個室に案内され、 俺は席についた。 部屋にはまだ誰もいなか

    1019

    47

    0

    0

    中編3分

  • 怖い話 No.7576

    【洒落怖】呪いのおまじない

    藍花はいじめが原因で学校を転校する。 「早くたくさん友達を作って、家に呼んでね」 と母に送り出される藍花。 しかし新しい学校のクラスメイト達は 妙に態度がよそよそしく、 なかなか話しかけてく

    1853

    48

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.223

    【洒落怖】映画撮影

    真夜中に電話で友人がしやがった話。 そいつの友達のＡは映画研究のサークルか何かに入ってるらしいんだけど、ある時ホラー映画を撮影することになったそうだ。で、美人で有名なＣさんという女性を幽霊役に起用した。 撮影はまず、

    1778

    46

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.21215

    【洒落怖】クラスメイトの死

    小学校の時、 クラスメイトが溺死した。 みんな黙ってたけど、 一緒に遊んでた友人が溺れたフリをして、 騙された彼は友人を助けようとして海に入り、亡くなった。 その後、溺れたフリをしたヤツに奇妙なことが

    906

    7

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.1562

    【洒落怖】迫ってくる人影

    夏の出来事です。 田舎のおばあちゃんの家に1週間くらい泊まりに行っていました。ある夜少し離れた川原で花火大会があるというのでいとこのお兄ちゃんとその友達に連れていってもらいました。 花火大会は楽しかったのですが、お兄

    1823

    34

    0

    1

    短編2分

  • 怖い話 No.10428

    【洒落怖】イトウ

    高校から今にかけて、 俺の周りをウロチョロする謎の同級生がいる。 高1の時に言われたのが一番最初。 夏休み明け直後の日だったんだが、 いきなりクラスの奴に 「イトウって知ってる？」

    朗読 【怪談朗読】新崎郁美のマヨナカラジオ,オカルトヒトリ　怪談朗読ラジオ,怪の談り -カイノカタリ-,りょりょの怪談チャンネル【作業用かいだん朗読】,ヤミツキテレビ

    5629

    87

    5

    2

    長編5分

  • 怖い話 No.10019

    【洒落怖】器電芝霊

    昔、若い頃に××（某家電メーカー）に勤めていた。 どっかの町工場にあった防空壕を改造して作った 地下倉庫に行った時の事なんだが そこで見た事の無い冷蔵庫を発見した。 好奇心から色々観察していたら 「器

    1179

    20

    0

    1

    短編1分

  • 怖い話 No.14546

    【洒落怖】ヤダよお前がこっち来い

    従兄弟と話してたらふと思い出した。 俺の部屋は2階にあって、 部屋のすぐそばに階段があるのだ。 で俺は部屋の襖を開けたままテスト勉強をしていたんだけど、 唐突に「兄ちゃん」と声を掛けられたので声の方を

    1623

    42

    0

    0

    短編2分

  • 怖い話 No.855

    【洒落怖】女の影

    今から15年ほど前の中学時代の野球部合宿での話。 毎年、夏の合宿で使っていた宿が廃業し、その年から宿が変わった。民宿でも、もちろんホテルでもなく、そこは公民館というか町営の集会所のようなところだった。 もともとは地元

    1643

    39

    0

    0

    中編4分

• このページの監修者

  

  心霊サイト運営者

  全国心霊マップ

  ghostmap

  プロフィール

  

  Twitter

• なんとおっちゃん

  ふっかつの呪文

  ゆかかどぜ　びぴっちぼ　すゎにさご　ぅびたゎべ　
  をぎゆこふ　しぽてぢや　えらそせも　こゎぐぢさ　
  みぞあへひ　そねょんえ　ょぜぜてほ　るらろぬぁ　
  ぺまちんを　びじろまお　んばへせひ　きゎぇとち　
  ぽちれれの　をゆはもあ　ぜいぢやぢ　たばきゅし　
  クモハニジ　ヌヤマツバ　クパフルピ　ラャメミナ　
  ヒヤナラガ　ドプヶミゾ　ヲピヶョヒ　ゼスカジズ　
  ャヵノロコ　ソェキマキ　ィゾゼュヴ　ルテヅォコ　
  ロネコヘタ　ャフヅプヨ　ヮイヤダサ　ベカノオク　
  ゲワムポゲ　ピビダペボ　ィオルルェ　ノザノョフ