怖い話登録数18393話
恐怖感アップダークモード
(0件)
▼コンテンツには広告が含まれています
✕
山間で日陰になっていた川
お気に入り
1533
24
0
中編4分
コピー
「山間で日陰になっていた川」の朗読動画を探しています。YouTubeでこの話の朗読動画を見つけたらぜひ投稿していってください。
※YouTubeのURL必須
開始時間
00時間00分00秒
投稿する
高校生の頃の話です。 当時、和食屋でバイトをしていたんですが、 バイト仲間には自分含めバイク乗りが多く、 しょっちゅう大人数で遊んでいました。 バイトが終わる夜中から、 数台の車と排気量様々なバイクを乗り回し、 肝試しや花火などしてはバカ騒ぎしていました。 そのうち、400ccの中型バイク乗り同士が特に仲良くなり、 バイトが無い日も峠に走りに行くようになりました。 あの日は夏真っ盛りの猛暑の日でした。 日中から正丸峠に行こうとなり、 4人で走りに行くことになりました。 正丸、奥多摩はしょっちゅう走りや肝試しに行っていたので、 軽い暇つぶし感覚でした。 確かその日は、 今まで走ったことのない旧道に行ってみようとなり、 やけに細く曲がりくねった道を走ったのを覚えています。 不慣れな初見の道というのもあり、 あまり飛ばせずそろそろと走り、 頂上辺りでタバコを吸って下らない会話をし 帰路につく事に。 来た道を戻り、 走り慣れたいつもの道に出ましたが、 この辺から記憶が薄れています。 いや、記憶はあるのですが、 ただただ暑く、 異常な喉の渇きを感じながら前を走る友人のバイクを追う。 そんな記憶しかありません。 大概は悪ふざけをしたり、 蛇行したりするのですが、 ただもくもくと1列に並び走っていました。 皆軽い脱水症状だったのかもしれません。 ふと先頭を走る一台が、 反対車線にある白砂利が敷き詰められたスペースに入りました。 それに続き皆が右折する形で白砂利のスペースへ流れ込み、 バイクを降りました。 自販機も日陰もないこんなスペースに急にどうした?と、 仲間の一人が話しかけると、 先頭を走っていた友人が、 暑いから川に入ろうと言うのです。 見ると白砂利の先は斜面になっており、 下には川が流れていました。 川は山間で日陰になっており、 大きな岩がありました。 皆暑かったのは同じなようで、 さっそく斜面を降り始めました。 斜面を降りる途中、 白砂利のスペースからは見えませんでしたが 小さな畑がありました。 色とりどりの野菜が実っていて、 畑の真ん中におじいさんが腰掛けていました。 クワかスキを肩に掛けていたような気がします。 私たちは川に入りたいので 畑を横切らせて下さいと頭を下げると、 おじいさんはとても穏やかな表情で頷いてくれました。 私たちも軽く一礼して畑を横切り、 大きな岩の上で服を脱ぎ川へ飛び込みました。 川は冷たく、 火照った体にはとても気持ちよかったです。 水を掛け合ったり潜ったり、 とても綺麗な水だったので 飲んだりもしたかもしれません。 もっと上流まで泳いでみようか、 なんて話をしていた時、 仲間の1人の様子がおかしい事に気付きました。 真っ青な顔をして震えているんです。 表情は強張り、 ガタガタ震えながら寒い寒いと連呼していました。 確かに川の水は真夏でも冷たく、 初めこそ身の引き締まる冷たさですが、 友人の1人はまるで真冬の雪の中に裸でいるかのような震え方でした。 じゃあ上流探検はやめて、 そろそろ上がろうとなり、 陸地に向かおうとした時。 なぜか川に入らずにいた友人に せっかくだからと岩の上から写真を撮ってもらいました。 そして何事もなく帰路につきました。 数日後、現像した写真ができたので見ていると、 1枚の写真に目が止まりました。 あの時の川での写真です。 中央に写る震える友人と、 1メートルほど左右に離れた私ともう一人。 よく見ると震える友人の後ろに もう一つシルエットが写っています。 重なって写っているようで、 友人の体のラインからはみ出る体がはっきり写っており、 足も写っていました。 パッと見ると、友人の足が3本あり、 体がひと回り太ったように見えました。 その事を本人に伝えたのですが、 足が消えてるなら怖いが、 気にも留めない感じでした。 まぁ察しは付いているかと思いますが、 それから数週間後、 その友人は正丸で大事故を起こしてしまいました。 対向の四輪と正面衝突だったそうです。 今思えばあの日、旧道を出てから 自分達以外の車やバイクを見なかったような気がします。 川に入っている時も、 すぐ上は走り屋御用達の国道なのに、 川のせせらぎ以外は無音だった気もします。 何かに引き寄せられたんですかね。 自分が経験した唯一の心霊体験です。
怖い話を読んでいると霊が寄ってくる?不安な方はこちらがおすすめ
感想や考察があればぜひコメントで教えてください ↓コメントする
この話は怖かったですか?
怖かった24
次はこちらの話なんていかがですか
続きを読む
※既読の話はオレンジ色の下線が灰色に変わります
漫画売れ筋
私の日常。
Get Backers 奪還屋【極!単行本シリーズ】1巻
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 13 (ドラゴンコミックスエイジ)
BLUE GIANT MOMENTUM(3) (ビッグコミックススペシャル)
ぼっち・ざ・ろっく! 7巻 (まんがタイムKRコミックス)
ドカ食いダイスキ! もちづきさん 1 (ヤングアニマルコミックス)
前の話:【洒落怖】連れて来た
次の話:【洒落怖】なぜか外にいた
怖い話 No.20248
【洒落怖】出ると有名だった病院の個室
2062
45
1
中編3分
怖い話 No.17072
【洒落怖】物には何かが宿っているような気がする
1267
33
怖い話 No.8861
【洒落怖】Uトンネル
1288
短編1分
怖い話 No.464
【洒落怖】黒板の顔
1261
47
短編2分
怖い話 No.533
【洒落怖】2体のピエロの人形をもらった
1573
43
2
怖い話 No.18048
【洒落怖】大量のBOYS LOVE小説が並んでいた
1390
35
怖い話 No.8891
【洒落怖】発信
1501
怖い話 No.18277
【洒落怖】ボトルに入ったガム
1525
49
怖い話 No.10132
【洒落怖】掃除用具入れのロッカー
1726
25
長編5分
怖い話 No.9057
【洒落怖】ナースコールの発信場所
1462
54
心霊サイト運営者
全国心霊マップ
ghostmap
プロフィール
Twitter
新着洒落怖
留守番電話
舞台学科による演劇
分譲現場
謎の会話
たけのこ掘り
かんのけ坂
4階のベランダから落ちた友人
林間学校で登山
自転車に乗っている夢
雄別炭鉱
運動会?
坪の内
新着コメント
どうか呪わないで。 空き巣より
逆吸血鬼と存在しない町
一年に一度村を無人化
普通の彼女じゃない
あんた死ぬよ
降って沸いた心霊現象
好奇心
タヌキ
赤猫