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サバサバ彼女
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彼女とはバイト先が一緒になり 仲良くなったのがきっかけで付き合ったんですが、 その仲良くなった経緯が、 ちょっと変だったのを思い出しました。 居酒屋でバイトしていたので、 バイトが終わると賄い飯が出るのが魅力的でした。 着替えて、 賄いのどんぶりを持って休憩室に入ると、 先に上がっていた彼女がいました。 「お疲れさまです」 「ああ、お疲れさまー」 無愛想に感じましたが、 彼女の前に座って賄いを食べ始めました。 先に食べ終わり、 少し彼女を観察していると、 彼女が、 「ごめん、ちょっとタバコ吸っても良い?」 「え?うん。べつに良いけど」 タバコに火を付けて灰皿に置きました。 でも吸ったのは最初の一口だけで、 あとはそのまま半分くらい灰になるまで置きっぱなし。 「タバコ、いいの?」 「うん。こうしとくと彼が喜ぶから」 素っ気なく答えた彼女に、 なんだ、彼氏がいるのか…と、 残念に思ったのを覚えています。 その後も、何度か一緒になるうちに、 タバコに火を付けて放置、を何回か見ましたが、 しばらくして彼女の妙な喫煙はなくなりました。 「タバコやめたの?」 「あー…うん。そんなとこ」 「彼氏と別れたの?」 「別れたって… まぁ、彼がいなくなったのは確かだね」 よし!と思って 彼女にアピールして付き合えるようになったのは、 これから一年後くらいのこと。 で、付き合って、 彼女が見える人だと分かってから教えられたのは、 彼女が休憩室でタバコを吸ってたのは、 休憩室にいた男の霊がタバコ好きだったから、って話。 俺、幽霊に嫉妬してたらしい。 彼女は勘が良いから俺の気持ちにも気付いていたけど、 あえてそういう態度をとっていたらしい。 彼女は勘が良いというか、 人の心が読めるんじゃないかというくらいに、 人の気持ちに敏感だった。 そのせいか、 あまり人と深く付き合うということはしていなかったし、 特定の仲良しグループというものも持ってなかった。 しいて言えば、 バイト先は相性が良かったのか、 バイト先のメンバーとはよく一緒にいた。 そのバイト先の店長ってのが また変わってたんだけどね。 ある日、開店前に立て続けに面接が入ってて、 店長が仕込みが出来ずに 俺が一人でてんやわんやしてた。 面接の終わった店長が、 面接にきた人の履歴書を見ながら悩んでた。 俺も見せてもらったが、 悩むまでもないんじゃないかな?と思うくらい、 申し訳ないんだが、容姿に差があった。 一人はイケメンタイプで、 いかにも仕事が出来そうな感じ。 もう一人はお世辞にも美人とは言えない、 地味なタイプ。 俺は店長がなんで悩んでるのかわからなかった。 そこへ、 お店の掃除をしていた彼女がやってきた。 店長「ねーねー彼女ちゃん。 さっきの面接に来てた子、 採用するならどっちが良いと思う?」 彼女「女の子の方。 男の方は、ヤルことしか考えてなさそうで、 生理的に無理」 俺「そんな、見た目でそこまで言うなよ」 店長「でも彼女ちゃんがそう言うなら、そうなんだろう。 よし、女の子を採用ね♪」 その時は正直ええー?って思ったが、 彼女の分析?は正しかったことが後で分かった。 男の方は俺と彼女と同じ大学の先輩で、 聞いてみると割と有名な先輩だった。 女垂らしで。 後から店長にそのことを話して見たら、 店長「流石、彼女ちゃんだね。 あの子は人を見る目があるから。 俺君を採用したのも、 彼女ちゃんが決めたようなもんだからね」 俺「そんな適当で良かったんですか」 店長「適当じゃないさ。 信頼してるからね」 なんというか、 若いのに悟ってるなぁとは思ってた人だったが、 信頼って言葉をカッコ良く感じたのはこの時が初めてだった。 それからも、彼女が人のことを言い当てたり、 考えてることを先読みして気遣ってるとこを見ているうちに、 本当に彼女は人の心が読めるんじゃないか、 と思うようになった。 ふと、気になって彼女に聞いてみたことがある。 「彼女はなんでこの店で働こうと思ったの?」 「店長が好きになったからかな」 「ちょ、まじで?」 「うん。人の気持ちがわかるっていうか、 理解してくれるとことかね」 「ヤキモチ妬いちゃうだろ」 「大丈夫。そのヤキモチは無駄だよ」 「わけわからん」 「ああいう、誰にでも心を開いてる人は珍しいから」 彼女はほんとに、 人の心がわかるんだと思った。
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